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超越者の冒険録  作者: 油ーラ
2章.迷宮都市アルテルナと1つ目のライフガベレージ
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15.Sランクへの昇格?

俺達は、100階層のボスを倒しキリの良い所なので、一度、地上に戻る事になった。

戻る道中に、これからダンジョンに探索・依頼を受ける冒険者や一部の住民達から、いつも以上に好奇を含んだ目線と畏怖を含んだ目線を感じた。

どうやら俺達の決闘と模擬戦の事を知っているようだ。というか......。


「おい、あいつらだろ?あのSランクパーティーである雷狼牙同様に、90階層を突破したって言う新人のパーティーは?」

「あぁ、あいつらだ。確か冒険者登録をして直ぐにDランクになったんだろ?しかもここのギルマス本人に認められるほど。」

「なんだよそれ、凄いどころじゃないぞ。」

「で、でも、聞いたところでは、決闘を仕掛けた相手を完膚無き程まで叩きのめし、心を折ったそうじゃないか。」

「あっ、その話、私が聞いた所では、一週回って改心させたと聞いたんだけど。」


と、こんな感じに話が広まっていた。というか90階層突破って、つい先程だったんだけれども!?

話を聞いていた俺とローナは、その話の内容と噂の広がり具合に戦慄し、冷や汗をかいた。

あまり目立ちたくないなぁ~、面倒事になりたくないなぁ~と嫌な予感をしつつも、それを強引に何でも無いかのように思い込み、早速ギルドへと向かった。


「「.........。」」


俺達はギルドの中に入り、直ぐに言葉を失い、その場で氷結の魔術で凍らせれたかのように固まってしまった。

目の前の光景には、先程であったSランクパーティーの雷狼牙のメンバーの5人を筆頭に、冒険者ギルドの何人かの受付嬢を含んだ職員の全体の何割かと、たまたま時間が空いていたと思われる冒険者達と、ここの支部のギルドマスターであるローグが受付場の近くにいて、俺達が冒険者ギルドの中に入ると一斉に目線を向けてきた。


「おう、ユージ、ローナ嬢戻ってきたか!!それで一つ聞きたいんだが良いか?単刀直入に聞くが、......お前達、現在何階層まで行った?」


と、その集団の中で代表するかの様に俺達に尋ねてきた。


「あぁ、そ、それはだな...」


さすがに100階層まで行きました。と、素直に白状したら噂が更に広まるなと思い、一瞬、嘘で適当な階層を答えようとするが、確か虚偽報告は重罪となるなと思い、まぁ誤魔化す事もできるが、素直に白状する事にした。勿論、念話で、ローナに素直に白状すると言った。

それでも、一応確認するかの様に、一度ギルマスに確認した。


「......、言わなきゃ駄目か?」

「駄目だ。勿論場所を移して、情報を秘蔵にしたいと言うなら場所を変えるが...。」

「......この状況を見て内密にするって言ってもだなぁ~、ある意味嵌められたものだ。」


そう、この状況で情報を秘蔵すると言っても、恐らく、ほぼ多くの者が感づくだろう。先に帰還したSランクパーティーが90階層を路破した事を、冒険者ギルドに報告しているんだ。嫌でもSランクパーティーよりも記録というか成果が上だと理解するだろう。というか、気付かないほうが、余程、頭の中がお気楽の者達だろう。


「別に嵌めた訳じゃないんだが...、すまないな。」

「別に良い。悪気はなさそうだし。それで?聞きたいのだろ?」

「あぁ、俺も含め、ここにいる全員が聞きたいからな。」

「100階層だ。」

「.........もう一度言ってくれないか?聞き間違いをしたと思う、100階層って聞こえたのだが...。」

「100階層だ。」

「マジかよ...、ローナ嬢、マジか?この報告は。」

「はい、本当です。100階層を路破してきました。」

「.........ベルは?」

「鳴っていません。事実です。」

「ボスはなんだった?」

「90階層同様でレアポップでして、S+ランクのエンシェント・ウルフが3体でしたよ。」

「と、言っても、ちょっと見た時の見た目よりも、...ちょっと...その、弱かったですし。」

「............ベルは?」

「......鳴っていません。......事実です。」

「はぁ~、わかった。お前ら、この前の模擬戦の時に言った、Cランクへの昇格の兼はあれは無かった事にしてくれ。...あぁ、いや正確には、Cランク昇格試験を受けた後に、直ぐにAランク...、いや、Sランクへの推薦を、ここの国と数カ所の他国の上の方達に申請をするからな。勿論、パーティーでは無く本人達だ。最低でもBランク冒険者の推薦は通すようにする。...まあ、お前達しだいだが...。て、言ってもなるべくなってくれ、頼む。」


と、俺達は、路破した階層と100階層ボスの魔物を報告すると、Cランクへの昇格ではなく、Sランクへの昇格の話をギルドマスターから聞かされた。

その事に、やはりか~と、思う気持ちと面倒になったなぁ~と心の底から疲れたような気持ちになった。

それはローナも同じで、俺と同じようにげんなりした表情をしているが、少し、ランクが上がった事に対して喜びが顔に出ていた。


「なんやかんやで嬉しそうだな、ローナ。」

「えっ!?あ、はいそうですね。確かに面倒事になるかもしれないけれども、冒険者ギルドの最上位の証・称号と言っても良いくらいですからね。」


と、俺はローナに尋ねると、ローナは少しウキウキとした様子で返答した。

俺はその様子を見て、Sランク冒険者になる事にし、ギルマスの頼みというか提案に乗る事にした。


「わかった。じゃあ俺達は、Sランク冒険者になる事にするよ。...て、言っても、申請するんだろ?申請が通ったらの話だがな。」

「お、おう、ありがとう。なるべく申請が通る様にするから。」

「はぁ~、無茶はするなよ?」

「まかせとけ!はっはっはっはー!」


見た感じに不安しか感じないのだがなぁ~はぁ~。


「所で、聞いておきたいのだが...。」

「ん?なんだ?」

「ダンジョンコアはどうした?あぁ、勿論、放置してほしいのだが、説明もしてないし罰則にしないつもりだが。」

「ん?何で、ダンジョンコアについて聞く?」

「そりゃあ、最終階層である100階層を路破してきたんだから見かけただろ?」

「何言ってんだ?あのダンジョンは1,000階層だぞ?」


その俺の一言に、ローナを除き、周囲全体が凍った様に固まった。


「...何て言った今?あのダンジョンが1,000階層と聞こえたのだが、冗談だろ?べ、ベルは?」

「......鳴っておりません。事実です。」

「...おおう、マジか。...わかった、お前達に一つ聞いておきたい。どの位の難易度だ、残り900階層は?」

「およそで良いか?」

「ああ、構わない。」

「100階層事に区切られていて、1から100階層よりも数段魔物の討伐難易度が上がっているが、何よりも特徴てきなのが、環境変化だ。」

「環境変化?」

「あぁ、簡単に言うと、ダンジョン内が1~100階層みたいな洞窟・遺跡内部のような所では無く、100階層事に森の中や水中のような自然環境がフィールドとなっていて、それに対応するかの様に置かれている魔物も変化する。他のダンジョンにもあるだろ?」

「確かにあるが、そんなに大規模な自然環境だとな~。ここのダンジョンてかなりヤバイ?というかなんで知っているんだよ、そんな情報。」

「俺の...まあ、能力なようなものだ。」


と、俺は、ここのダンジョンについて(正確には、ソールが調べた情報で知られても何の問題にならないやつ)ギルマスに教えた。


「はぁ~、わかった。ダンジョンについてはまた今度聞く。今は、大量にあるAランクの魔物の素材を換金しようか。勿論、Sランクの代物になると、ここでは換金する事ができないから、今度開催されるオークションにでも出品しろ。そっちの方が儲けがでるぞ?」

「オークションか?それはどのような物で、そしていつ頃なのか?」

「あぁ、オークションの詳しい事については、今度にじっくり説明するが、基本的に全ジャンルの比較的高価な物だ。そしてオークション開催日は、今から3週間頃?1ヶ月頃か?忘れちまった。後日、伝えるわ。」

「おい、覚えとけよ。まあ良い、取り敢えず魔物の素材を換金してくれ。」

「わかった。おいヘレン、こいつらの報酬と案内とか頼むぞ。」

「わかりました。ではお二人様、いつもの所へ。」


と、ギルマスに変わってヘレンさんが案内をし、いつもの所と言ってもたった数日だが、倉庫へ行き素材をストレージ(アイテムボックスと偽って)から取り出した。


結果から言うと、かなりの金額というか、もう一生分普通に暮らしていけるような金額をもらい、かつ、一部のA+・S-・Sランクの魔物の素材は、S+ランクのエンシェント・ウルフと同様に、状態が良すぎるため(一撃だったので損傷が限りなく少ない)オークションに出す事になった。


俺達は、報酬をもらった後(精神的に)もの凄く疲れていたので、直ぐに泊まっている宿に帰り、早めに就寝についた。

今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字や感想や評価も頂ければ有り難いです。

次回は、できれば早めに投稿します。

次回もこの作品をよろしくお願いします。

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[一言] 秘蔵と秘匿 この言葉がどう言う場面で使われているのか勉強しましょう
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