16.幼馴染との決闘前
今回決闘直前まで話をもっていきたく長くなってしまいました。
俺とローナ一家は異空間を出て、ローナの家に一旦帰った。その時にローナのご両親から「家に来るように」と、言われたので、俺もご両親のご好意に甘えローナ家へ着いてくることにした。
そして決闘の時間になるまで、俺たちはローナの母ナナの手作り料理で朝食を済ませ、のんびりとしていた。
のんびりしている最中、珍しく家の中からでも、賑わっているのか外から大勢の会話が聞こえてきた。
どうやら俺とギル達との決闘とギル達が最上級適正職業だった話が大勢の人達にも伝わったらしい。
「では、そろそろ闘技場の方へ行こうか。」
と、ローナの父ロイが俺らに告げた。
「そうですね。道中は混んで居そうですし、そろそろ行かないと遅れてしまいますね。」
「では、行きましょうか。」
「そうだな。」
と、俺らは返事をし、そして俺とローナは武装をし
俺とローナ一家は家を出た。
「おい、あれがステータスがないユージっていう無能じゃないか?」
「確かあんな見た目だったぞ。あれが無能だ」
「あれが神から見放された者。近くに居ると移ってしまいますね。」
「お、無能のユージだ。今日決闘の結果を楽しみにしてるぜ。はははは。」
と、商人や神官終いには俺と同じ学院だった元生徒まで、俺を見ながら嘲笑ったり嫌悪したりしている。
(まぁ、あんな小童共は放置しとければいい。でも通行の邪魔だな。)
と、俺は思い、俺の魔力を周りに放出した。
魔力の色は人によって違い、他の属性も使えるが色によって得意不得意な属性が変わる。しかし俺は全ての属性を持っているので、魔力の色は全色変更できる。今回は白色と黒色の2色の色を放出した。
本来魔力などのエネルギーは、可視化することが出来ない。下級神レベルの魔力でようやく可視化できるほどの魔力だ。
つまり人類にはできない芸当だ。
「なんだなんだぁ?カッコつけか?」
と、気付かない馬鹿もいるが、感の鋭い者や一部魔術師達は、
「ひっ、ひぃ〜。」
と、尻もちをつきながら怯えていた。
「はっ?おいおいどうしたお前ら。無能に怯えるなんて情けないぞ。」
「そうだそうだ、無能にビビるなんて恥ずかしいぞ。」
と、何も気付かない馬鹿共は煽っていたが、
「ちが、違う。本来ならありえない……。どうしてこんなに……。」
「おいどうしたってんだよ。」
一部の魔術師達は怯えと戸惑いで震えていた。それを見た人々はその魔術師達に尋ねた。
「魔力量が人知を超えているんだ!」
「はっ?」
「だから魔力量が俺たち人類の限界を遥かに超えているんだ!」
と、一部の魔術師達は切羽詰まった様子で叫びながら答えた。
「何を馬鹿なことを言っているんだ?そこにいるのは無能だぞ?」
「いや、実力がある魔術師がもつ上級スキル魔力看破で見た限り、これらは全て魔力だ。」
その魔術師の言葉に周りの皆が驚き戸惑っていた。
「冗談だろ?魔力は人には見えないはずだ。」
「そうだ、だからおかしいんだ。本来見えないはずの魔力が、可視化できるほど魔力が込められているんだあの現象に。」
と、魔術師の説明のお陰でようやく周りにいる人々は理解した。
「やっと理解したかお前ら?なら時間が無いんで、どいて貰うぞ?」
と、俺はそう言い、ローナ一家と闘技場に向かおうとした時、
「無能め!どんな汚い手を使ったぁ!」
と、突然の事態や理解の範囲外だったからだろう。1人の冒険者風の人が腰の剣を抜刀し俺へと斬りかかってきた。 それに続き何人かも俺へと斬りかかってきた。
俺はそんな様子も見向きもせず、展開した魔力をローナ一家を守るように展開し直し、斬りかかってきた数名をカウンターのように魔力で吹き飛ばした。
今の一撃で体力のバリアを全損させたのだろう、パリンっと硝子が割れるような音をし、冒険者風の数名は地面へと崩れ落ちた。
今の光景に周りの人達は驚き、そして黙ってしまった。
「では、行くか。」
と、俺はそう言いローナ一家と闘技場へ向かった。
闘技場に着くと、まだ外の出来事を知らないのか、俺に向け周りから冷めた目線や嘲笑う声が聞こえてきた。
「貴方は決闘に出場する選手のユージ選手ですね?控え室へ案内するので着いてきてください。」
と、俺に闘技場の受付の人だろう人物が冷めた目線をし、案内を申し出た。
「そうか、助かる。では、道案内頼む。」
と、俺達は受付の人の案内の元控え室に行き、時間が来るまで待機していた。
20分後に先の人とは違う受付の人が俺に「準備ができたので来てくださいと。」冷たく言われたので、俺はローナ一家と別れ闘技場に向かった。
そこには、長さ1キロメートルほどの舞台があり、それを大きく囲むように観客席がある。観客席の中心地には、周りよりも少し豪華な部屋で高級品だと思わせる椅子や机が置かれていた。
そしてその部屋には貴族が座ってこちらを見ていた。
観客席の方へ目を移すと、見知った顔が多く見られ、他の人達と一緒に俺を嘲笑っていた。
「おい、本当にあの無能が来たぞ!」
「まじかよ、公開処刑みたいなものなのにな!」
「それよりも見ろよあの3人を!高級な防具を身につけてるぜ。あれって確かミスリルとワイバーンの素材でできた防具と武器だよな。」
「あぁ、確かな。確か……ドゥワルの所の鍛冶屋が将来期待の新人ということで、少しまけて売ったんだろ?いいよぁ〜。」
「あぁそうだな。だけどまけて貰っても、金貨10000枚を超える金額だったらしいぞ。だから後払いにしてもらったんだろ?」
「そうか〜」
「最上級適正職業ってもんはいいよなぁ〜」
と、いつの間にか俺より前にいる幼馴染3人の方に注目がいっている。
俺は前を振り向き、幼馴染達の武具を見た。
実際にはいい武具なのだろう。見た目も豪華だし、性能もいいのだろう。だが、俺の所有している武具よりも圧倒的に劣っているし、何より一瞬で解析し創造する事ができる。よって俺には価値の無いものだろう。
と、俺が3人の武具を見ていたのに気付いたのか、3人は勝ち誇り見下した様子で、
「なんだぁ?俺らの武具が羨ましのか?お前じゃ一生買えねぇぞ?そもそも扱うことすらできねーかも知れないがなっ!」
「そうそうこの杖はミスリルで作られているから魔力伝導率が25%もあるの!しかもA級魔物の魔石を先端に埋め込んでいるから、魔攻撃力が1.5倍も増加するのいいでしょう!」
「そうですね、貴方にはもったいない代物です。」
と、ギル・レーナ・ノワールの順に言ってきた。
「別にそんな物は要らん。」
と、俺は興味を無くし3人に告げた。
「まぁいい、ここでお前をボコしローナを俺達の仲間に入れるだけだ!それにただでさえお前よりも強いのに、この数日間でレベルを上げて来たんだ。お前に勝ち目はない!」
「そうよそうよ、勝ってローナは返して貰うわよ。」
「そうです、貴方とは釣り合いません。なので容赦なく痛ぶってやります。」
と、3人が俺に言ってきた。というかローナをなんだと思っているんだこいつら?まぁいい、どうせこいつらの事だ。
「静まれ皆の者。」
と、アルマン王は中央から登場し観客席の者を静めさせた。
「皆の者よく集まってくれた、余は嬉しく思う。この決闘は、互いのプライドを掛けた決闘だ。邪魔する事や決闘に泥を塗るような事は余が許さん。選手の4人は正々堂々ルールの範囲内で戦う様に。ではルール確認をしたら決闘を始める。」
と、アルマン王はそう俺らや観客席の人達へ言い、自分の席へと戻って行った。
「ではルール確認をします。
ルールは単純で、自前の武具あり、無い場合は係委員に今すぐ言うこと。
次に体力のバリアが消滅した時点で敗北とする。もちろん殺害は禁止とする。
魔術の使用やスキルの使用などの使用制限はなし。何でもありです。
次に舞台の外へ体の一部でも着いたら敗北です。
最後に法的に使用禁止の代物の使用は禁止です。というか発見次第直ぐに捕まえます。では試合を開始します。ところでユージ選手、よろしいのですか?武具を身に着けなくて?」
と、アルマン王に変わって係委員が前にでて、試合のルールを説明した。そして俺に武具の着用について聞いてきた。
「あぁ大丈夫だ。今身に着ける。」
と、言い俺は瞬間装着で武具を身に着けた。
今回もこの作品を読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字や感想なども頂けたらありがたいです!
次回からヤットざまぁです。楽しみにしてください。
次回もなるべく早く投稿します。
次回もよろしくお願いします。




