4.ローナvsギルマス(模擬戦)
すみません、投稿時間の設定ミスで、大幅に遅れました。申し訳ございませんでした。
俺は決闘が終わった後、場外にいたローナと合流した。
「お疲れ様です、ユージ。」
「あぁ、まあな。肉体じゃなくて、精神が疲れたよ。」
と、俺は半笑いでローナに答えた。
「それにしても、会話を聞いていましたが、確かに疲れますね。でも...うふふ、私のために怒ってくれて。」
「なんだよ、別に良いだろう?」
と、ローナは俺に対して意味深めな微笑みをした。その様子に俺は、先程の決闘時の言動を回想し、少し照れ気味にふてくれながら返答した。
「まあ、私は嬉しかったのですよ?それでこれからどうしましょう?」
「あぁ、後は先程の受付嬢の所へ戻って、飛び級試験の日程などダンジョンの詳しい説明を聞かなきゃならんから、受付場へ戻るぞ。」
と、俺は言って、ローナと共に訓練場を出ようと、後ろを振り向き、歩き始めようとし...
「その必要は無いぞ、そこの少年少女の2人!」
と、誰かに俺らの後ろにある練習場の出入り口の方面から声が聞こえた。
その声の方を見ようと振り返ってみると、1人の渋い中年男性が豪快な笑みを浮かべて立っていた。
その男性は、紅色の髪と朱色の鋭い目と目つきをし、図体は大きい。そして深紅の外套を羽織っていて、胸元には、何処かの所属を示すように、鳥と被さるように剣と盾のシンボルのバッチをつけていた。
その男性がこちらにやって来ると。「マジかよ、ギルマスが来たぞ。」「しかも見ていたなんて。」と、周りの冒険者はザワザワと他の冒険者と話し始めた。どうやら男性は、ギルドマスターのようだ。
「そこの少年!いや~、凄かったな!あそこまでの威圧をしていて,しかもあの悪魔的所業。ほら見ろよ、俺の足まだガクガク震えているよ。これでも元Aランク冒険者だったんだが。まあ取りあえず置いといて、先程、受付嬢のヘレンから事情を聞いた。何やらDランク冒険者と決闘になったり、お前達がランクの飛び級をしたいだなんてなぁ~。んっ?あぁ、安心してくれ。別に罪やペナルティーになる訳ではないからな。おまえら、えぇ~と、名前何だ?そういえば聞いてなかったな。改めて自己紹介するか。俺の名前は、ローグだ。見ての通り今は、冒険者ギルドのギルドマスターをしている者だ。そして、ギルドマスターになる前は冒険者をしていて、自慢だがAランク冒険者であった者だ。」
と、ギルドマスターのローグは、豪快にそして愉快に自己紹介をしてきた。
「あぁ、そうだったな。名前を言ってなかったっけ?俺の名前はユージだ。」
「ローナです。」
と、俺とローナは、ローグに向かって簡単な自己紹介をした。
そしたらローグは、ひどく驚いたような表情を浮かべた。
「...ちなみに聞くが、お前ら何時何処からこの都市へ来た?」
「つい先程、王都アルデンからここの都市に来たばかりだぞ?」
「なるほど、お前だったのか...どうりでえげつない強さだよ。」
と、俺はローグの質問に答えると、ローグは何処か納得していた。
「?どうゆう事だ?俺の事を知っているようだが。」
「あぁ、お前は近辺だけだが、冒険者ギルドの上層部ではかなり有名だぞ。ある意味異常者としてだがな。確かお前はステータスが表記されてない小童だが、最上級適正職業の3人を1人で、勝つどころか圧勝したそうだな?見ていたギルドの上層部が周りの特急伝令で通達してきたんだよ。半信半疑だったが、まさかあれ程だとは、思わなかったがな。まぁ、そういうことだ。」
「なるほど、確かに納得した。本当に不本意なだがな。」
俺はローグの説明を聞いて、納得はしたがいまいち釈然としなかった。
「で、お前の事は置いといて、そこのローナっつう少女はどうすんだ?俺は、お前ら2人が飛び級するってきいたんだが...」
「そうだ。勿論ローナも飛び級するに決まっているだろ?何を言ってんだ?」
「いや...その~、何つうか、読めないんだよ、実力が。一定の実力差はわかるんだが、お前と同じで、実力がわからない。だが、身のこなしや重心の落とし方で、訓練を積んでいる事がわかるんだが、どの位かわからないし、何より矛盾しているかのようなんだ。」
「あぁ~なるほど。じゃあ今試してみるか?というか俺たちの飛び級試験はいつやるんだ?」
「あ~俺が見ていたから大丈夫だぞお前は。色々と試験の選択ができるんだが、戦闘面で合格のようなものだお前は。それよりもローナ嬢と言うか?何というかその呼び名の方がしっくりくるんでな。で、今からやるかローナ嬢?」
「はい、大丈夫ですよ。それよりもその呼び名やめてください、恥ずかしいです。」
どうやら、このまま飛び級試験をやるようだ。
「それは無理。というか他に何と呼べと?まぁいい、あぁ~確かローナ嬢は聖女だったな。どうする?回復魔術に関する試験と多少の護身の試験で良いか?」
「いえ、少し体を動かしたくなったので、模擬戦で大丈夫ですよ。ふふふ。」
「おわぁっ、なんか悪寒を感じたぞ?まぁ取りあえず模擬戦だな。俺にとっちゃありがたいんだが、良いのか?回復士系統の適正職だろ?」
「問題ありません。」
と、ローナとローグが会話し、ローナが大丈夫と言いつつ、斧であるイルガルとイルゲルの二振りをストレージから取り出し、振り回していた。
「...うん、異常だね。3つ程言いたいんだが良いか?」
「...はい?何でしょうか?」
「1つ、アイテムボックスのスキルを保持してるんだ?
2つ目、なんなの?その2つの武器?明らかにやばそうなんだけど?
3つ目、その2つでどう戦うんだ?
今更思うけど、ローナ嬢もやばかったな、ははは。」
と、ローグはローナの行動について許量範囲を超えたのか、少し壊れ気味であった。
俺はその光景にため息をはきつつ、ローナへ振り返った。
「ローナ。」
「ひゃい、な、なんでしょうか?」
「今すぐしまえ、わかったな?」
「ひゃい、わかりました。今すぐに!」
(というか考えなさい。アホかぁっ。異常事態や人がいない所ならまだしも堂々と神器級装備を見せるアホがいるか!?)
(はいぃ、すみませんでしたぁー!!これしか持っていなかったので...す?ユージ、これくれたのユージですよね?確かに人前で出した私も悪いんですけど、嬉しかったですけど他の武器も用意してくれても良かったじゃないですか?それにユージも自重してませんでしたよね、先程?)
(......知らんな。)
俺はローナに仕舞うように言い、念話で注意したんだが、まさかブーメランが突き刺さると思いませんでした。...ワタシハフカクハンセイシテイマス(棒読み)。
それから、未だに壊れ気味なギルドマスターを連れて、訓練場のど真ん中へ来た。
「ローナ、今回はあくまでも実力を見てもらうだけだ。無手で防御気味にやってみろ。俺以外の対人の練習?になるから。」
「はい、わかりました。」
「え、良いのか?武器使わなくて?」
「ああ、ローナなら大丈夫だ。寧ろ、ギルドマスター...長いなギルマス、自分の心配した方が良いぞ?」
「どういう意味だ?まあ良い、じゃあ、お互いの体力のバリアが消滅するまでで良いな?」
「はい、大丈夫です。」
「じゃあ、ユージ、合図を頼む。」
「わかった、では始めるぞ。...始めぇ!」
と、ローナとギルマスの模擬戦が始まった。取り敢えず、ギルマスのステータスを見てみよう。
[名前:ローグ]
[適正職業:戦士]
[年齢:42]
[種族:人間]
<ステータス>
Lv.73
体力 368
攻撃力 326
防御力 250
素早さ 167
魔力 127
魔攻撃力 77
魔防御力 250
幸運 32
成長率 C+
<スキル>
(固有スキル)
戦士Lv6
(上級スキル)
上級剣術Lv2 気配感知Lv4 先読みLv1 ダメージ軽減Lv2
(スキル)
身体強化Lv8 属性魔力付与(武具)Lv6 投擲Lv2 筋力増加Lv5
<称号>
元Aランク冒険者 ギルドマスター(迷宮都市アルテルナ支部冒険者ギルド)
二つ名:火斬
このステータスで人族では、強者の分類に入ります。
じゃあ、ローナやアルマン王、そしてテランとかどうなんだよ。
『全員人外で、既に人と呼べません。何よりマスターもですよ?』
何か最近、ソールから突っ込みがくるんだが、しかも俺の事を何か言ってるよ(難聴風)。
俺は始まりの合図と共に、空間隔離結界をまだいる冒険者の手前くらいまでの大きさで、展開し貼った。
その事に、結界内にいたギルマスは、一瞬驚きの表情を浮かべていたが、直ぐに元通りに真剣な表情をし、腰に携帯していた剣を取り出し、ローナに上段に斬りかかった。
だが、引き気味だろうと思われる程に威力や速さが剣には、乗っていなかった。
ローナはその斬撃を手に魔力を纏わせ、余裕に軌道をそらした。
その結果にギルマスは、驚きの表情を浮かべ、そしてローナから距離を取った。
「まさかあんな芸当ができるなんてな。」
「ふふふ、油断していると、足下をすくわれますよ。」
「はんっ、言ってろ。...っ。」
と、ギルマスは、そのままローナに斬り掛かろうと、走り距離を詰めようとするが、その場に足を止めた。否、止めざるをえなかった。
そう、ローナの構えが完璧と評価しても良いほどに隙がなかった。
この場合は、ギルマスが優秀としか言いようがない。ある程度の実力者や武道に精通している人は、「様になっているね」とか「確かに隙は無いが崩せるだろ」と言うが、かなり上位の実力者からすると、どれだけヤバイか理解できる。
ギルマスは理解してしまったのだろう、完璧に動きを止めてしまった。
「ローナ嬢。本当に成人したてか?見た目はそうだが、俺はそうは見えない。完璧すぎるんだよ、構えが。そして、先程の攻防も異常としか言いようがない。」
「はい、私は歴とした15歳ですよ?まぁ、ちょっとズルをしたものですけど。」
「そうか、わかった。技術では勝てそうにないからな、全力の一撃を放とう。どうせ危なさそうだったら、ユージが止めてくれるし。」
「私、守備に撤すると言いましたが、さすがに大きな隙でしたら、見逃しませんよ?。」
「あぁ、大丈夫。そんな溜が必要な技を放つつもりはない。」
「ならいいですけど。」
「じゃあやるぞ。...『バーニングスラッシュ』!!」
ローグは、1度剣を顔の横に構え、直ぐに魔力を纏い始め、少しのロスが出るものの、自分が保有する全魔力を纏い、火属性に変換しつつ、頭上に剣を持っていき、勢いよく振り下ろした。
ローグが放った火属性の斬撃は真っ直ぐとローナに向かい、斬撃は大きいため地面を大きく抉っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、どう...だ?」
ローグはまたしても固まってしまった。そう己の切り札の内一つが、ローナの魔力を乗せた拳圧で、かき消されたからだ。しかも等の本人であるローナは、息切れの1つもしてない。
「私の勝ちですね?」
「ははは、マジかよ。こいつ倒すの無理ゲーだわ。」
と、ローグは、諦めと開き直りの両方の気持ちで投げやりに呟いた。
今回もこの作品を読んで頂きありがとうございました。
誤字脱字や感想なども頂けたら嬉しいです。
次回こそは早めに投稿します。...多分。(最低でも3日以内には投稿します。)
次回もよろしくお願いします。




