AnDead
生きることは苦しいけど怖くは無いな
死ぬことはどっちでもあるんだって
確かにそうだけど、もう俺はゾンビさ
ダイエットじゃないけど、人は喰わない
草食系なのさ
夏になりて海へ行くぞ
新しい水着、車走らせ
海風と暑い日差し、煌めく青い海
最高の景色
足の裏が火傷する砂浜
見渡せば歩く、裸の男女
もう暑くてたまらないな
とにかく走っていくぞ
いざ飛び込め、泳ぎ出せ
ここはどこだ?
遭難だ!
足が攣ってand dead
サメに襲われand dead
漂流したら海賊に
ばったりあってand dead
どうしたって自然は厳しいな
秋になって夕暮れも
松茸の匂い、風流だ
木の葉も香る、赤い木
こんな空気、恋したくなる
私しか知らないあなたの汗
私しか見てないあなたの身体
肌寒くなるころまでに
その心も炙り出そう
さぁ、次のデートは
どこに行こうか?
あ......
二股バレてand dead
性病にかかってand dead
あなたって妖怪だったの?
知らなかった and dead
恋心はわからないもんだよ
遊びはほどほどに
また死んだ、また死んだ
今日も誰かが首吊っていく
その身とおさらばして逝く
その先の景色は
あのときの海や恋のように
煌めいて輝いたものなんだろうか
そんなことよりも明日は星が綺麗だよ
冬は少し外に出たく無いよ
部屋でゴロゴロしてみかん食べて
適当に過ごそうかな
雪なんかも降り出してるし
まぁいいや
今日やっぱり
漫画でも......え?
雪に埋もれてand dead
身体壊してand dead
溶けた雪の川が
押し寄せてくるand dead
まぁ水に流すしか無いか
春は心地よくていいな
桜道も綺麗なもんさ
ちょっと街を歩く人も
希望に満ちてるみたい
新しい出会いの中に
悪いこともあるけど
好きな人と出会えことに
胸踊ってるんだろ
でも経験則だと
そんなに変わんないかな
はぁ......
移り変わる季節の中に
置いてけぼりにされてく心に
廃れて気づけば死に向かって
もう僕はゾンビになった
あのときの嬉しさも悲しみも
もう心をくすぐらないよ
腐って行くだけなのに
それもなんか心地よくて
こんなんじゃなかったのかな
そういう後悔よりも
ただ疲れ切ってんだ
アンデット
自分で命絶つなんて
不道徳だからやめろって説教や
生きてほしいなんて願いも
やっぱり届くものじゃ無い
それなのに頑なに何度も言ってくるところに
もう飽き飽きしてきたんだ
だったらもう......いいんだ
このままゾンビのままで
腐っていくのなら
なくなる心の中で
もう土に帰るのも悪くないな
アンデット
この今まで生きてきた時間も
街を歩く人にも同じ量の上下だけあるんだよ
アンデット
あなたにだって流れてるよ
誰とも変わらない血潮が
アンデット
腐ってなんていて
本当はまだ希望探してる
アンデット
怖いのは死ぬことのほうだ
このまま苦しんで生きて行くことよりも
そんな言葉はもういらない
どんなこと言ったって届かない
優しく投げた思いも
どこかに消えて行くようだ
幽霊じゃないのにな
言葉は確かに身体にぶつかってる
なのにそんな言葉じゃ
空いた穴は塞ぐことはできない
癒されないね
生きても生きても
いいことは知らないな
幸せそうにしてるやつは無知なだけ
悲惨なことに目を瞑って
アホツラで笑う
嘘っぽくて
でもそんな風に見えてしまうことも
また悲しくなる
穴はまた増えてく
弾丸はまた撃たれてるよ
避けられないままに
アンデット
希望なんて探したところで
この皮膚が腐り切るほうが早い
いい加減頭がどうのかなりそうだ
もうどうにでもなってしまえ




