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デートその2

読んでいただきありがとうございます!いちゃいちゃシーンがほとんどです。すみません。

話の流れがおかしいところがあり1つエピソードを途中に入れました。この回で編集しています。

甘々な二人には違いは無いです。既に読んでくださっていて読み返して違和感を感じた皆様申し訳ありません。

 シメオンとロザムンドは忙しい日々の合間を縫ってデートに来ていた。

ロザムンドの気持ちを安定させる必要があったからだ。


馬車の中でしっかりロザムンドを甘やかしたシメオンは様子を見ながら攻めるつもりだった。結婚式まであと少し、愛し合っていると言ってもどこか不安そうなロザムンドを自分に自信のある女性にしたいと斜め上の考えに辿り着いていた。



季節は夏だ。湿気は無く比較的過ごしやすい。別荘の庭には様々な花が咲き乱れていた。黄色の向日葵、ピンクのブーゲンビリア、青い桔梗、様々な色の薔薇。



ロザムンドはほうっと息を吐いた。

「とても綺麗ですわね」

「気に入ってもらえたなら良かった。離宮も花を沢山植えよう。ロザムンドがいつでも楽しめるように」

「ありがとうございます。嬉しいですわ」

「早く結婚したいよ。それには触れ合いにもっと慣れておかなくては」

色気のある声が耳の近くで囁いた。ロザムンドはゾクッとしてしまった。

「先に食事をしようか、シェフが気合を入れて作ってくれているはずだから」

真っ赤になったロザムンドは頷くことしかできなかった。



宮殿からシェフを連れて来ていたらしく一流の味だった。食後のお茶を応接間で味わいながらロザムンドはシメオンに聞いてみた。

「ここは普段何人で手入れをしているのですか?」

「五人かな、昔から仕えている者ばかりだ。今日のようなことがあれば宮殿から連れてくることにしている。急に人を雇い入れることはないよ」

「安全のためですね」

「今迄色々な毒を盛られたからね。ロザムンドも毒には慣れているの?」

「小さな頃から慣らしてきましたが見知らぬ毒も未だあるかもしれません」

「そうだね、毒の研究は王宮でも盛んにやっている。そんなことより僕の膝の上においで」

「重くありませんか?」

「重い訳が無い。ああ、ロザはなんて美しいんだろうこのサラサラとした指通りの良い髪、ずっと触っていたい」

「髪を触っていただけると安心すると言うか気持ちがいいです」

「結婚したら髪を梳くのは僕の役目にしようかな。朝は侍女が怒るかもしれないから夜だけ」

「嬉しいです」

「僕を喜ばせるのが上手だね。陶器のような白い肌に黒い瞳、見つめられると捕らえられたようになるんだ。それにこのさくらんぼみたいな唇、とても甘い」



柔らかな唇がロザムンドの唇を塞いだ。だんだん激しくなり大人の口付けに変わった。ロザムンドはシメオンの首にしがみついた。シメオンの大きな手は利き手でロザムンドを抱きしめながらもう一方の手が髪を撫でていた。


ロザムンドは気持ちが良すぎて何も考えられなくなった。

「愛しているよロザ」

「私も愛しています」

「耳が弱いんだよね」

口に含まれ好きな声で囁かれたロザムンドは気が遠くなりそうだった。

気がつけば色気たっぷりの美形が心配そうにロザムンドを見ていた。

「また気絶したのでしょうか?」

「少しだけだよ。また我慢出来なくなりそうだ」

「恥ずかしいです」

「可愛い、ロザは良い子だね。されるのは嫌ではない?」

「嫌だなんて思いません。気持ちが良すぎて気が遠くなってしまうんだと思うんです」

「感じやすいのか、嬉しいな。ワンピースを脱がせてもいいかな、皺になるといけないし。ここでは手は出さないよ。胸の上までキスしたい」



シメオンは丁寧にワンピースを脱がせた。やはりスタイルがいい。色も白く吸い付くような肌理の細やかさだ。余分な肉は付いておらず胸が大きい。着痩せする身体だった。腰も驚くほど細かった。


「綺麗な身体だね。ロザに溺れている」

シメオンは理性を総動員して首から少し下まで羽のようなキスを繰り返した。

そっと触れるだけのタッチで愛した。それだけで熱が溢れる。


ロザムンドは恥ずかしいのだろう、真っ赤になってシメオンの肩を掴んできた。


ここまでだ。シメオンの中で警鐘が鳴った。やめておかないと今日の内に帰れなくなりそうだ。


「愛しているよ、甘すぎて理性が飛びそうだった。少し部屋を出るからワンピースを着て。よく気を失わなかったね」

「愛していただけている実感を確かめたかったのですもの」

「天然の小悪魔かな、可愛いすぎるよ。煽るのはやめて、悶え死にしそうだよ」

「亡くなられては困ります、まだ婚姻もしていません」

「本当に死ぬつもりなんてないよ、末永く添い遂げたいからね。ロザなら皺が増えても愛する自信があるよ」

「シメオン様に飽きられないように努力していきたいです」

「僕も努力は怠らないようにするよ。夫婦はお互いが歩み寄らないと上手くいかないと思うんだ。何でも話し合える関係になりたい。ロザが好きな事は何でも知りたい。それじゃあ夕食を食べてから帰ろうか」

「はい」


一旦部屋を出たシメオンは外に出て深呼吸をし熱を冷ましてからロザムンドの元に帰った。





デートなので甘々です。ハートが飛びまくってます

これからお馬鹿な王女様に思い知らせるお茶会が始まります。王子様もお馬鹿じゃないといいですが。

どうなるかお楽しみに。

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