12.ローナ、演算システムを獲得する。
俺は今だに、驚きで固まっているローナのご両親を放置して、ローナへと振り返る。
「あんな事が出来るの!?」
と、ローナが酷く驚き、上擦った声で俺に聞いてきた。
「あぁまぁな。でもこれは超越者の力の一端だ。神力をつかうだけだ。これくらいのレベルは上級神や最上級神レベルだからな。ローナもすぐにできるようになる。」
「全くイメージがわかないのだけれども…。」
「最初はそんなものだ。普通は人類でも制御出来ないし、そもそもエネルギー不足で発動すら出来ない。だから超越者は、人類では測り切れないほど高スペックにできている。」
と、俺はローナに説明する。
「だが、問題はそのライフガベレージを内包し、得たエネルギーをいかに超越者であろうとも、最初から制御できる訳では無いし、より高度な事をしようとすると、いかに熟練者ともいえど完璧に制御は出来ない。」
と、俺はライフガベレージのエネルギーのデメリットをローナに説明する。
「では本末転倒では?」
「まぁな。素で扱おうとすると本末転倒だ。だが、魂の強度だったりエネルギー量など色々と理由はあるが俺ら含め高位の存在は自分の魂に、演算処理をするためのシステム、名前が安直だが演算システムを構築することが可能だ。」
「演算シス…?と、言うものはどのようものですか?それにどのように構築するのですか?」
と、ローナは俺に疑問に思った事を尋ねてきた。
「そうだな、まず演算システムを構築することで、どのような効果を得られるかと言うと、1つ目にまず自分の思考力が加速する事ができる。2つ目に魔術や魔法の構築などを手助けしてくれたり、自動的に発動してくれる。3つ目に難易度が高めの演算を処理してくれること。4つめに未知なるものを解析したり、あらゆる情報を手に入れる事ができる。俗に言う森羅万象やアカシックレコードだ。5つ目に情報系統のスキル、技能、これは俺たちだけだが権能を全て使用することができる。」
と、俺は演算システムの効果を説明し、
「演算システムの構築法方は、本来なら自分の魂に長い年月魔力と神力を馴染ませながらどのようなものが良いのかイメージし創造するけれども、今回は時間もないし、何よりローナのイメージがつかないみたいだから、俺の演算システム[ソール]のデータを元にローナの魂にデータインストールをする。」
と、俺はローナに構築法方を説明した。
「わかりました。いまいち漠然としませんが、ユージなので大丈夫だと思います!」
と、ローナは俺にやる気に満ち溢れた様な声で俺に伝えてきた。というか、俺だから大丈夫ってどういうこと?まぁ別に問題がある訳では無いけど大丈夫って何に対して?
とまぁ、その事は一端置いといて、ローナの魂に演算システムを構築しますか。
「では、ローナやるぞ。」
と、俺はローナに言い、ソールに構築を任せた。
『今から対象者ローナの魂に演算システムを構築します。本人に確認します…了承を得られました。次に私のデータを元にし、対象者ローナの魂にデータインストールします…完了しました。最後に対象者ローナの演算システムを魂とライフガベレージに馴染ませます…完了しました。無事に終了しましたマスター。』
と、まぁこんな感じにソールのおかげで無事に構築できたわけだ。
「ローナ、自分の内側に話かけるようなイメージをし、演算システムの能力を確認してみろ。」
「わかりました。」
と、ローナは自分の能力を確認していった。
10分後、ローナは自分の演算システムの能力の確認が終わったみたいだ。
「凄いです。なんなんですかこれは!?思った以上に破格の性能なんですけど!しかも何か意志みたいのを感じましたけど…。」
「だろ?演算システムがあるだけで、天と地の差がある…ちょっと待て、今意志を感じたと言わなかったか?」
「はい、何か最初は言葉が固かったけれども、最後の方は何か少し小馬鹿にされたようで…釈然としませんが意志を感じられました。」
「えぇ!?凄いじゃないか!最初から自我がある演算システムは見たことも聞いたことも無い。いくらソールのデータを元にしたからって、いきなり少しでも自我があるなんて…」
と、俺はローナの話を聞きとても驚いた。
「意思がある事はそんなにすごいことですか?」
と、ローナは俺に疑問を問いかけてきた。
「あぁ、実際にはとんでもなく凄い。本来、演算システムは神々が構築しても自我は出来ない。俺でも長い年月かけて、ソールに学習や経験をさせていき、ようやく自我を持てるようにやったが、少しでもいきなり持っているというのは、本来ありえない。分かりやすく言うと、動きも喋りもしない物の食べ物や武器に人類みたいに知恵や思考力が付いたイメージだ。」
そう俺は説明した。
「うーん?うん?どういうこと…?」
「まぁそれは今度説明する。今から残り6日間いや5日間ぶっとうしで訓練をする。早く自分の力になれないとな。」
と、言い俺らは訓練を開始した。
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