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こんなところに

作者: #


私は一人で山登りをしていました


それが定めでした



山登りをしている時


誰に遭うのか


ということよりも


山登りすることそのことで一生懸命で


楽しみはそれ自体のことでしかなくて


一歩一歩をたった一人で踏みしめて


知り合いは山が苦手で携帯で通話するしかなくて


結局誰も自分の居場所なんて分からないから


自分の命なんて自分で守るしかなくて


歩くことが食っていくことだからと自分に言い聞かせて


それでも山を登っていて


でもどうしても寂しくなって



どうしようもなく心細くなったところで


周囲をふと見渡してみると


熊なんか現れちゃって


逃げようとしたら人語で引き止められたので


キグルミで中は人間だったのかと思われます


こんなところに人がいるなんてミラクルで


こんなところに人がいたのがちょっと嬉しくて


とりあえず美しい山景しか話題性がないから


美しい山景を背景に一緒に記念写真を撮ったのですが


あとで見たら


やっぱり熊でしかないように思えました


ちなみに私とは全く違う逆の方面からのルートで私のいるところに辿りついた


といっていました





そういえばその山は


一杯たけのこの生えたたけのこの山で


婆のヤマアラシがたくさんいて


私はそのせいで山登りの最中すんごい息切れしましたが


今となってはいい思い出です













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