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それでいいんだ

力足りなくて救えなかった

ただ目を逸らすしかなかった

それが嫌で

罪悪感に蝕まれた


楽しく過ごしているとき、思ってしまうんだ

どこかには今も死にそうな人がいることを

僕は現実逃避するだけで

悪者だよな


できることとできないことがあって

どうしても変えられないこともあって

これを受け入れることができないのは

本当に変えたかったから

でも世界はそれを弄んでるよう


たぶん、どんなに科学や人が成長しても

幸福の裏に、数えきれない悲劇はなくならない

この事実に僕たちは、ただ従うしかないんだろう

あまりにも残酷すぎるよ

そうやって何処かへ行ってしまうんだ


努力すれば、頑張ってさえいれば

どんな願いも叶うだなんて

これが嘘だってわかっているから

どこにもいかない気持ちを腐らせるのだろう


もしも、汗を流した時間だけ、結果が思いの通り出るのなら、

その熱い気持ちの分だけ、僕らが強くなれるのなら

美しいのかな


身を焦がすような強い信念も

空腹には耐えられないんだろう

どうしても逆らえないのは、僕らを縛りつけているのは

非情で冷酷な世界の法則


水銀を飲んだって、不老不死になんてならなかった。

それなのに信じていたのは、不死への揺るがない気持ちが限界を越えると信じたから

でもそんなのは簡単に打ち破るのが

現実というものなんだね


南に向かおうとして、北に行っても、平面な世界なら辿り着かない

争うことの出来ない真実に、僕らは立ち尽くすしかないのかな


こんな憎しみに塗れた世界に

なんの希望を持てるのだろう


どれだけ悲しくなっても、歌うことが好きだったのに

死んだ後まで歌うつもりだったのに

そうなってしまったら歌えないのかもしれないだなんて

嫌だな


たぶん正しさなんて無いんだろう

何をしても、その理由は環境のせいなんだろ

遺伝であっても、自分が決めたことじゃない

だったら僕は何のために生きるの


そんな哀しい顔をしている人を助けるためだよ


きっと、僕たちはあんまり大きなことはできないんだろう

したいと思っても、強く願っても

どうしたって労力が足りないから、大変だから

そうして世界を憎めるのは

救いたい気持ちの強さのせいだよ

だからそれだけで十分だろう


だけど真っ直ぐに世界を変えようとする人だっているんだ

僕はそうはなれないよ

でももしも、その人が辛いときに励ますことはできていたいから  

まだ僕は歌を歌えるよ


自分のために生きることは悪いことじゃないよ

苦しんでいる人に寄り添えなくて悔しいのも、それでいいんだよ

僕らは悪者なんかじゃない


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