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超越者の冒険録  作者: 油ーラ
2章.迷宮都市アルテルナと1つ目のライフガベレージ
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32.Cランク昇格試験5

ドスドスと音を鳴らせつつ、アジトの前で見張りをしていた盗賊の2人に矢が突き刺さる。


「うっ」「あがっ」


と苦痛の声を上げつつ、盗賊の2人は地面に倒れ込みながら死んだ。

その光景に、青華のパーティーだけでは無く、緋翼のパーティーも含めた7人が驚く。


「おいユージ、お前弓もいけるか?」

「ああ、基本的には何でも扱える。」

「そ、そうなのか?...でも、スキルや技とかは使えるのか?」

「勿論使える。」

「ま、マジかよ...やばくないかお前。」

「まあ自覚はある。それよりお前らもう大丈夫なのか?もう少し休んでいても良いんだぞ?」


先程、自らの手で盗賊を殺し、現在も顔色を青白く変化させ気分が悪そうなローナを含めた5人に尋ねる。


「だ、大丈夫だ。お前1人に任せっきりじゃあ悪いからな。」

「しかも後は救助するだけだしな。」

「終わった後の帰り道では、少し気を休めつつ帰れるしね。」

「そうですから僕も行きますよ。」

「私もですよユージ。」

「そうか、無茶はするなよ。」


そう俺は締めくくると、皆を頷きつつ後ろから着いてくる。


見張りの盗賊を倒し出入り口の安全を確保した俺達は、再度アジトの中に盗賊はいないか確認をし、アジトの中に入っていった。


「それにしても少し匂うな。」

「そうですねリンさん。何というか汗臭いですね。」

「そうりゃそうだろ。だって盗賊だぞ?しかもかなり規模の小さい盗賊達だ。清潔にする事が難しいだろ。金銭的な意味でも設備的な意味でも。それにそもそも気にしていないという線もあるがな。」

「...そういう物なのか。」

「まあ、真っ当に生きるのが一番だ、結局は。」

「なんか言っている事が爺くさいな。」

「そうか?まあ別に良いだろう。」


そう俺達は会話しつつ、自分の付近に光球を出現させ、約15メートル位の範囲を照らす事できる光魔術の初級のライトを一度使い、俺とローナと青華のパーティーと緋翼のパーティーの中心地に作り出す。

そのお陰で、現在進んでいる盗賊のアジト内部を、道の凸凹さにとる不安定な道でも視認して、安全に進む事ができる。

勿論、道がかなり凸凹で悪い場合だったり段差ができている部分があるので、良し悪し関係無く慎重に進んで行く。

それでも以外と道幅は広く、約8~10メートル程の広さがある。

なので道幅が狭く、変に気疲れすることも無く進む事ができた。


進む事約2分程、左右二手に分れている分かれ道に突き当たった。

探知能力で確認してみると、右側はかなり広めの空間が存在している事が分かった。どうやら、右側が盗賊達が寝泊まりしたり飯を取るための場所であるだろう。そう思う程かなり広かったし、何よりも食料関係が右側の方にかなり置かれている事も分かったからだ。

そして左側は、右側と違って多くの部屋らしきものがあるが、右側と違ってかなり狭めだ。部屋の数から見ても何かの倉庫の役割をしている部屋だと分かるし、しかも武器らしきものや金目の物が多少置かれている事から、完全に倉庫だろう。

そして倉庫らしき部屋の中には、少し衰弱している人物が7人程いる。

まずは左側の方から行くとしようか。


「取り敢えず捕まっている人達が居るのが左の方だから、まずは左の方に行こうか。」

「...相変わらずの探知能力ね。スキルか?」

「恐らくそうなんじゃないでしょうか?魔法陣が見当たりませんし。」

「いや、彼ほどの実力者なら高難易度の無詠唱とか魔法陣を隠しつつ使用する無展開も出来そうですし...。」

「行きますよ?」

「あ、ああ。」

「そ、そうね。」

「先に救出した方がよろしいですね。」


なにやら緋翼のパーティーがこちらの手の内を探ろうとしているが無駄である。

俺とローナが使っている(もしくは使える)能力は厳密に言えばスキルや魔術と違うからな。

まあ今は人助けが先だし、今この場では関係無い事だしな。早速助けに行こうか。


それから更に1分も掛からずに、多くの部屋らしきものがある通路へと出た。

相変わらず盗賊達の男臭さ兼汗臭さが充満している。

その事に皆も未だに顔を顰めているが、やることは理解してしっかりと完遂しようとしている。


「ユージ、何処にいるんだ?捕らわれている人物は?」

「ああ、ここから3つ先の部屋らしき場所に居るぞ。」

「おう分かった。」

「あっ、待て。」

「ん?何だ?早く助けないといけないだろ?」

「そうだが、捕らわれた人物が衣服を脱がされている可能性もある。だから女性陣に任せたいと思う。」

「お、おうそうか。じゃあ、済まないが頼むわ。」


そうダイダートが言うと同時に、ローナを筆頭に女性陣の皆が捕らわれている人物を助ける為に部屋の中に入って行った。


それから数分後、ローナが代用に簡素に作ったらしい服を着た7人の人物が、部屋に入っていった女性陣と共に出てきた。


どうやら身のこなしから素人が3人というか1人はまだ少女で、親らしき人物に張り付いて泣いていた。そして残り2人は夫婦なのだろう30代前後半の男女である。恐らく商人であろう。

そしてその親子を除いた4人は、身のこなしから見て駆け出し冒険者だと思われる。男性2人と女性2人だった。顔立ちや体格から見て4人とも15歳ちょい過ぎ位であった。

恐らく、奇襲を受けたか数の暴力によって捕まったのだろう。


それにしても少し運の良い奴らだ。捕まって数日の内に助けが来る事は滅多に無いし、何よりも女性は尊厳を穢されなかった無かったし、男性の方は直ぐに殺されなかったしな。


下手すれば、盗賊に捕まって直ぐに最悪の事態にないかねないからな。


「助けて頂きありがとうございました。」

『ありがとうございました。』「...ありがとう。」


と、助けた本人達から感謝のお礼を頂けたので、皆も先程の盗賊を殺した時の罪悪感や恐怖を一時的だが忘れて喜んでいた。


まあ、良かったんじゃないかな。

《魔術について》


無展開

・魔法陣を脳内で展開したり、周囲に魔法陣を描く際い生じる色を同化させ見えなくする技術。他にも色々な手段があるが、下位者で一般的に知られているのは脳内で構築する方法のみ(一部の者は他にも知っている)。

・ステータスに表記されない

・メリットとしては相手から使用する魔術を使うまで読めない事(未来予知(先読みや時間魔術)や観測等によって使用する魔術がバレる事はある。

・デメリットとして、通常よりも展開する時間が長く(遅く)なる。理由としては、隠す能力も同時または先に使用しておかないといけないため。


無詠唱

・脳内で詠唱したり魔法陣を直接描く事で魔術の使用することが出来る技術。他にも、魔術式(魔法陣)自体に特定のアクションやワードによる発動条件を組み込んで発動する事を言う。

・ステータスには直接描く事で魔術を使用することが出来る技術のみが記載される(スキルによるアシスト効果が乗るため、Lv1で完成速度+5%、Lv10MAXで+50%)。


詠唱破棄(まだ出てきていません)

・魔法陣形成途中の魔術や詠唱中の魔術を中断し、強制的に魔術を使用する行為。

魔術が未完成の為、穴埋めするために本来使用するはずの魔力(その他エネルギー)よりも多く消費する。(Lv1で25%形成時+500%、50%形成時+450%、75%形成時+400%、Lv10MAXで25%形成時+300%、50%形成時+250%、75%形成時+200%、※あくまでも基準なので形成時の割合によって変化します。)

・今まで使った魔術から読み取って詠唱破棄を使用するため、初めて使う魔術は読み取る事ができず不発に終わる。


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今回もこの作品を読んで頂きありがとうございました。

誤字脱字や感想や評価なども頂けたら有り難いです。

次回も出来れば早めに投稿します。

次回もこの作品を宜しくお願いします。

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