天の川
例えば箱の中に青い玉と赤い玉が複数あって
二つだけを取り出すとしよう
同様に確からしいとして
組み合わせはいくつだろう
僕らはその数字を覚えられても
どの玉を取り出したかは見分けられない
いろんな色がある世の中で
同じような色彩も多いものだからさ
街を通り過ぎる一人一人が
ただ一瞬視界に入っただけで
僕らは魅力を感じることはないだろう
見たことあるものは覚えていない
不要だとして勝手に忘れていくものさ
知識が多いほど、生きた時間が長いほど
そういうものだから哀しくなるんだね
だけどもし地球という箱の中で
一目見ただけで強く心惹かれたなら
哀しみの分だけその人を大事にしたいと思えるだろう
誰かにとって僕はただの平凡な人
誰かにとっての君だって同じに見えてるかも
でも僕にとっての君はただ一人の特別な人だから
周りのやつらも君が特別に見えてると思ってしまうよ
それだけ君が眩しくて神々しい
ああ、つまらない世界だったのに
何もかもが代わりの効く世の中だったのに
君のことを想うだけで嬉しくなるのはなぜだろう
こんなに小さい君なのに
溢れるほど人がいる地球の中なのに
君がいないと少し思うだけで苦しくて仕方がなくなるよ
例えば数えきれない銀河の中にある地球の中から一人だけ選ぶとして
その一人一人が同様に確からしい
なんてことはもうないから
寄り添ってくれる人
見ていてくれる人
願ってくれた人
僕らにとってかげがえのない人たちだから
数式なんていらないよ
指一つ一つで数えればいい
全ての人に何かあると信じたい
代わりなんていないと信じたい
でも皮肉な世界だから
数えきれないくらい悲しさがある
でも君を大事に思う人
君が大切にしたい人
一人でもいるのなら数える必要もないよ
数なんて覚えなくても想えてるから
ただ君を喜ばせたいから
誰かに恨まれようとも
ただ君を引っ張っていきたいから
僕は今日も生きていける
果てしなく暗い夜空も僕は越えて行きたい
ただ君を驚かせたいから
また迷うこともあるかもしれないけれど
何もかもが偽物だと絶望しても
どこにもない歌を追い続けるよ




