01.メジェド様との出会い
100均にメジェド様グッズが売ってて、物語を思いついたので気ままに書いていきます。
俺は笹山 悠馬。28歳。
小さい頃から家具が好きで、なんとか大手のインテリア会社に勤めたが、気付けば会社と家の行き来で終わる毎日。休みは作り置きと掃除とネットサーフィンで終わる。
それが俺の日常なのだが……
今俺の目の前に映るコイツは何者だろうか?
お化けのような白い布に足が2本がある生き物が、
リビングのソファにちょこっと座っている。
幽霊???いやでも?影は一応あるな。
(なんかめっちゃ、こっち見てくるんだけどッ!!!?)
試しに声かけてみるか。
「あの〜、どちら様でしょう?」
声をかけると、白い生き物はショックを受けたのか
涙を流し始める。
「えぇぇぇぇ!!!?なんかすみません。俺が無知なばっかりに。よく考えたら失礼ですよね」
慌てて弁明するが、シクシクと涙を流す白い生き物。
困った俺は、その生き物の写真を取り、AIアプリOAPで質問すると、どうやらエジプトの神様のメジェド様らしい。
死者の書に出てくる謎の神様らしいが、
「目からビーム!!!?かっこいい!」
と俺が感動してるとメジェド様はドヤ顔をしている。
でも、写真のメジェド様は長細い感じなのに、このメジェド様はなんか小さくて丸いな…。
神様だけど…子どもなのか???
その前に、神様に年齢って概念あるのか??
うーんと頭を悩ませてると
メジェド様は近くに寄って俺をジーッと見つめる。
「ん?なんかありました?メジェド様??」
そう声をかけると嬉しそうにぴょんぴょんと俺の周りを回るメジェド様。
なんか死者の書とかいうから怖い存在だと思ったけど、意外と人懐っこい性格なんだなメジェド様は。
俺はメジェド様に目線を合わせるためしゃがむと、
メジェド様は不思議そうに俺の前で動きを止めて、少し横に傾く。
「メジェド、俺は笹山悠馬です。よろしくお願いします」
メジェドは目を細めてコクリと頷く。
俺もそれに釣られてにこりと笑うと、メジェド様から
グーっと音が鳴る。
メジェド様は恥ずかしそうに顔を赤くする。
「よし、じゃあ、ご飯にしましょうか」
俺はそれを言ってある疑問が浮かぶ。
(メジェド様って何を食べるんだ????)
困りながらも俺が食べたい五目うどんを作る。
テーブルにメジェド様用の小さめの器を出すと
それをジーッと見つめるメジェド様。
「もしかして、食べれないとかですか???それとも量足りないですか???」
俺が慌てる俺を他所にメジェド様は不思議そう五目うどんを見続ける。
そこで俺はあることに気づく。
(メジェド様、手がないから箸とか使えないじゃないか…ということは食べれないのでは???何やってんだよ俺はぁぁあああ)
ズルルルルッ
寝込んでいると横から麺を啜る音が聞こえる。
音のする方を見ると俺は驚愕する。
「えぇぇぇえええええ、麺が浮いてるぅぅう」
麺は浮いて、メジェド様の目と目の間の下につくと
メジェド様の体に消えていく。
(口?はないけど、きっとあそこが口なんだ…)
俺は美味しそうにうどんを食べるメジェド様を見つめながらご飯を食べる。
「メジェド様、美味しいですか?」
話しかけるとメジェド様はうんうんと頷く。
どうやら口に合ったらしい。
「メジェド様は普段何を食べてるんですか?」
その質問には、メジェド様はコテっと少し傾く。
「ご飯食べないんですか?」
メジェド様はうどんを啜りながら考える。
それからジーッと俺を見つめる。
「えっ!!?まさか人間ですか!?」
すると、左右にブンブンと慌てて体を捻るメジェド様。
「あの〜質問なんですけど、メジェド様は喋れないんですか?」
俺が尋ねると、メジェド様は時が止まったかのように固まり、そしてうどんを持って(浮かせて)リビングの隅でシクシクと涙を流す。
「あぁ、すみません。ただコミュニケーション取るのにどうしたらいいかなと思っただけです!!!?責めてるわけじゃないですから、隅に行かないでこっちで一緒に食べましょう!!」
涙目のメジェド様はこちらをチラッと見て、
しょんぼりしながら元の位置に戻る。
なかなか感情豊かな神様だが、誰かとご飯を食べるなんていつぶりだろうか。まぁ、相手は人というか神様だけど…。
久しぶりに誰かと過ごすことに胸に温かみを感じる。
ご飯を食べ終わると、メジェド様は満足そうに横になる。
俺は食器を下げ、洗い物をする。
俺がお風呂に入るとメジェド様もジーっと見つめるので
一緒に入るとメジェド様はとろけるような表情をする。
そしてお風呂から上がり、体を拭こうとすると
メジェド様は突然猛スピードで回転し始める。
「ぇぇぇええええメジェド様。何してんすか!?」
周りの歯磨きやタオルが竜巻に吸い込まれそうになる。
「ちょっと、ちょっと止まってください。メジェド様」
すると、メジェドは不思議そうに止まる。
そして、辺りがぐしゃっとなっている現状に気づくとショックを受け、凹む。
「はは、メジェド様こっち来てください」
俺は凹んでいるメジェド様を呼び、そして、ドライヤーでメジェド様の白い布を乾かす。
すると、メジェド様はドライヤーをジーっと見つめる。
「あ、これはドライヤーって言って、髪を乾かす道具なんですけど」
メジェド様を乾かしながら話していると、凄まじい回転の影響ですぐ乾いてしまった。
すると、メジェド様を温かく乾いた自身をみてキラキラとした目でドライヤーを見つめる。
そんな姿可愛くて俺はクスクスと笑う。
さて寝るかとベッドに向かう。
「メジェド様も寝…いつその帽子被ったんですか?」
メジェド様の頭に三角形の水玉帽子が乗っていた。
俺の家にはそんなのないし、一体どこから…?
俺は不思議に思いながらメジェド様と寝床についた。
この日から俺はメジェド様との日常が始まった。
うちのメジェド様を読んでいただき、本当にありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。




