閑話.勇者召喚の準備
今回は早めに投稿できた(嬉し涙)。
〈side:とある聖堂〉
あたり一面が純白で聖域だと言わんばかりな部屋の中、1人の成人仕立ての女性とその傍に2人のこちらも同じく成人したでである男女姿が見られた。
そしてその3人の少し離れた所には、服装が純白な修道服で統一された大勢の人がいた。
3人の周りにいる大勢の人達は、中級神兼世界神であるテランの信仰者共であった。
そう、ここは聖国イースファルトの大聖堂と呼ばれる、テラン神教の総本山であった。
「それで聖女様、……何か神からのお告げは……。」
「はい、神より神託を頂きました。」
3人の内の1人の女性が聖女と呼ばれる者で、勿論最上級適正職業の聖女であり、他の2人も同じく戦王と賢者という最上級適正職業であり、ほぼ同時刻に授かった者達であった。
そして現在は、共に最上級適正職業という事で、一緒にパーティを組みつつ聖国の管理・育成を施されていた。
それで現在は、聖女の固有スキル聖女Lv1で初期の頃から使える天啓というスキルで、世界管理をしているテランから神託という名の会話をしていた。
そして聖女と呼ばれる者の一言により、ざわりと信仰者の皆が騒ぎ出す。
皆が神からのお告げをもらい受けた事による喜びが大半であった。
「皆の者っ!落ち着きなされっ!大事なテラン神様からのお告げでおるのだぞ!」
『はっ、教皇様』
教皇と呼ばれる中年の男性の一言により、周りで喜んでざわめいた者達に落ち着きと静寂さをもたらした。
「……、それで聖女様、この度はどのような神託を?」
「はい教皇様、今回の神託は例の勇者召喚の件です。」
「勇者召喚の件ですか。それで具体的には?」
「こちらで魔力をある程度代用するので、勇者召喚の儀式を早めるそうです。」
『なっ!?』
「それは誠ですか?」
「はい、そのように神託を承りました。」
その聖女と呼ばれている女性の言葉に、流石に予想外の事であった為か、教皇を含めた皆が唖然とし不自然に静寂が訪れる。
勇者召喚は、本来は後二月程後に行う予定であり、その様に自分達や国全体、そして自分達以外の周辺国に協力を要請するつもりであった。
それなのに現在の天啓による神託では、自分達が信仰している神本人が勇者召喚に協力する事や早める事を聞かされて、突然過ぎて思考が停止する。
だが、次第に皆の意識が戻ってきて、そして今回の勇者召喚の件と神託について考え始めだした。
そう、ある程度簡単に考えられる事は、ただ単純に前回の様な人魔大戦時の時のような世界の異変に対した救世主のような存在であった勇者が、今回は前回の神託よりも早める事と自分達が信仰する神様自身が、召喚する為のエネルギー(魔力)を代用するという事は、もう既に異変が起こっているのではないか?それに過去最大級の異変ではないか?と考えてしまう。
「皆の者落ち着け!今は混乱している場合では無いのだぞ!?」
「そうです。皆さま、一度落ち着いてください。」
いち早くハッと気づいた教皇が、自分の立場もあり皆に落ち着くように促す。
そしてそれに続くように、聖女が声を張り上げ丁寧に促していく。
その事で、他の信者達は落ち着きを取り戻し、具体的な話を聞こうとする。
「それでテラン神様から、何時までに準備に取り掛かればよろしいと?」
「期限はありませんが、なるべく早めに準備に取り掛かる様にと……。私に召喚の魔法陣の詳細が記憶に送られてきたので、魔法陣の準備は私が行います。」
「そうですか、分かりました。おおよそでよろしいので、どの位で準備ができますか?」
「全力で2日程です。かなり繊細な術式なのでかなり時間が掛かります。」
「分かりました……皆さま聞いていましたよね。私たちも今すぐ魔力供給の準備に取り掛かります。国民・信者達にお伝えしてください。連絡係は他国への連絡を!良いですね!」
『はいっ』『分かりました教皇様っ!!』
それから信者達は各地自分の役割を果たす様に行動する。
そして教皇本人も聖女も自分達の役割を果たす為に、行動に移りだす。
「マーメラ、大丈夫なのかい?」
「そうですよマーメラ、無理はいけませんよ?二日つっききりで準備を行うなんて、せめて少しは休憩を挟みながら行いなさい。」
「ふふふ…分かっていますよ。心配をお掛けしてすみませんイグルトさん、ミューさん。」
流石に心配になったのか、仲間である二人も聖女である女性に声をかける。
心配させている事に申し訳なさを感じつつ、聖女であるマーメラは二人に簡単な謝罪をする。
かなり律儀であった。
「いちいち謝らなくても良いのにな。まあお前らしいが。それよりも体に気を付けろよ?」
「イグルト、かなり心配症。」
「うっさいぞミュー、別にいいだよ、気にするな。」
「ありがとうございます。お二人方。」
「てか俺らも何か手伝うか?」
「イグルトにしては珍しく真面目ですね?」
「うっせぇ、別に良いだろ?たまにはな。」
「ふふふ、ありがとうござます。でしたら雑用を押し付けるようですみませんが……。」
それから三人とも教皇が用意した大きな部屋で作業をしていく。主に行っているのは聖女であるマーメラだったが、そのマーメラを体調などの手助けをしていたのは二人であった。
それから二日後、この世界に二度目の勇者召喚が行われ、勇者が召喚されるのであった。
皆さんお気づきかもしれませんが、近い内に勇者召喚の別小説を投稿させて頂きます。(未だ候補はあるが主人公の設定を決めていない件について(泣))
話自体は同列同時進行の予定ですので、楽しんで頂けたら嬉しいです。
今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。
誤字脱字や感想や評価等も頂けたら有難いです。
次回はできれば早めに投稿します。
次回もこの作品をよろしくお願いします。




