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超越者の冒険録  作者: 油ーラ
1章.目覚める意思と始まる冒険
23/112

閑話.ローナ1

すみません、いつもより長くなって投稿するのが遅くなりました。

私、ローナは、元冒険者の父親のロイと母親のナナの2人の間に生まれた妹です。

『妹?』と思いますがそうです、私には3歳程歳の離れたイーナお姉ちゃんがいるのです。

何故私を含めて家族3人しかいなかったと言うと、3年前にイーナお姉ちゃんは、ステータス鑑定版を貰い、その1週間後に冒険者になり旅に出てしまったのです。

そう、イーナお姉ちゃんはかなり破天荒で、「曰く昔のお父さんにそっくりだわ」と、お母さんに聞きました。聞いてたお父さんは顔を赤く染め、そっぽを向いていましたが。

2年に1度か2度程家に帰って、たまに冒険の話をイーナお姉ちゃんに聞いたり、昔から両親の冒険を聞いて、楽しそうでワクワクする様な気持ちになり、私も冒険者になりたいと思いました。

まぁ、あの人と一緒になりたいと少なからず心に秘めていましたけれどね。


他にも私には、仲の良い幼馴染がいます。

レーナ・ギル・ノワールそしてユージです。

私達5人は小等部に入る前からの縁で、皆と仲良く遊んでいました。その2人の性格なのか、ギルとノワールは中等部に入ると、ユージを蔑む様な態度を取っていましたが。

私は小等部に入ってから、ユージの事が異性として気になり始めました。

ユージは、確かにどの様な事をしても、他人よりも少し劣ってしまいますが、人一倍に努力をし、励んで来ました。

私は以前小等部の頃に疑問に思って質問してみると、


「僕は才能が無いから、人一倍に努力をしないとねダメなんだよ。それに夢があるからね。」

「夢?」

「そう、いつか自由になって冒険者になり世界を見て周りたいんだ。」

「どうして?」

「だって世界には、まだ見た事のない物や景色があるだろう?それに昔から読んでる冒険王の本を見て、自分も冒険をしたいなとか世界を見て周りたいなと思ってね。」


と、ユージがそう答えてくれました。

その時からだと思います。私は自分なりに頑張る姿や夢に向かって頑張る姿を見て、ユージの事を好きだと思い始めたのです。


それから時が過ぎて中等部を卒業して、私達は15歳になりまして、神殿でステータス鑑定版を貰う日がやってきました。

私はその時、ユージや皆で仲良く一緒に冒険したいなぁと思いました。


その時に、ギルやノワールやレーナが最上級適正職業でステータス値がかなり高い事がわかりました。

私はその時は、(凄いなぁ3人とも私達もなれるかな?)と、期待していました。

そしたら、私もステータス鑑定版を貰う最上級適正職業の聖女だという事がわかりました。


(これでユージや皆を支えてる事ができる!)


と、有頂天になっていましたが、突如隣でユージが苦しそうにしていました。

その光景に私はとても心配しました。

その後に、ギルが勝手にユージのステータス鑑定版を覗き、ステータスがない事を皆にバラしていました。


(そんな!ユージ、ステータスがないの?)


と、私は毎日一生懸命に鍛錬をするユージの姿を想い、とても残念な気持ちになりました。でも直ぐに、


(私がユージの事を守るから。)


とも思いました。

でも、直ぐに幼馴染の3人が手のひら返しをし、縁切るかの様な発言をしていた事に驚きました。

流石にこれは酷いと思いつつ、私はユージを見てみると、何やら悟った様な表情をしていました。

一体どういうこと?と思っていると、私達の所に王様がやってきました。見てわかるように、歴戦の強者という雰囲気と上に立つ者としての覇気を纏った姿が見られます。

すると王様は、私達に勇者と共に魔族との戦争に参加について聞いてきました。

でも私は、ステータスだけで手のひら返しをする幼馴染3人と、信用出来ないし一緒にいたくないと、思いました。

なので王様に素直に話すと、その事を認められますが、何故かユージと3人で決闘をする事になっています。

果たして大丈夫なのでしょうかユージは?と、私はとても心配しました。


その後は話し合いから解散し、私達は帰路につこうとする時に、話がしたいと王様から呼ばれました。

何の話だろう?と、思いながらついて行くと、王様は私達に、いえ、ユージに向かって「お前は何者だ」と、尋ねて来ました。

その質問の内容に疑問に思いましたが、直ぐにユージが使用した魔力を用いた何かを見て、驚きました。

しかもすぐ後に、神様が突然いらっしゃってとても驚きました。

何でも、本来出るはずのない2人目の同じ最上級適正職業が現れたから、慌てて確認しにきたそうです。


(では私達のは何だったのでしょうか?)


と、疑問に思っていると、突然ユージに向かって「保有するエネルギー量が僕よりも多い」と、言って私を含めてその場に居た全員が酷く驚いていました。


(どういうこと?ステータスが無かったんじゃないの?)


と、疑問に思っていたら。ユージが突然自分の事を転生者そして超越者だと言いました。その言葉に私は転生者なの!?と、驚きましたが超越者と聞いた時は聞き慣れない言葉に疑問に思いました。

そしてユージ本人に説明して貰うと、先程記憶が戻ったばかりな事と神様よりもより高位な存在だと教えてくれました。

私はその説明に、ユージ凄くなったねという嬉しい気持ちと私と違い遥かに高い存在になってしまったという寂しい気持ちと今のユージと昔のユージは違うのという悲しい気持ちになりました。

けれどもユージは、口調や雰囲気が少し変わりましたが、根本的な部分は変わらず、そして私にしっかりと説明してくれたので、私はとても嬉しかったです。

しかもユージは、私もユージと同じ存在になれると言ってきたので、とても驚きましたが、それと同じ、いやそれ以上にユージと一緒にいられると嬉しい気持ちで溢れました。


私はさっそくユージにライフガベレージを私の体内に取り込んでもらいました。

すると何だか暖かく力が溢れ出るような、そして同時に全能感が溢れ出てきました。それと対になる様に、どこまでも深く静かなる膨大なエネルギーと自分を落ち着かせるような感覚がありました。

私はその事を認識しつつ、体内に取り込み終わったら、嬉しさのあまりにユージに抱きついてしまいました。少し恥ずかしかったです。


(というか、ユージはユージでかなり鈍感な部分があると思うのですけど。)


と、釈然としない気持ちになりました。


その後私はユージと共に帰路につき両親と神様とユージの事以外今日の事を話しました。そしてユージと共に冒険者になることを言いました。

その事に親は最上級適正職業などで驚いたりして、そしてユージと冒険者になる事は難しいのでは?と、反対して来ました。

それから、私達が訓練をする事を伝え、一緒にユージの所へ行く事になりました。


その次の日にユージが展開した魔法陣の上に乗り、ユージの元へ転移しました。

その光景に私の両親は、とても驚いていました。

その後直ぐに訓練を始めまして、最初にユージから演算システム?というものを搭載するということで、私の理解の範囲を越えていて、全くわかりませんでした。

しかし実際に搭載してみると物凄いという事が実感しました。


『マスター名:ローナを認証しました。……初めまして、私は貴方様の演算システムです。よろしくお願いします、マスター。』

(よ、よろしくお願いします。)


どうやら私に搭載できたみたいです。女性の様な声を発しています。

でも何だか、感情が籠っていないような、淡々としているような声や気配を感じます。

それから私はユージと会話をし、自分の戦闘訓練を演算システムと一緒にやり始めました。


(では、よろしくお願いします。)

『では早速ですがマスター、貴方様の保有するエネルギー・体格・最適スタイル、そしてこの世界の情報をダウンロード致します。しばらくお待ちください。』


と、演算システムが何やら私の情報を計測し始めました。

それから数分後に、演算システムから


『終了致しました。貴方様を計測した結果、遠距離に関する戦闘スタイルで、特に得意なものはエネルギー量から、魔術師の戦闘スタイルだとわかりました。殆どの属性を操る事が出来ますが、特に回復・再生関連の属性が得意だという事が判明しました。

また近接戦闘に関する戦闘スタイルは、一般的な武器は人並み以上ですが、あまりオススメはしません。けれども武器を持たない状態の無手や特殊な戦闘スタイルの武器などは、かなり相性が良いと思われます。特に2つの斧による、二斧流がとても相性が良いと思われます。如何なさいますか?』


と、私に報告してきた。


(そうですか、ありがとうございます。では最初に魔術と魔法?関連と無手での戦闘訓練をお願いします。慣れて来ましたら二斧流をお願いします。)


と、私は演算システムにお願いし、訓練を開始しました。

演算システムは私に、様々な魔術・魔法を教えながら操ったり、無手での誰からでも見てもわかるような洗練された動きをして、自分にこのような動きや魔術・魔法ができるのか、と驚きと感動を覚えました。


それから5日間程、演算システムに体を操って貰ったり、自分の意思で動いて見たりしながら訓練をしていきました。


『この辺で一時訓練を終了しましょう。次に二斧流に入りたいのですがよろしいでしょうか?』

(はい、大丈夫です。よろしくお願いします。)


どうやらとうとう二斧流に入る見たいです。次も頑張って身に付けたいです。そう思っていると、


『……』

(どうしたのですか?)


何か演算システムが言いたげだったので、私は問いかけて見ました。


『いえ、特に何でもありません。』

(でも、何か聞きたそうでしたけれども……。別に遠慮なく言ってくれても私は構いませんよ?)

『ではマスターに聞きたいのですが、何故私に敬語で話すのですか?私はいわゆる、貴方様の下僕の様な存在なのですよ?』


と、演算システムに聞かれました。


(うーん、何故でしょうか?もうこれは私の癖になっているのかもしれませんね。気付いたら他人に対して敬語を使っていましたし、何よりも貴方が私と近しい存在だと感じたからですよ。ですのでいつも道理に話していたと思います。)


そう、私は確かに淡々と話す演算システムに、1つの、いや、1人の存在を感じられました。演算システムにも感情があるような、ないような。

あっ、そう言えば、


(貴方に名前が無かったよね?)

『はい、私は超越者様に作られた存在ですので、名前はありません。』

(では、私が名前を付けてあげます。確かユージの演算システムの名はソールと言うのでしたっけ。

では……セイ、貴方の名をセイ何てどうですか?)


そう私は、演算システムに名を付けた。

一瞬、セイの感情が揺れ、私に伝わった。


『ありがとうございます。マスター、名を頂き感謝しています。……マスターは少しお人好しな気がします。』


と、セイから感謝の言葉を受け取り、そして私に対して呆れられた。


(どうして呆れているのです?私、何かしました?)

『私のマスターは、天然と鈍感も混ざっていらっしゃるのですか……。』


と、私はセイに尋ねましたが、何やら聞き取りずらい様な声量で呟いていました。


『とりあえずマスター訓練を。ユージ様と模擬戦をするのですよ?』


何やらセイに話を逸らされましたが、確かに訓練をしないといけません。とりあえず話を置いといて、訓練を頑張らないと。

そして私は早速、二斧流の訓練に入りました。


それから更に15日間、私は様々な戦闘訓練をしました。どうやら私は近接戦闘は二斧による重い攻撃で、それを補佐するように魔術・魔法を使用する事が良いとわかりました。


そして私はついに、ユージと模擬戦をする事になりました。


『どうやらユージ様は貴方様よりも、少し少なめのエネルギー量に制限しているようです。勝率は相手の技量・経験上、約10%位ですね。』

(約10%ですか……まぁ初めての模擬戦ではありがたい数値ですね。)


と、セイが戦闘勝率を演算し私に教えてくれた。


『でも、ユージ様の方が全てに置いて貴方様を上回っています。何が来てもよろしいように細心の注意をしてください。』


と、セイから助言を頂きました。

(確かに私よりも遥かに経験を積んでいると思います。少しも油断出来ませんね。)


と、私は思い、武器を構えました。

そしていざ模擬戦を始めると、本当にユージは、私よりもエネルギー量を少なく制限しているのかと、思いました。

それ程の高威力、そして速さ、持久力、そして無駄のなさを痛感し、完全に格上だと思い知らされました。


『すみませんマスター、勝率約10%というのは間違えです。ここまでの差があると思いませんでした。魔術と魔法を打つ合間に演算し直しましたけれども、勝率は0%で、傷1つ付けられるかどうかという話になってきました。』

(まぁ、模擬戦をしている最中に、何となくわかっていましたけれども、マジですか……?)

『マジです。』


思わず、普段使わない言葉を使ってしまうほど、セイから聞いた勝率に唖然としました。

というか、模擬戦だからって死にはしませんが、一撃一撃が重すぎません?かなり殺しにかかって来ているかのように、厳しすぎますけど……。

と、こんな感じにユージにかなり扱かれて、模擬戦を終えました。


それからユージと幼馴染3人との決闘が終わって次の日に、私達は王都の正門に行きました。

それから私は、これからユージと冒険者になる事への嬉しさと両親と離れる少しの悲しさを胸に抱き、正門を出て、歩きだしました。

ユージは何でもできますけれども、何処か鈍感で抜けている部分があったり、滅茶苦茶です。

でもその事を含めて、私は昔から今でもユージの事が好きなのです。

絶対にユージに一生、いや、何度転生しても傍に居たいと思います。

この恋が実りますように。

今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字や感想なども頂けたらありがたいです!

今回の投稿は、文章に不安があるので、内容を楽しんで頂けたらありがたいです。

次回はアルマン王の閑話を書かせて頂きます。

次回はなるべく早く投稿します。

次回もよろしくお願いします。

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