ヤンデレが絶対に負けないラブコメ
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それはよく晴れたある日の夜の事。
僕は普通に学校に行き、普通に授業を受け、普通に過ごした。
すごくどうでもいい話だがみんなが感じている普通って何なんだろうな。
やれやれ。
とにかくだ、帰宅し、妹に「ただいま」の一言を言う前に僕は背後からの襲撃にあい、意識を失って、気が付いたら両手両足は縛られていて口にはガムテープが貼ってあって、完全に身動きが取れない状況にいる。
そして目の前では僕の幼なじみが、笑顔で僕の方を見ている。
「あら、晴馬くん。もう、目が覚めたのね。もう少し眠っていてもいいよかったのに……その間に、ボクはこうしている時が好きなんだから。」
こうしている時が好きなら僕を縛る必要はないはずなんだけどなぁ。
「うふふふふふ、さあて、何をして遊びましょうか。晴馬くん。」
怖い、やめろ、離れてくれ。と、幼なじみに訴えるが元々ガムテープをされているのでもごもご言っているようにしか聞き取れない。
それを利用したのか幼なじみは聞いていないふりをして僕に近づく。
くそっ、ハメられた。
そして、二人の距離が縮まろうとしてたその時であった。
「そこまでよ、これ以上の行動は見過ごせないわ。」
救世主が現れた。
だが、その救世主はなぜか仮面をかぶり、ヒーローみたいなポーズをとって僕に言う。
「もう、大丈夫よ。私が来たからには安心しなさい。」
やれやれ、安心……できるのかな?
「むぅ……邪魔が入ってしまった。今日のところは引いていくとしようか。またね、晴馬くん。」
幼なじみは僕の部屋から出て行く。今更だけど僕の部屋で行われていたんだな。
「はっはっは、正義は必ず勝つ。あ、勘違いしないでよね。あんたのためにやったんじゃないんだから。」
救世主はそのまま僕を助け、ガムテープと手錠を話した瞬間、僕はありったけの息を吸い込んでいった。
「てめぇらーー今すぐ僕の家から出て行けーーー。」
家に体感震度五強が伝わった瞬間であった。
そう、これが僕たちの日常、ツンデレな僕の彼女とヤンデレな僕の幼なじみである。
さあ、そんな中、板挟みになっている僕は生きていけるのか。
いや、死なないから。え、ほんとに死ぬの?嫌なんだけど。
行き当たりばったりな作品になりますが、よろしくお願いいたします。