49.戦後の説明1
この話は、勇者召喚の件でネタバレが少々入ります。
この話を読まなくても、次からの話を読む事に支障はありませんし、どの形で投稿するかまだ決めていませんが、後少しで勇者召喚の件の話を投稿するので、この話を読んでも大丈夫?だと思います。
戦士達が戦争から迷宮都市に帰還し都市の軽い復興作業を行う中、俺達を含めた騎士団長やギルドマスター
などの高位の権限者達が、アルテルナ伯爵の屋敷の中の会議室に集まり、報告しあっていた。
俺達の場合は、恐らく事情聴取であるだろう。戦争の事もそうだが、何よりも戦争前の悪神の使徒との会話が原因だろう。近くにいた冒険者や騎士に聞こえ位置や音量であった為、内容を正確に把握していないだろうが、重要だと判断できる単語が聞こえたらしいからな。
「まず、私からお礼を言いたい。この都市の危機に勇敢に立ち向かってくれえた騎士団、冒険者達、憲兵団、助かったありがとう。」
『はっ』
「へっ、こちらも危機だったんだ。気にするな。」
「そうですよ。」
戦争中、この都市に残り、事務処理を行っていたり万が一の為に第二の出兵の編成をしていたり他領土や王都から救援を呼ぼうとしていたアルテルナ伯爵が、この場にいる皆に対して頭を深々と下げ、お礼の言葉を発した。
「祝勝会は後に行うとして、本題は……話してくれないか、お前たち。」
そう伯爵は言葉を発すると、それに連動するかの様に周りの人達も習って俺とローナの方に向く。
その光景に俺達は、少々面倒な状況になったなの感じたが、別に秘蔵する必要も無いし、俺達に害悪はないから話すことにする。
だが……
「それは伯爵として貴族の権限でか?それとも個人でか?」
「出来れば事情聴取してほしい、でも余り刺激をするような真似はしないでほしいと、陛下は仰せになられた。」
「そうか……、まあどっちにしろ話すがな。勇者どもと神達が始末しないと碌に目的兼趣味の冒険ができないからな。」
俺が言った言葉に、会議室にいた全員の表情が驚きで固まる。
実際に俺が言ったことは、これからの勇者召喚の目的と神が先の件に関与している事を示している事になるからな。
「そ、それはどういう……。」
「悪神」
「……悪神とは?」
「簡単に言えば堕ちた神か悪神と悪神の間にできた神である。」
「か…神だと?じょ、冗談ではないのか。」
伯爵だけではなく、俺と伯爵との会話を聞いていた周りの者達も何が何だかよくわかっていない状況であった。
自分達にとって神という存在は、単純に目上の存在という訳ではなく、信仰対象・自分達の手に届くかどうかの次元の存在ではない遥か格上の存在といった認識である。
「そ、それに勇者召喚や先の戦争には、何の関係……、まさか使徒?」
「そう、正解だ。」
俺が正解だと答えると、伯爵だけではなく周りの人も戦慄する。
もしかしたら…いや、自分で言っていたのでいたのだろう、あの場に悪神という如何にも悪そうな神の関係者が居たと、そしてもしかしたら……
「ひ、一つ聞いても良いか?」
「予想はつくぞ。使徒の強さだろ?あれは人というか下位者には倒すどころか傷一つ付けられないぞ?というかやろうと思えば、一体で人族どころではなく人類種を殲滅する事が可能だ。」
「ほ、ほん、本当か?それは……」
「俺が出鱈目を言っている事を期待しているようだが、悪いが本当だ。実際みただろお前たち。俺が魔族達を滅している際、あれだけは少しの間持っていただろ?まあ、わざと耐えるように全体的に調整したが。」
その言葉で、皆が顔を真っ青にし体を震わせる者が出てくる。それは精神的に強固である冒険者のトップの実力者や騎士も同じあった。
確かに、破滅をもたらすかのような光景で、耐えること以外何もできなかったが、唯一使徒だと名乗っていた存在が耐える事が出来たのだった。
その事から、耐久値だけしか分からないが、圧倒的格上の存在である事は察する事ができる。
「……使徒……というか悪神の目的は?」
「遊ぶことだろう。」
「はっ?」
「俺達人類を駒として使った大戦ゲームだろう。あいつらがやろうとしている事は。」
「な、なに、何を……そんな理由で?」
「そうだ。実際にそれが出来る程の力を持っているし、本人達にとってはただの遊び道具的な存在でしかない。」
「う、嘘だろ。神が…そんな事を。」
俺と伯爵の会話を聞いていた騎士の一人が、唖然として言葉を発する。
自分達が敬っていた神という遥か格上の存在が、自分達を使った遊びをしている事を知って。
「まあ、神と言っても悪い神である悪神だからな。気に病む必要は無いぞ。」
「そ、そうですか。」
俺は、唖然としていた騎士の一人に、簡単に説明し気にするなと言い、慰めた。慰めた?
まあ、それは置いといて、俺は説明を続ける。
「で、現在この世界の神であるテランを含めた数柱の神達が、この世界の空間に潜んでいる悪神を討伐する為に動いているみたいだぞ。」
「な、何故神様達の行動が分かる?聞いた限り、人知を超えた現象を引き起こしたと聞いたから、ユージ君、いや、貴方様は神なのですか?」
「そんな大層な種族じゃない。ただの(元)人族だ。」
嘘は言っていない、超越者でも一応、人族であるからな。
現在の肉体は。
「で、勇者召喚の話になるが、召喚する勇者達は、神達が悪神のアジトの空間を見つけ、悪神を殲滅している間に、下界であるこの世界にいる、悪神の眷属である使徒の足止め兼討伐を担う予定らしい。」
「で、では、魔族…魔王は…。」
「ああ、言わば被害者だと言えるし、加害者だと言える。少なくとも今回の戦争に来た魔族達は加害者だし、魔王と呼ばれている存在やその従者的存在も、完全に白で被害者であるな。
それと今回も含めた魔族の戦士・騎士達は黒とも言えるし白とも言える被害者であり加害者でもあるしな。」
「はっ?えっ?何を言って……。」
「四神教に聞き覚えは?」
「なっ!?四神教だと!?確かに異端だが、特に脅威や害意は無く、宗教的にはどうかと思われるけど、民に優しく親切に接する事で有名な教会だぞ!?…それがどうして。」
ちゃっかりネタバレです。
話の進行的に必要なことなんで、すみませんが少しネタバレです。
そして、勇者召喚は次章から書こうかと思いましたが、候補として新しく別に投稿しようと思っています。
新しくすると言っても、この超越者の冒険録と話しを並列というか連動して投稿したいと思います。
この物語の主人公と別視点での投稿という感じですね。
主人公予定は、やはり勇者の内の一人ですかね(予定)。
※新しく投稿する物語とこの物語は連動する予定(仮)であるので、別に投稿した作品と並列して読んで頂ければ、有難いですし嬉しいです。(タイトル候補募集中)
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今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。
誤字脱字や感想や評価なども頂けたら有難いです。
次回はできれば早めに投稿しますが、遅れたらすみません。
次回もよろしくお願いします。




