表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/169

ロミオ

君が笑えないのは僕が笑ってなかったからなんだね

君といるだけで幸せだったはずなのに

君を笑わせるために頑張ってきたけど

その辛い顔を見て君も辛くなってただなんて

ただ僕が笑っていられればいいって

君のことを見てなかっただなんて

僕は最低だったな


身分の違いとかむしろワクワクしたよ

なのにあのときの気持ちはどこかへ

いつからか君といることが難しくなって

僕は君を幸せにできない

そんなことを認めてしまいたくなる

まだ自分が嫌いになるよ  


何もなかったあのときの方が君を笑わせられてただなんて

思い出したくないよ

でも君のあの笑顔を忘れられない

また見たいから僕は今日も走る


走ってばかりで前向いていなきゃいけなくて

君の横顔を見ている時間も無くなった

言葉を交わすことも少なくなって

それでもまだ先のためだと腹を括る

本当は腹を切りたい

そんな思いで君の横に眠った


生涯一人しか愛することはできない

それはきっと君なんだ

どんなに辛くても悲しくても

君のことを想っている

でもその度に

僕じゃないほうが君は幸せになるはずだって

君は綺麗な人だからもっと素晴らしい人が隣にいるべきだって

垣間見える真実

僕は怖くなるよ


僕は君の運命の人じゃなかった

運命を捻じ曲げてしまっている

もう離れて行ったほうがいいのかな


君が怒るときも綺麗だった

君が泣くときも美しかったけど

君が嬉しそうにしている姿が一番見たい

どんなときでも僕は幸せだなんて

嘘だったんだ

そうして僕は運命に嘘ついた


君は自分のことを見てくれないから泣いているんだろう

僕はいつだって君を想って走っていたよ

そう伝えても君は明日悲しそうにドアを開ける

もっと僕は頑張らないと


運命の人じゃないとしても僕は走り続けた

君を想って走り続けてきた

誰よりも、君を待つ運命の人よりも走ってきたはずだ

それでも明るくならない君の表情に

まだ僕は走れる

絶対に笑顔にしたいから

それでもまだ見えない

僕は走れなくなった


やっぱり僕は君を幸せにできるような人じゃなかった

運命は覆せなかったよ

だからもう離れよう

僕は作り笑いで伝えた

君は溢れる涙を流して答えない

そんな辛そうな君に僕は耐えれなくて泣いた


悔しさとやりきれない気持ちが混ざる涙の味

涙で揺らぐ君の頬を拭く

その匂いは君の見ていたのはただ僕だった

君も僕の笑顔が見たかったんだね


君に笑顔を取り戻すために走り続けて、もう走れなくなった脚

そんな儚すぎて勘違いすぎた脚の古傷に

僕はたまに苦く感じる

だけど無駄じゃないとわかるのは

そんなこともあったと笑ったときに

隣で笑う君もいるから

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ