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origin

悲しいことが起きたとき

この世界は残酷すぎるから

嘘でもいいんだ、夢を見ていようよ


書き綴った分は自分を慰めるためのものだった

耐え切れない日々も嘘をつけば、罵れば、認めることができた

偉い奴も裕福な奴もこっちのことは知らずに踊ってばかり

バカバカしくなる私は、馬鹿な奴らを書き綴った


それを話せば愉快だと

憎んだ奴も笑い転げていた

余裕があるというのは自分すらも笑えるのね

自分のしたことを書いて満たされないのに

自分がしていないことを書かれえて満たされる

なんて

やっぱり阿保くさい


日々の苦労や疲れを癒すため

辛い現実から逃れるために

綴き続けた嘘は

誰かにとっては不快なものだったでしょう

それが今では美しいと言われる始末

やっぱり世の中って醜いものなんでしょうね

だけど文を綴っているとき、この文を読んでいるときは

すごく嬉しかったんだ

そしてあの日々も……


時代は変わって話も変わり

嘘を書いたものは増えて

誰もがそれで人を感動させるようになった

言語も変わって感性も変わって

知識も広くなっていく

物語の源も古くなってしまったね

溢れる本棚、ボロボロに並ぶ本たち

一部は内容もさまさまだけれど

今も読む人がいるのは嬉しい


誰かに読んでもらえるだけで幸せだった

今の時代じゃ、あまりにも嫌われてしまったけれど

一人でも読んでくれるなら、それでいい

元々は自己満足だったし、昔の人はもういないわけだから

分からない事ばかりになってしまった世の中で

もっとも訳の分からない文章の中で

私の作品で感動してくれたのなら

感動しなくても触れてくれたなら

それでいい

嘘は認められているんだ


神に嘘をつかせるのは大好きだったけど

自分に嘘ついて生きるのは死ぬほど嫌だった

でも自分でも気づけないくらい自然と嘘をついてしまっていたのは

それだけ熱中していたからだろう


儚さが好きな日本人

それは桜が散ったときに訪れるもの


私は願う

散らない桜を


何度も咲き誇っている桜だって

そう願っているから戻ってくる



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