閑話.ギルド本部
少し投稿時間に遅れてしまって申し訳ございません。
〈side:ギルド本部〉
遡る事ユージ達がダンジョン攻略をしている間、アルテルナ支部からギルド本部へと連絡がいき、その連絡内容によってギルド職員達に噂・喧噪が飛び交う。
内容を言えば、ユージ達のダンジョン攻略の件であったり、つい最近起こった第二次人魔大戦の事でもある。
つい最近に、迷宮都市アルテルナの所で魔族との戦争が開始するとかしないかで緊急連絡が各ギルドとその本部であるエルシア支部にも連絡がいっていた。
それが、つい先程戦争が終了して、都市は戦死者0と異常な結果をだし、かつほぼ一瞬で解決されたという事で、ある程度戦争開幕の時から話を聞いていたギルド職員達の間に広まってしまった為、現在のような混乱がもたらされていた。
だが、しっかりと内容が伝わっていても、かなり規格外というか常識外の内容であった。
そもそもギルド最高ランクであるSランクだけではない、歴史上にもそんな人物なんていない。
だからユージ達が仕出かした事は、相当信じられない内容であり、アルテルナ支部とアルマン王国が虚言発言しているのでは?と言った様子になっている。
ギルド本部では、いつもと違った雰囲気の中、何人かのギルド職員と幹部、そして何人かの高ランク冒険者が集結し会議が始まった。
「で、何だ?ついこの間始まるとか始まらないとか言われていた魔族との戦争が起こって、一人で全軍を潰したと言うのか?」
「連絡ではそうらしいな。」
「はっ!そんなの無理だろ。御伽話じゃああるまいし。」
「御伽話でもそんな事が書かれた物は無いわよ。」
「でだ、信用が置ける元Aランク冒険者のローグからの報告だ。今回の件は無視できない。それにもう既に事実確認はできている。」
集結した高ランク冒険者達が、話を聞いて他の冒険者や仲間達と話している中、話を中断させるかのように、口を開いて調査した結果を告げようとする。
この場にいる冒険者は、殆どがBランク冒険者だったりAランクパーティであったり、そして3人程Sランク冒険者が居る。
全世界でたったの7人しかいないと言われているSランク冒険者が、現在このギルド本部があるエルシア王国に居る。
この国にいる戦力だけで、小国を軽くとは言わないが、落とす事が可能であるほど、ギルド戦力や王国騎士団の戦力がある。
そしてこのギルドのSランク冒険者一人で一騎当千と言われる程の戦力を誇る。
そして事実を確認したという発言に、その場で話していた高ランク冒険者だけではなく、他のギルド職員までもが話を止め、確認したと言った人物に向け視線を向ける。
「……グランドマスター、それで結果はどうだったのですか?」
「事実らしい。いや、それ以上の事であった。」
『なっ!?』
全ギルドを統括するグランドマスターが、一人の幹部からの質問に事実だったと答える。
その返答によって、その場に集まった者達は驚きで戸惑う者が居たり、流石に冗談だろと否定する者が居た。
「まあ、俺も最初は冗談だろと思った。だが、俺が遣わした部下や密偵に調査を命令をだしたら、すぐさま色んな情報が出てきた。」
「で、どんな情報だったんだ?」
「ああ、まずは―――。」
それから数分かけて調査して得た情報をこの場にいる全員に伝えると、皆の口が思わず空きっぱなしになり唖然としていた。ギルド職員や冒険者達は、ユージ達が行った戦果に自分達では不可能と判断し、頭が追い付いてきた後に戦慄していたり、現実逃避気味に否定をしていたり嫉妬していたり冗談だと判断したりした。
勿論、この場にいるSランク冒険者達も同様で、まず最高峰の戦力であるSランク冒険者である自分達でも不可能な戦果を挙げているし、何よりもその戦果を挙げた人物が未だ15歳位で成人したての若い者達であったからだ。
この場にいるSランク冒険者である一人は、最年少でのSランク昇格者だがSランク冒険者になったのが大体25歳過ぎ位で、15歳になった時から10年間の間冒険者稼業をしていてようやくなれたというのに、自分達よりもどころか冒険者登録して数日で、異常なほどの戦果を挙げている事実に言葉が出なくなっていた。
「ねぇハルゲン、あなた魔術士の後方アタッカーとしてSランクに最短で昇格したのでしょ?確か。」
「ええ、そうですねウェラレさん。」
「この戦果、ハッキリ言って伝説クラスじゃない?それほどまで異常じゃない?」
「私も、このSランクと言われる程までにレベルを上げましたが、たった数日でこの戦果はかなり異常だと思います。ギルマス、本当に15歳で冒険者登録したばかりなのでしょうか?」
そう、皆の気持ちを代弁するかのように、ハルゲンとウェラレが会話をしており、事実確認という訳でグランドマスターへとハルゲンが聞き出す。
ハルゲンの質問にならうかの様に、みんな再びグランドマスターの方へと振り向く。
「……そうらしい。」
「じゃあ、余程適正職業が良かったって言うのかぁ?…いや、流石に最上級適正職業でも無理だな。」
「一人はそうだが、もう一人は違うらしい。」
「はっ?一体どういうことだ。」
「片方の人物は最上級適正職業の聖女であったが、もう片方の人物は……そもそもステータスが無いというか表記されないらしい。」
『はっ?』
グランドマスターが、ユージのステータス表記が無いと言うと、流石に予想がつかなかったのか皆再び唖然とした。
勿論、一人が回復のエキスパートである最上級適正職業であった事にも驚いていたが、そのもう片方の人物のステータスが、そもそも無いと言っても良いような状況であった為であった。
「おいおい、冗談だろ流石に!?」
「いや、バーグ、これは紛れもない事実らしい。アルマン王国や神殿関連にも確認を取ってきた。」
「じゃあ、どうやったって言うんだっ!?」
「だから、俺からの提案というか大体皆が予想しているが、この二人に試験を課そうと思う。」
その発言で、皆が少し納得したかのような様子になる。
この目でしっかりと確認しておけば、疑う事も無いと判断したようだ。
「それと、……これが最後なのだが、……これを見てくれ。あれを頼む」
そうグランドマスターが言いだし、近場に控えていた受付嬢に指示をだすと、ズラッと大量の文字の欄が空中に映しだされた。
その中には、皆見覚えのある名前が書かれていた。
そうギルドカードのデータであった。
勿論、今回映し出されたデータは、個人情報でありギルド職員も公開する事は滅多にない。
だが、一番早く事実を確認するのは、保存されたデータであり手元にある為、一番早く見ることができる。
なので、今回緊急という各目で公開する事になった。
そしてこのギルドカードのデータに表記されていた物は……。
「な、何だこの数っ!?」
「それに見たことも無い名称まで……。」
「たった短期間、いや、数日の間で……、どうなっているんだ。」
公開されたユージ達のデータは、これまで討伐した魔物がズラッと並んでいた。
中には、討伐が困難どころか不可能だと言われる程の魔物までいた。
そのデータを見た冒険者達は、流石に息を飲み込む事や唖然とすることしかできなかった。
その後、結局本部での会議は、試験を行う事に決まり、アルテルナ支部に試験うんねんの連絡をして、S ランク越えであるEXランクへの昇格の試験を行う事になった。
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