閑話.元幼馴染3
少し遅くなりました。
〈side:元幼馴染〉
今日の依頼であるオーク討伐を終えたギル達は、王都へと帰還する。
王都へと帰還したギル達の目に映ったのは、いつも以上にざわめく都市の住人達の様子であった。
その光景に少し疑問に思いつつ、先ずは依頼の達成報告だなと判断したギル達は、冒険者ギルドへと足を運んだ。
「おい、戦争が始まるって?」
「そうらしいな。つい先程ギルドから正式的に発表されたらしい。」
「貴族達の間でもその話で持ち切りだ。」
「俺達も戦争に参加するのじゃねーのか?」
「分からないなぁ。戦場が迷宮都市だから地味に近いしな。」
そんな話が、ギルドへと報告しようと冒険者ギルドの中に入ったギル達の耳に聞こえてくる。
「何だ?どういうことだ?」
「ギル、早めに依頼の達成報告をしましょう。恐らく受付嬢に聞いた方が、より正確な情報を掴めるし早く聞けれます。」
「そうだね、さっさと行こうか。」
それからギル達は、ギル達同様受付嬢に依頼の報告をする為に、並んでいた列に倣うかのように並び、自分達の番になるのを待った。
そして並び始めて数分後に自分達の番になり、自分達の依頼達成の報告と周りの冒険者達が噂話をしている内容や王都の住民達の様子を詳しく聞こうとする。
「マリーさん、依頼完了したぞ。」
「お疲れ様です。飛翔の皆さま。いや~、流石ですね。ここまで成長が早いとは。」
「ははは、まあ、最上級適正職業だからな。自慢だけどな。…まあ、それでいつも通りに素材は鑑定所に行けば良いのか?」
「はい、そうですね。あっ、ギルドカードの提出をお願いします。…確認しました。本日も無事に達成できましたね。」
そうギル達の担当している受付嬢であるマリーは、次々と冒険者ギルドのギルド職員として対応していく。
それからしばらくし、今回ギル達が聞きたい本題に入る。
「それでマリーさん、何やら周りにいる冒険者達や住民達の様子が……。」
「ああ、そうでした。飛翔のパーティはちょうど依頼に行ってらしたのでしたね。」
「何かあったんか?」
「ここから少し離れた場所にある迷宮都市アルテルナで戦争が起こったそうなんですよ。」
「えっ?それは本当か!?相手は魔族の軍勢か!?」
ギル達は、受付嬢であるマリーから聞いた話に驚くが、ある程度戦争が起こる予想がついていた為、そこまで大きく驚かなかった。
「今どのような状況なんだ?」
「昨日、迷宮都市アルテルナから冒険者や騎士達が出兵したらしいです。」
「もう始まるじゃないか!?それでここからもCランク以上の冒険者達が出兵するのか!?」
「いえ……それがまだ国からの連絡が来ていないのですよ。」
「どういうことだよ?」
もう既に出兵をして本格的に戦争が始まる事や、その戦争に対して未だ国及び国王からの連絡が無い事に対して酷く驚いていた。
余りにも突然すぎた。
「何故連絡が無い?内戦や国同士の戦争の場合は冒険者達は自由参加だが、自衛の場合は話が変わってくるだろ確か?」
「はい、敵国からの侵略戦争や災害・例外の戦争の場合は、確かに国からの強制招集や冒険者ギルドの上層部からの強制招集がありますが、未だ、国からの連絡が無いのですよ。」
「そんなバカな!?」
「そんな感じなので、住人や冒険者の皆さんが不安を募らせたり、噂をしているのですよ。私個人から言言えば、今のうちに備えた方が良いと思われます。」
魔族との戦争という事で、今回の戦争はかなり大規模な戦争になる事が予想される中、国が対応していない事自体がかなり異常だと言えた。
だが、流石に国の上層部達も能無しだと言える程、頭お花畑とも言えないので、流石に事情があるのだなと、大半が察する事が出来る。
だが、その事情が知らされていない事で、余計に不安を募らせている。
最悪の場合、もう既に戦争に勝利する事自体諦めているとか、最悪な展開を想像させる。
「最上級適正職業である俺達も、戦争参加の準備をしておいた方が良いのか?国王から魔族との戦争があるから鍛錬し経験を積めと言われているのだが。」
「そうですね。飛翔の貴方様達は現在Dランク冒険者であると同時に、最上級職業として魔族との戦争に参加する場合があると……、貴方様方は戦争に参加する可能性はあると思われます。なので一応国からの連絡が無い内により経験値を獲得しておく事をおススメしておきます。」
「そうか分かった。聞いていたなノワール・レーナ!俺達は最上級適正職業だから戦争に参加する可能性があるらしい。」
「ええ、そうみたいですね。より経験値を獲得し強くなり、僕たちの力を見せつけましょうかっ!」
「そうねギル!ノワール!私達の実力を見せつけましょっ!」
受付嬢から戦争の話を聞いたギル達は、戦争に参加する事に対して意気込んでいた。
自分達にとって初めての戦争であり、自分の名を上げるチャンスだと思っている。
残酷な事に、戦争の実態を知らない成人したてであった為、戦争の怖さを知らない能天気な3人であった。
だがその前に、もう既に戦争が終結する事が確定している事に、3人だけではなくここの冒険者ギルドの中にいる人達や王都の住人達、そして他国や戦争が始まる事を知っている人達すら知らなかった。
たった2人の人物が、僅か数秒で戦争を終結させる事など。
元幼馴染達の話は後1話の予定です。
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次回はできれば早めに投稿します。(できなければ2、3日以内)
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