10.2回目の達成報告
今まで、投稿ペースが遅くなりすみませんでした。
これからは元通りになり、2日に1回の投稿になります(できればもっと早めに投稿します)。
よろしくお願いします。
45階層を2時間で攻略し、帰還した俺達は早速ギルドへ戻った。
ギルドの中は、昼間より大分多くの人数がいた。その中でも特に多かったのが、依頼を完了して受付で達成報告をしている冒険者が多かった。
俺達は、ヘレンの所の依頼達成の報告をしている冒険者たちの列に並び、順番が来るのを待った。
「次の方~、って、また貴方様達ですか!?...もう依頼を完了したと言う訳ではありませんね。」
俺達の番になり、ヘレンさんに依頼達成の報告をしようと前へ出ると、ヘレンさんは酷く驚き、心底信じられないという様子で尋ねてきた。
「はい、残念ながら終わりました。これを。」
と、俺は心底残念とでもいう雰囲気を出しながら、自分のギルドカードを出した。ローナも俺に倣ってギルドカードを出した。
その俺達のギルドカードをヘレンさんは、ガチガチに震わせながら受け取り確認した。
「ほ、本当ですね...。歴代最短ですよ。というか常識外れですよぉ!二人ともぉ!」
と、ヘレンさんは、つい敬語を忘れる程取り乱し、あらん限り言葉を吐き出した。
その様子に、俺達だけではなく周りの冒険者達もギョッと驚いた。
「というかおかしいでしょ!たった1日...いや半日で、ダンジョンの45階層まで攻略するって!依頼を出した時は、さすがに早くても何日かかかる事前提でしたのに、それを約2時間位で達成て、頭おかしいでしょ!」
「心外なっ!俺達は真面目にやってきたんだぞ!」
「はい、そりゃあ、ギルドカードに記録が書かれていますもんね!ギルドカードは、偽ることができないようになっていますから。ですから、いくら強くても探索ペースが速すぎると言っているんです!」
「まぁ、ノンストップでダンジョン探索してきたからな。早くなるのは当たり前だろ?何を驚いているんだ?」。
と、俺はヘレンさんに、そう理由を説明した。確かに一般常識からすれば無茶無理無謀もいいところだが。
「あのですね~、ダンジョンには、道中に罠が仕掛けられているんですよ?浅い階層は、罠の数も少なく、そして簡単物しかありませんけど、さすがに罠を無視して進むという事は出来ませんよ?」
「片手間に解除しつつ探索し続けた。」
「......、それに、ダンジョンは広大で道が複雑になっているんですよ?確かに地図は販売していますが、それも正確に書かれている訳じゃないんですよ?測量士の適正職業が書くなら話は別ですが、危険地帯でついて行けませんし、冒険者がマッピングをするんですよ?距離のズレや方向のズレなどがあるんですよ?」
「地理を把握する能力があり、最短ルートがわかる。」
「.........、あっ、はいそうですか。」
俺がヘレンさんに駄目だしをすると、ついに思考を放棄し、撃沈した。
周りの冒険者も聞いていた内容に唖然呆然していた。中には、「こんなガキどもがそんな事できるわけねぇ」と言い、数人の冒険者達がこちらに突っかかってこようとするが...
「やめろお前。お前じゃ、手も足も出ないぞ。」
「なんだお前、俺らの事を舐めているのか?あんなガキに俺らが負けると?」
「あぁ、負ける。」
「なんだとてめぇ!ぐはっ。」
「そもそも純粋な実力で、Cランク認定されている俺にかなわない時点で無理だな。昨日のギルマスとDランク冒険者達との模擬戦を見ていたが、二人とも明らかに手加減していたんだぞ?それなのにお前が敵うわけないだろ」
と、俺らに突っかかっろうとしていた冒険者達の内1人が、周りの冒険者の内の1人に、物理で止められていた。
それに、周囲にいた冒険者の大半が驚きの表情を浮かべていたり、一部の冒険者達は、昨日の決闘と模擬戦の様子も見ていたのか、止めた冒険者に賛同するかのように頷いていたりしていた。
少し時間が経つと、撃沈したヘレンさんが現実へ戻ってきて、慌てた様子で、1つのベルを受付のカウンターの引き出しから取り出した。
そのベルは『真実のベル』といって、いわゆる魔道具の嘘発見器であった。
「こちらは真実のベルと言いまして、ダンジョンの一定階層の宝箱か一流の魔道具職人が製作している代物です。それを各冒険者ギルドが買い取り、一カ所に最低一台はあります。
これからこれを使って真偽を判定するので、嘘偽り無く質問に答えて下さい。」
「まぁ、わかった。」「わかりました。」
「では、最初に...。ダンジョンは、正規のルートで攻略しましたか?」
「ああ。」「うん。」
「...では、禁制のアイテムの使用や他の冒険者に手伝いなく攻略しましたか?」
「いんや。」「いえ。」
「道中の戦闘はどの位の時間が掛かりましたか?」
「うーん、ほぼ一瞬か?ローナ?」「そうですね、最低でも2秒...いえ、一瞬でしたね。」
「......ボスは?」
「「多分、ほぼ一瞬。」」
「うぼぁ~」
一度も俺達の説明でベルが鳴らなかった事に、ヘレンさんは、また撃沈したみたいだ。
周りで聞いていた冒険者も先程とは違い、全員が驚き、表情が引き攣っていた。
さすがに、冒険者達の様子に俺達は複雑な思いをした。
「と、取り敢えず、依頼の素材と討伐した魔物の素材の納品をお願いします。先程の所で出して下さい。」
と、ヘレンさんは、俺達に周りの冒険者同様、顔を引き攣らせながら言った。
(解せぬ。)(さすがに酷くありません?)
と、俺達は内心思った。
それから俺達は倉庫に行き、依頼の素材と討伐した魔物の素材をアイテムボックス(実際は上位互換のストレージ)から出すと、そこでも驚かれたが、無事に換金し終わり昼間の約20倍位の約白金貨4枚の42,635,100Gを頂いた。
その時に、「す、凄いですね。1日でAランク冒険者の1回の依頼分の報酬を超えていますよ。」と引き攣ったままのヘレンさんにそう言われた。
さすがにここまでの額になるとは、思わなかった俺達も顔を引き攣らせ、「「ソ、ソウデスネー。」と片言に返事をした。
それから続けて依頼を受けるのかと、ヘレンさんが尋ねてきたので、俺達は、「今日はもう休む。」と言って、冒険者ギルドを出た。
「ど、どうするの?まだ夜までは時間が余っているけど...」
「そうだな...、何か美味しい物でも食いに行くか?」
「それなら、ユージ、お菓子作りはできる?」
「うん?勿論できるぞ?それがどうしたのか?」
「じゃあ、作ってよ、お菓子を。」
「ん?ローナもお菓子は作れただろ?美味しかったし。」
「自分で作るよりもユージに作った方がおいしんです。」
「女性としちゃ、どうなんだそれは。」
「うっ、そ、それはそれ、これはこれ。」
「なんか違うような、まあ良い、久しぶりに作るか。」
と、どうやら空いた時間は、お菓子づくりになるそうです。
今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。
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次回はなるべく早く投稿します。
次回もこの作品をよろしくお願いします。




