1.迷宮都市アルテルナまでの道中で
遅れて申し訳ありません。
あと、今回の話は特に伏線とか関係ないです。
ローナの両親と別れた俺たちは、アルデン王国の王都の門を出て、迷宮都市アルテルナへ歩いて向かった。
何故、魔法や便利道具等を使わず歩くかと言うと、初めての冒険らしく、最初の移動は歩きにする事にした。
歩いて行くと、大体15日位かかるのだが、まぁいいでしょ、これもロマンだ。
最初、歩いて行くことをローナに話すと、「そこまで、こだわるんですか……。」と、呆れられてしまった。
まぁ良いだろ、その位。
そして夜になると、テントを建てるのではなく、認識阻害などの結界を貼った一軒家を建て、夕食を食材を創造した物で作り食べて、それぞれ個室のベットで寝ましたよ。
ん?それはもう旅や冒険と言えるのかって?はい、言います(有無を言わせん)。
ローナは、「もはや何も言いません」、という感じに流していましたよ。
てな感じで俺たちは迷宮都市に行く合間に、異空間を構築して模擬戦をしつつ、道中では、商人の馬車や冒険者等とすれ違い向かい、10日位が経った。
そしたら予定より早かったのか、11日目の昼間頃、後2日で着くと言うような距離で、何台かの商人と荷物を乗せている馬車と護衛をしている数名の冒険者が、魔物の群れに襲われていた。
その魔物は、Dランクのワーウルフと言う魔物で、素早さが高く、攻撃力もそこそこ高く、爪による攻撃を主体としているが、単体としてはEランク相当である。
だが、普段から群れて、習慣も含めDランク認定されている。
現在のワーウルフは、本来群れる個体数の10体を超えて、数体死んでいるのを除き、およそ約30匹位いて、実際の脅威度はCランクの上位相当になっている。
それに対して、馬車や商人を守りながら戦って居るのは、護衛依頼を受けられるパーティランクCになりたてのような、ぎこちなさ(防衛戦の経験がなく)と実力を持っているのが20歳位の4人がいて、4人で1パーティだろう。
ここで少し説明するようだが、冒険者の個人ランクは、単独でその(ランクの群れる魔物を除いた=今回で言うCランク上位のワーウルフの群れ)魔物一体を相手にする事ができる。
そしてパーティランクというのは、そのパーティでそのランクの魔物一体を相手にする事ができる。
なので今回は、少し厳しい戦いとなると思われる。
折角なので、助けがいるかを聞いてみる。
「すみませんー!手助けは必要ですかー!?」
「はい、すみませんが……」
「要らねぇー!!邪魔するなぁ!!」
多分意地だろう。Cランクパーティの聖職者風の女性の1人が助けに、感謝の気持ちを言おうとすると、1人のごつい剣士風の男性が怒鳴り、俺らの助けを拒否した。
「そうですか、わかりました。」
と俺は言い、ローナに振り向く。
「良いのですか?助けなくて?」
「良いんだよ。助けたのに「助けなんていらねぇのに余計な事をしやがって」って文句を入れられたり、助けたとして、討伐部位の分割で文句を言ってくるから、了承しない時は関わらない方が良いんだよ。
もちろん助けたとしたら、ある程度の見返りも要求しなきゃならないからね。タダで命を助ける訳にも行かないだろ?」
「うーん、理解はできたのですが、ちょっと……。」
と、俺はローナに説明する。
ローナはその説明で、納得はしたが釈然としない、という表情を浮かべていた。
それからというと、俺たちは離れた所で、木製の椅子を創造し、様子を見ていた。
どうやらそのCランクパーティは、前衛のアタッカーの剣士が1人と前衛のタンクの盾使いが1人と後衛のアタッカー兼サポートの魔道士1人と後衛のヒーラー兼サポートの回復士1人で、構成したパーティだった。
盾役がヘイトを稼いで守っている内に、剣士の男性が技などを使い切り込んだり、魔道士の男性が詠唱し、魔術を放ち攻撃や補助をしている。それを支えるかのように回復士の女性が前衛に回復魔術や支援魔術を使い補助している。
と言ったありふれた、かつ安定したチームワークであった。
というか今更だけど、魔術・魔法のレベルの説明なんだけど、レベルとスキルの階級によって、より高難易度な魔術・魔法や大規模に影響する魔術・魔法を使用する事ができる。
だからといって、単純にレベルとスキルの階級=威力という訳ではない。
確かに、高難易度な魔術・魔法や大規模な魔術・魔法の方が効果が高かったり広範囲だったり威力が高くなる事があるが、低レベルだったりスキルの階級が低くても、魔力を込めて効果を高めたり魔力操作などで、自分の使用する魔術・魔法を圧縮し、より貫通力を高めれば、上回ることができる。
ぶっちゃけ、高次元の戦いになると、大規模な魔術・魔法など(俺らは別として)使用する時間ないから。
使っても砲台役が精々だろう。ん?何て?普通の魔道士はそもそも後衛で砲台役みたいなものだから?あぁそう……。
俺たちがCランクパーティに聞いてから約10分位が経った。
流石に荷が重かったのか、パーティ全体が疲労していたり魔力切れで息をとぎらし、顔を青ざめ、杖を支えに立っている。
でも少し頑張ったなと思った。あれからワーウルフは、数が約10体まで減っていた。
だがもう余力は残っていないのだろう、Cランクパーティは、徐々に追い込まれるように崩壊していった。
ワーウルフは、疲労した前衛のアタッカーとタンクをすり抜けて、魔道士と回復士に襲いかかった。
自衛をする事すらできない程に疲労や魔力不足なのだろう、どうやら咄嗟の事態に動けないみたいだ。
「うわぁぁーーー!」「きゃぁぁぁーー!」
と、後衛の2人は声を張り上げ怯える。
俺は仕方ないと思いつつ、ワーウルフと2人の後衛との間に結界を展開し貼った。
「「あぁーー、えっ!?」」
2人は、突然自分達の前に突然現れた結界に驚いた。
俺はその2人を含めたCランクパーティに声をかけた。
「で、あんたらは死にかけたんだ。まだ手助けは要らないと言うのか?」
「要らねぇ!余所者は引っ込ん…。」
「「お願いします。」」「頼む。」
と、俺が尋ねると、剣士の男性以外が助力を求めた。
その事に剣士の男性は怒って、
「一時的とはいえ、俺がリーダーなんだぞ!!何勝手に決めてやがるお前らぁ!!」
「では貴方以外を補助するという事で。いいなローナ?」
「はい。」
と、剣士の男性は怒鳴り散らしていたので、それ以外の3人のサポートをする事にした。
ローナには練習として、魔力供給と疲労回復を3人にしつつ、加減をしつつ回復士の女性の補佐をする事になった。
俺?俺は特に何もしないよ。と言うか、ローナがいれば済む話である。
と、ローナは3人のサポートに入り、戦況を覆した。
ローナが入り3分後位に、残り10匹を討伐し戦闘を終了した。
死にかけたからだろう、3人は呼吸が荒れ、その場に座り込んだ。
すると、先程の剣士がボロボロになってやってきてた。
「何で余所の奴らが勝手に入って来るんだ!!それにお前たちも何で助力を求めた!!別に平気だったろ!!倒しきれただろう!!」
と、訳のわからん事を言ってきた。いや、本当に何言ってんだこいつ?
「何故って、そりゃあ見てて荷が重そうだったからだ。何より後衛陣は死にかけていたんだぞ?お前のわがままでパーティを危険に晒していたんだぞ?それでパーティリーダーなのか?笑わせるな。」
と、俺は当たり前の事を馬鹿な剣士の男性に言った。
「なっ!?俺のわがままのせいだと?ふざけるなぁ!お前に何がわかる!」
「いや、むしろお前の言動を見てわからなかったら、その人は異常とも言えるぞ?まぁ言い、もうお前には興味がない、今後一切関わるな。」
と俺は言い、まだぎゃあぎゃあ言っている剣士の男性を置いとき、助けた3人の方へローナと向かった。
3人はある程度回復してきたのか、よろよろだが立ち上がり、俺達の方へと向かってきた。
「すみません、この度は助けて頂きありがとうございます。」
「そうです、助かりました。」
「助かった、感謝する。」
と、3人は丁寧に礼をして感謝の言葉を送ってきた。
「いや、たまたま通りかかっただけだ、気にする事はない…が、ありがたく感謝の気持ちを受け取ろう。なぁローナ?」
「そうですね、怪我人は出たものの無事で済んでなによりです。良かったです。ありがとうございます。」
「……ローナ、感謝される方なのに何で感謝しているんだ?」
「え?…………………………あ。」
「とりあえず、今回はそこまで戦闘に参加してないから見返りとかは要らんぞ。」
と、俺は何故か相手に感謝をしているローナに呆れ、3人に向け言った。
「最近私達、金欠なので助かりますけど、……本当に良いんですか?」
と、3人の代表として回復士の女性が尋ねてきた。
「あぁ、別に大した事じゃないし、金目の物は沢山あるからな。何なら今度会った時に、飯でも奢ってくれりゃー良い。」
「そうですね、特に私達困って無いですしね。」
「所でお名前を聞いてませんでした。貴方達の名前は?」
「俺はユージだ。」
「私はローナです。」
「私は見れば分かるかもしれないけれども、回復士のマナです。」
「僕は魔道士のターラです。」
「俺は盾使いのライだ。」
と、お互いに自己紹介をした。
それから話してみると、どうやら迷宮都市を拠点としているみたいで、皆個人ランクがDのパーティランクがCらしい。
そして、迷宮都市の最近の事情を聞き、商人への戦闘の報告を任せて、俺達は別れ、先に迷宮都市へと向かった。
それで俺達は、2日後迷宮都市アルテルナに到着した。
今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。
誤字脱字や感想なども頂けたらありがたいです!
次回はなるべく早く投稿します。
次回もよろしくお願いします。




