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超越者の冒険録  作者: 油ーラ
2章.迷宮都市アルテルナと1つ目のライフガベレージ
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61.ギルマスへの攻略報告と昇格試験について

すみません、少々(?)遅れました。


それから俺達は、ギルマスからの連絡もあり冒険者ランク昇格の件を聞く為に、以前と同様の場所であるギルド内の応接室へとヘレンさんに案内してもらい、受付嬢であるヘレンさんは何か軽くつまむ物と飲み物を持ってくるために応接室から出て、俺達とギルマスは対面するかのように腰を下ろした。


「さて、早速だが本題に入りたいのだが…。まず、聞きたい事があるんだ。お前たち、今回のダンジョン攻略で何処までいった?」

「ああ、報告したかったし、次いでにこの場で言ってしまうか、今回の攻略で1000階層まで行ったぞ。つまり踏破だぞ。」

「……やはりか……。それで…。」

「勿論ダンジョンコアは健在だ。崩壊の恐れも無いし、ダンジョン自体は機能しているし、これからもするだろう。」

「そうか、助かる。ゴタゴタしていたから伝えるのが遅くなってしまったからな。」


そう俺の報告を聞くと、一瞬驚きよりも焦りが出ていたが、しっかりとダンジョンが機能する事を伝えると、安心したかのように息を吐いた。


実質、この都市は、確かに外部の魔物素材とかもあるが、一番大きい収入源はやはりダンジョンだろう。

そのダンジョンが無くなれば、ダンジョン目的である冒険者達が減ったり、その冒険者達を目当てに店の商品を売り付けたりサービスをしたりする者達が居なくなってしまったり、金回りが悪くなったりするからな。

ダンジョン産の魔物の素材の取引だけでもかなり潤い、この都市から他所の領土へと商人が商売しに行ったり貿易したりするだけで、この都市全体の8割の金額を誇る。


ぶっちゃけ、この都市の維持・発展はダンジョンによるものである。


前回も言ったが、そんな事情もあるし、無暗に敵対者を増やしたくない(主に面倒な為)ので、全壊させるつもりはなかった。


一応、ダンジョンコアを一度破壊し、自前の物を構築したので、少しだけ報告を捻じ曲げさせてもらったがな。


「それで一応確認の為に、ギルドカードを見せてもらっても良いかな。」

「良いぞ。あっ、次いでに隣にいる燈狐の分も作ってもらえると助かる。まあ、冒険者登録をさせてくれ。」

「分かった手配しよう。……そちらの綺麗な獣人族の女性の方も、失礼だが体術関連は素人のようだけれども、相当な実力な持ち主で。」


少し観察して漠然とだが、俺達と同様に意図的に能力・風格を隠滅させている燈狐の能力値をある程度把握しているらしい。


それから手短にだが、俺とローナのギルドカードを見て、報告の真偽の確認する。

そして確認したギルマスは、関心と呆れを含むような表情を浮かべる。


確かに、常人レベルで言えば、相当あり得ない事をしでかしているからな、俺達。


まあ、自重はしないがな。


「はぁ~、相変わらず呆れるような戦果だよ。まあ、だからこそ推薦できるのだがな。」

「冒険者ランク昇格の件か?」

「そうだ。昨日にエルシア王国王都エルシアに置かれている冒険者ギルド総本部エルシア支部に報告したのだよ。」

「で、結果はどうだった?」

「半分通って半分無理と言った所だ。」

「ふーん、大体予想できるが。…ぶっちゃけ、王家とか領主の証言と言う名の権力とかで、ある程度というか半分は許容し、残り半分は実際見てないのでどのくらいの力を持っているのか、それとまだ若造がでしゃばるなとかそんな感じで、冒険者ギルドの本部では認めたくない変な秩序・プライドだろ?」

「まあな。あんの頑固者共めっ!」


そう俺が言うと、ギルマスは否定せず、それどころか悪態をつく始末。


まあ、ギルマスにも冒険者ギルド本部にも納得はする。

確かに、常識的に見たり聞いたりすれば、俺達の行動や実力が虚言の様に聞こえるし、ただ単純に権力と言う名のコネを使ったガキの様な物だろう。

それに冒険者ギルドと言う名の組織である以上、他所から舐められない様にするのも当たり前である。

そう簡単にいく話ではない。


そしてギルマスだが、ギルマスも正しい行動をしている。

確かにギルマスも独断とも言えるし、ギルマスにだけと言える事ではないが、権力を使っているとも言える。でも、正確に判断した上での報告と推薦である為、ギルマスがどの様に言われたのか知らないし、わざわざ知る必要もないので把握しないが、責められ必要があるとは言わない。


まあ、判断が難しい案件であるな。


「まあ、お前たち。ここからが本題なのだが、推薦は、まあ、半分は通った事で、実力と人物像の確認の為に、お前たちに試験が設けられる事になった。」

「「試験?」ですか?」


横から静かに聞いていたローナも、試験と聞いて疑問に思って、思わず声が出たらしい。

まあぶっちゃけ、俺もそもそも推薦の件が通らないか、もしくはもっと難航するだろうと思っていたのだが、ある意味予想を裏切るかのように、試験と言う名のチャンスが来た。


まあ、ぶっちゃけ、ある程度の権力もあるし、そこそこ自由に行動できるだけで満足なので、別に昇格する必要も意欲も無いしな。


「で、何処で試験を受けるんだ?それとどんな内容だ?」

「ああ、場所はある程度分かっていると思うが、ギルド総本部が置かれているエルシア王国の王都エルシアにて実施する予定らしい。そして試験内容だが、まだ不明らしい。まあSランク以上になるからな、まだ決めかねているのだろう。」

「そうか分かった。あっ、一応俺達の今のランクはどうなっているんだ?」

「ああ、一応ランクAになっている。ここの支部を担当するギルドマスターという事で、Aランクまでの昇格への権限は持っているから、Aランクまでは上げておいておいた。」

「そうか、分かった。」


一応、現段階の冒険者ランクも確認した後は、もうじき始まるオークションの出品の品についてだったり、燈狐の事や冒険者登録の件だったり、最近の世間の情勢を軽く話あったりして、冒険者ギルドから出た。


因みに言っておくが、燈狐の初期冒険者ランクは、試験を担当したDランク冒険者を魔術で一瞬で拘束し無力化した為、俺達の時と同様のDランク冒険者となった。

次回からは何話か閑話を投稿します。


今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字や感想や評価等も頂けたら有難いです。

次回はできれば早めに投稿します。(最低でも2,3日以内に投稿します。)

次回もこの作品をよろしくお願いします。

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