33.Cランク昇格試験6
あと2話でCランク昇格試験は終わります。そして次は魔族との戦争(笑)の話になります。
「取り敢えず捕まって居た方達は外に簡易の風呂を作るので、入って体を綺麗にしてください。少し体の汚れや匂いが気になるので。」
「ちょっとユージ、デリカシーが無いよ!?」
「いや、確かにそこの少年の言う通りだよお嬢さん。捕まって1日も経っていないが、この場所は衛生面の管理がなっちゃいないからね。」
「寧ろお風呂を借りる事ができる事が嬉しいのよ。」
「感謝しますよ、本当。」
『私も』『俺もだ。』
「そういう物なのでしょうか?」
「まあ、そう言う物だ。ローナ、外に出て簡易の風呂を入らせて来てくれ。そして済まないが、そのままこの方達の護衛をしていてくれ。...あと青華のパーティーの誰か1人頼めるか。そして残りの者達は引き続き盗賊のアジトの探索をする。」
「分かりました。」
「じゃあ私が行こうか。」
「ありがとうございますリンさん。...さて皆さん、外までの道中はかなり足下が悪くなっているので慎重に来て下さい。...行きますよ?」
俺の提案に賛成した夫婦に、続くように駆け出し冒険者のパーティー全員も便乗するかのように言う。
なので俺はローナに外に連れて行き、風呂を作り入れさせて来るように頼み、更に、俺達が戻るまで護衛をして待機しているように頼む。
ローナは早速盗賊達の捕虜だった者達を外に出るように促し、段差や突起物に気を付けるようにと言いつつ誘導する。
それに習う様に捕虜だった者達も、足下や付近に注意しながら着いて行く。
その様子を見たローナとリンを除いた俺達は、盗賊達のアジトの探索を再会した。
手前の方の部屋らしき空間から奥の方に進み、次々と確認をしていく。
どうやら、外にいた盗賊達が持っていた武具だけでは無く、予備の物か或いは他の者から奪った物らしき物が多少あった。
その武具の鑑定した結果が
・武器
良質の鉄製(青銅・魔物の素材)の剣・短剣・槍・斧・弓・杖(弓と杖は木製)が計約15本程(デザイン・性能はバラバラ)
普通の鉄製(青銅・魔物の素材)の武器(上の参照)が計約25本程(デザイン・性能はバラバラ)
不良質の(破損した)鉄(青銅・魔物の素材)の武器(上の参照)が計約15本程(デザイン・性能はバラバラ)
その他で使用可能な矢が約200本と使用不可の矢が約350本と、杖と同様に魔術・魔法を行使するための触媒の魔道書が3冊程。
・防具
良質の鉄(青銅・魔物の素材)の・ヘルム、フルフェイスヘルム(兜)
・ガントレット(籠手)
・プレートアーマー、レザーアーマー(鎧)
・ローブ(魔道服、修道服)
・レガース(脛当て)
・シューズ、ブーツ(靴)
・盾が
計約30着程(デザイン・製能はバラバラ)
普通の鉄製の(青銅・魔物の素材)の防具(上の参照)が計約50着程(デザイン・性能はバラバラ)
不良質の(破損した)鉄製の(青銅・魔物の素材)の防具(上の参照)が計30着程(デザイン・性能はバラバラ)
そいて更に奥に進むと、今度はかなりの数の道具と少しだけだが魔道具が置かれていた。
最も価値ある物は、初級から中級までのポーションが数個と武具のメンテナンスの為の研石や専用の油位かな。
そして更に奥に進むと、食料品が置かれていた。
しかしこの盗賊のアジト内部の衛生面が悪く、食料品はかなり駄目になっていて捨てざるを得なかった。
そして更に進むと、色々ないかにも商人達から盗みました言うような感じに、物(商品)が入った袋・荷物が乱雑に置かれていた。
その隣にも少し破損気味な荷馬車の様な物まで置かれていた。
恐らく中に入っている金目の物や食料品や酒のみを取りだして放置したのだろう、人死にの様子は無いがかなり悲惨な光景であった。
それから最後の部屋まで奥に進むと、どうやらここ金目の物を貯蓄しているのだろう。明らかにこの中に貴重物が入っていますよと言わんばかりに、簡易な鍵が掛かった少し大きめな箱があった。
「んー?罠が無いみたいだし、面倒いから破るか。」
「...破るか?」
「そいっ!」
「お、おい!大丈夫なのかよ。」
と、ダイダートが疑問に思って俺に尋ねて来るのをサクッと流し、強引に鍵というか箱の表面を砕き破いた。
「マジでやりやがった。」
「まあ、あの規模からしてかなりため込んでいたから、金目の物が思ったよりもかなりあるぞ?」
「お?本当か!?」
「相変わらず現金な奴ね~...。」
ケイリがダイダートに対して呆れているのをサクッと無視したダイダートは、箱の中身を確認していく。
「おおすげぇ!銀貨と銅貨が大量にあるぜ!」
「確かにすごいね。これいくら位なんだろう?それに他のもあるし。」
「確かにすごいですね。あ!こんな所に魔術本(魔術が記載されている本)が!どんな魔術でしょうか?」
「取り敢えず、それらは地上にて均等に分配だ。緋翼のパーティーは?」
「いや、俺達は試験監督として着いてきているだけだ。...そもそも、ここを盗賊達を倒したのは君達だ。俺らは関与していなから貰う事は無いよ。」
「そうか分かった。...じゃあこれより、もう片方の道を確認して地上に帰還する。取り敢えず青華のパーティーの2人がここにある貴重品を運んでくれ。俺はここに来る前に置いてあった物とかを回収しアイテムボックスに入れて運ぶ。」
「お前のアイテムボックスにこれらを入れてくれないか?」
「駄目だ。その場合は、後で取り分やネコババでもめる可能性があるから均等とは言えないが、互いに何か戦利品を持って居た方が良いだろう。」
「そう言う物か?」
「そう言う物だ。」
と、俺達は盗賊達が溜め込んだ貴重品とかを回収しつつ、もう片方の道のりを探索した。
もう片方の大きな空間は、盗賊達が寝泊まりしているだけの空間だったのか、余り物が置かれていなかったり、汚れが酷かったので早々にその空間から離れて盗賊達のアジトから出た。
その頃には、盗賊達の捕虜だった者達は風呂に入り終わったのか皆が綺麗さっぱりになり、ローナが再び作った簡易の服に着替えていた。
「お疲れさまですユージ。アジトの中には何かありましたか?」
「ああ、あったよ。...まあその前に捕虜の者達に聞きたい事があるんだよ。」
「ん?何を聞くのですか?」
「盗賊に捕らわれる際に、盗賊達に盗まれた(取られた)物があるだろ?...そこの冒険者達の防具や武器、そして商人の親子さんは商品だ。」
「ああ、そうですね。...返すのですか?」
「いや返さない。」
「...えっ?」
正確には返せないと答えた方が良いんだがな。
「緋翼のパーティーに聞きたい。」
「ん?なんだユージ?」
「盗賊が奪った物を元の持ち主に返すにはどうしたら良い?」
「いや返すのは無理だ。...言い方が違ったな無償で返すのは無理だ。」
「な、何でですか?」
「恐らくというか当たり前だと思うけどあれか?もうその物の所有者では無いから、そして、無償で返すと、後が際限なく無償の慈悲活動の様になってしまう事と、それによる更なる盗み・犯罪が起こるからか?」
「そうだ。一度無償で物を返してしまうと、後から私も俺もこの物が盗まれたんだ、取り返して来てくれないか?もしくは、本当はこの者の物では無いのに、これは俺のなんだ、返してくれという自体になってしまう。だから、例えその者の物でも容易に物を返してしまう事は駄目だ。これは冒険者ギルドだけでは無い。社会として当たり前な事だ。例え見つけても親しい者同士以外なら無償に返すのはマナー違反だ。」
「そ、そうなんですか。」
「ただ、ギルドを仲介して相場通りにしたり交渉による値上げも出来る。...だが、その場で本人に交するのも良い。あくまでも無償はマナー違反なだけだ。」
「そうですか!分かりました。ありがとうございました。」
「そう大したことは言ってない。まあ、感謝の気持ちは受け取っておくよ。」
と言う訳で早速本人達を交えて交渉する事にする。
鑑定能力もあるので、本人だと思われる物を出し、次々と交渉していく。
最終的には、基本5割の値段で買い取る事になり、現在金が無いので後払いで払う事になるそうだ。
一応、ギルドの方も記録しておく事ができるみたいなので安全である。
捕虜だった本人達も自分の物が返ってきたり、相場よりも安く買い取る事ができたらしく喜んでいた。
そして俺達はCランク昇格試験の山場を越え、迷宮都市アルテルナに帰還する事にした。
勿論、盗賊のアジトで見つけた貴重品と金銭は、俺達と青華のパーティーで6等分にしっかり分けました。
《変更点(明日か明後日中に全話変更します。)》
技と魔術の名前を変更します。
例 ・変更前:サンダーレイン→変更後:降り注ぐ雷
・変更前:パワーインプロブレム→変更後:力の増強
・変更前:エア・プレシャス→変更後:風の圧
という感じに、本格的に変える訳で無く、漢字を付け足す感じです。
......けして駄洒落がしたい訳では無いです。
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今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。
誤字脱字や感想や評価なども頂けたら有り難いです。
次回も出来れば早めに投稿します。
次回もこの作品を宜しくお願いします。




