19.幼馴染との決闘後のアルマン王との会話
俺は舞台の闘技場を出てローナと合流した。
「お疲れ様でした。無事に終わりましたね。」
「あぁまあな。精神的に疲労したよ、彼奴らと決闘して。ローナと模擬戦をしていた方がやり甲斐があるな。」
「戦闘時のユージはかなり鬼です!私との模擬戦の時でも、怪我は無かったですがかなり吹き飛ばされたり、叩きつけられました!」
「何だ?手加減して欲しいのか?」
「そういう意味で言っているのではないです!」
と、俺はローナと軽口を叩きあっていた。
すると、この間の神殿の部屋にいた1人の近衛騎士が俺らの所までやってきた。
「ユージ様、ローナ様国王様がお呼びです。」
と、どうやらアルマン王が俺らの事を呼んでいるらしい。
「わかった、直ぐに向かおう。ローナもいいな?」
「はい、私は大丈夫ですよ。」
と、ローナの了承も得たので、近衛騎士の案内の元1つの部屋へと着いた。
「こちらの部屋に国王様が居られます。……国王様、お二人様をお連れしました。」
と、近衛騎士は扉をノックしながらそう話した。
「あぁわかった。部屋の中へ案内するように。」
と、アルマン王が言ったので、俺達は部屋の中へ入った。
「わざわざお時間をいただきありがとうございます。こちらにお掛けになってください。」
と、アルマン王は俺達へ礼をしつつ、俺達に席を座るよう丁寧に促した。なので俺達は前の席に座った。
「で、何の用だ?先程の決闘で何か問題でもあったか?」
と、俺は単刀直入に話を聞くことにした。
「いえ、決闘の話ではなく渡したい物がありまして、少しお待ちを。」
と、アルマン王は俺達に話し、近くの一人の近衛騎士に「例の物を持ってくるように」と告げ、一人の近衛騎士が部屋を出た。
それから数分後、近衛騎士が部屋へと戻ってきた。手には1つの書類と筆そして豪華な短剣を持っていた。
そして物を貰ったアルマン王は、1つの書類に筆で何かを書き、懐から豪華な印おそらく玉印だろう代物で、書類に印を押した。
「渡したい物はこちらです。」
と、アルマン王は俺達に書類と豪華な短剣を渡してきた。
書類の内容をローナと共に見てみると、アルデン国の重要なお客人と書かれていたり、国王直々に俺達のバックになるような事や一部のサービスを国の支払いとする事や、終いには援助金を出す事など色々な事が書かれていた。
「おい、本当にいいのか?」
「流石にしてもらい過ぎでは……?」
と、俺はアルマン王に尋ねた。
「えぇ、大丈夫です。流石にこれ以上となると財政に影響が出るので出せませんが……。」
と、アルマン王は俺達に言った。
(しかしこれがギリギリのラインとは、少し頑張り過ぎなのでは?)
と、俺は思ったので、
「いや、俺達のバックになって貰うだけでいい。それだけでも権力的に助かるし、他人に迷惑を掛けたくないしな。何よりお金は自分で稼いで物を買いたいし、プライドが許さん。」
「私もユージと同じです。ユージのプライドは知りませんが私も賛成です。」
と、俺とローナはアルマン王に言うと、アルマン王はどこか申し訳なさそうに、「本当によろしいでしょうか?」と、聞いてきた。なので俺達は「それでいい」と、答えた。
アルマン王は、俺達の返答に何処か釈然としない様だが一応は納得し、次に短剣を俺達に渡してきた。
「これは?」
「はい、こちらの短剣は王家の紋章が刻んである短剣でございます。国内と他の大国でしか使えませんが、こちらの短剣を相手に見せると公爵程の権力を行使することができます。なのでこれはしっかりと持っといてください。」
「わかった、ありがたく受け取るとしよう。」
と、俺はアルマン王に言いつつ短剣をもらい、ストレージに収納した。
「決闘も終わりましたし、今後はどの予定ですか?先日にお聞きしたように、どこかのダンジョンに潜るのですか?」
と、アルマン王が俺らに聞いてきた。
「あぁ、その予定だ。確かここから少し離れるが大規模な迷宮都市があったろ?」
「えぇ、あります。アルデン王国が保有する、四大迷宮の1つを中心に形成された迷宮都市アルテルナがあります。」
「そこに向かって、ローナと戦闘訓練をする予定……。」
「?どうしたのですかユージ?」
と、俺はアルマン王と会話してたが、
『どうやら、その迷宮都市アルテルナにライフガベレージの存在を確認しています。どうやら全1000層で形成され、最深部に存在するようです。』
と、俺はソールから耳寄りな情報を聞いた。
「どうやら俺らの目的の代物まであるみたいだぞ。」
と、俺は皆にニヤリと笑いつつそう告げた。
その言葉に皆は驚いた。
「それは本当ですか!?」
「ライフガベレージがダンジョンに存在しているのですか!?」
「あぁそうみたいだ。良かったな一石二鳥だぞ。」
と、俺達は会話をした。
「とりあえず明日には行くとする。アルマン王、短い間でも世話になったな。そうだな……これとこれをやるよ。」
「何ですかこの2つは?」
と、俺はアルマン王に1つは台座とその上にある水色の結晶で、もう1つは小さなポーチを渡した。
「この2つはだな、
1つ目は国用に伝説級の設置型完全攻撃遮断結界だ。そうだなぁ、この国の名を取ってアルガトだ。
効果は簡単で魔力が続く限り完全に攻撃を防いでくれる設置型結界だ。魔力は皆からほんの少量吸収し、貯蓄する事も可能だ。それと直接魔力供給する事も可能だ。
2つ目にそのアイテムポーチ(空間拡張が付与されている)に入っているアルマン王用の武具で、伝説級武具の聖剣・アルテナと聖防具アルカナのセットだ。その武器はサイズ調整や形の変更ができる。なので武器も大剣から短剣まで自由に変更出来る。そして所有者を魔力で登録できるし、他人に渡す事もできる。それにその武具は本人によって進化する武具だ。神に至ったら神器級へと変化する。だからそのまま使ってもいいし、息子・娘達のために渡すのもいいぞ。」
と、俺はアルマン王に説明した。
「こんな高価な物、頂けません!」
「何、俺にとっては大したものでは無いし、世話になった礼だ、遠慮なく受け取れ。」
と、慌てた様子のアルマン王に強引に渡した。
「は、はぁ。ではありがたく頂きます。」
と、アルマン王は言い俺にお礼を言ってきた。
「では、明日にでもこの王都を出るよ。またな。」
と、俺は言いローナと一緒に部屋を退出した。
俺とローナは、ローナの両親と集合して帰路に着くために歩き始めた。
闘技場を出ると見覚えのある2つの集団が見えた。いや見えてしまった。
そう、幼馴染3人と俺の元家族3人だ。
今回もこの作品を読んでいただきありがとうございます。
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次回もなるべくはやく投稿します。
次回もよろしくお願いします。




