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繊細な君へ
体がデカくなって
できることも増えたから
期待も大きくなってきた
らしくあろうと気持ちを叩きかます
湧き上がる声援に酔いしれた
いつだって本気だった
どちらかと言うと感情的
だから応援しくれる人には
正しく向き合いたい
元気になってほしい
体が痛もうとも
どんな怪我しても
やれることをやれる以上のことを
やってきたはず
なのに君は今、手で顔を覆っている
敗北に自分を重ねている
燃やされたことに絶望している
自分のせいだ
もっと何かできた
そんな後悔を抱えている
君は繊細すぎるよ
君を悪く言うのなんてこれっぽちだけなのに
ほとんどは有志を称えているのに
ごく僅かの少数のために泣くだなんて
悔やめるだなんて
君は優しすぎるよ
そんなに一人一人に本気で向き合えるのだから
それは素晴らしいことだから
自分を褒めてあげなよ
人数が多い町では大事な場面のミスでポスターが燃やされる。
でもそれをしたのは町の中の数パーセントもない。
数字が絶対なら無いようなものなのに、悲しめるのも、AIだったら切り捨てちゃうのにね。




