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クラスで異世界転移すると何故か俺が最強に  作者: 御殿場 酒井
第一章 異世界転移したて篇
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プロローグ

「うぅ、ふぁ~ぁ。」

俺は、まるで漫画みたいにそう言いながら、あくびをする。今日は月曜日。また、学校が始まってしまう。俺は、学校が嫌いだ。何も面白くない。リア充どもは楽しそうに、学校生活を送っているが、俺には友達も彼女もいない。ぼっちだ。俺は今、義務教育だから仕方なく学校に行っている感じだ。俺の名は、碓崎たいざき すすむ。前のほうに、校門が見える。あぁ、ついにやってきたか。


そして俺は、憂鬱な気分で今日も、校門をくぐるのだった。


俺が、教室へ入るために1歩目を踏み出す。その瞬間、教室内のクラスメート達から、「何だ、お前来たんだ。」と言うような視線を向けられる。俺は暗い(ただ単に大人しいだけだが・・・)感じなので、いつもこんな扱いだ。まぁ、俺がこうなっているのは他にも理由があるが・・・。

「・・・。」

俺はただ黙って、自分の席に向かった。すると、俺に話しかけるやつがいた。俺が拒絶のオーラを出しているにも関わらず、だ。

「おはよ~、進く~ん。」

と話しかけられる。この言い方は、およそ好意的な話しかけた方ではない。

「・・・おはよう。」

と、俺は一瞬躊躇しながらも、波風を立てないために一応答えておく。

「あれ~?返事が遅いなぁ。」

と言われる。コイツは代野字だいのじ 真崎まさき、いつも俺をからかって遊ぶヤツだ。

「・・・。」

俺は何も答えず、黙って席に座る。

「あれれ~?無視は良くないだろ~。」

と、もう1人が話しかけてくる。コイツは谷津田やつだ つとむ。コイツもいつも俺をからかってくる。正直言って、目障りだ。だが俺は、それをわざわざ口に出すような真似はしない。この2人はいつも一緒に行動していて、いつも2人で俺をからかってくる。

「オイ!何か反応しろよ!」

そう言って、勤が俺の肩をバン!と、押してきた。俺の右肩が後ろに下がるが、俺は反応しない。実は俺は、武道の指導を受けていて、そこら辺の大人であったら、普通に倒すことぐらいはできるのだ。俺がまだ中学生にも関わらず。そして、

「オイ、ちょっとこっち来いよ。」

と言い、勤が俺を廊下に引っ張っていく。これはこれまでにはなかった事態だ。だが、俺は何も抵抗しない。やることはもう、俺の頭の中では決まっている。こいつらのどちらかが先に、俺に手を出したらその時初めて抵抗すると。そして、俺は廊下の壁に体を強く打ち付けられた。ドン!と言う大きい音がしたため、他のクラスの奴らも「何だ?」と、やってくる。そうだ、やってこい。そして、こいつらが無様に倒れる姿を目の当たりにするがいい。

「オイ!こっち向けよ!」

と、真崎が俺の肩を軽く小突く。俺が、うつむきながらも下から真崎を睨むと、

「うっ!」

と、少し真崎が怯む。

「なめてんじゃねえぞっ!」

と、真崎が俺に拳を振り上げた。そして、俺を殴る──。

──前に、

「やめなさい!」

と言う声が廊下に響き渡った。見ると、俺の幼馴染、東条とうじょう りんだ。

「クソッ!」

と言い、真崎が俺を殴ろうとしたのをやめる。凛はすごい美人で性格もいいため、頭が上がらないし、何より真崎は凛の事が好きなのだ。まぁ、凛の性格には1つだけ悩ましい部分があるが・・・・・・。俺は、この前聞こえてしまった話から知っている。そして、俺が嫌われている理由は凛だ。別に凛は悪くないのだが、俺と凛は幼馴染なので、どうしても凛から俺は話しかけられるのだ。そして、人気のある凛と人気のない俺が話しているのが気に食わない、という理不尽な理由で、俺は嫌われているのだ。・・・・・・全く、この凛には俺がいじめられる理由に気づいて欲しいぜ。そして、この凛はこの中学校で一番可愛いと言われているのだが、何とこの凛は同じクラスなので、「お前がそんなところにいるのはもったいない。」と、他のクラスの男子によく言われるのだ。・・・・・・ホント、理不尽すぎる。


そして、俺は喧噪で目を覚ました。

「んぁ、何だ?」

そう言い目を覚ますと、クラスで、イヤこの学校の中で1番かっこいいと言われている、柳田やなぎだ こうと言う、ものすごいキラキラネームの奴と、朝俺を殴ろうとした真崎が、互いが互いの胸倉をつかみあっていた。何でだ?その時、凛が俺の元へとやってきた。

「ねえ、進。止めてよ、あの2人。」

「・・・てか、何で喧嘩してんの?」

と俺が聞くと、凛から答えが返ってきた。どうやら、真崎が煌の弁当を落としてしまい、それで真崎は謝ったが、その謝り方が悪かったらしく、煌がキレたらしい。・・・ハァ、アホくせえ。

「ねえ、進。止めてよ、あの2人。」

ともう一度言われる。これは何故かというと、凛は、俺が武道の心得があることを知っているからだ。これは余談だが、俺の身体機能は凄まじく、何年に1人程の逸材らしい。

「・・・でも、面倒くせえしな・・・。」

と、俺が渋ると、

「ねえ、お願い。」

と言われた。・・・わかったよ。俺は、立ち上がった。そして、2人の所へ歩いていく。


「オイ、そこまでだ。」

と俺が言うと、

「「あ?何だお前?」」

と、2人に見事にハモりながら言われた。

「お、そうだ。こいつボコそうぜ。」

と、真崎が煌に言った。すると、

「おっ、それ良いな。」

と煌が言った。デスヨネー。そして、2人が同時に殴りかかってきた。物凄いシンクロ率を、この2人は叩き出している。だが、俺はいとも簡単に、その両の拳を片手ずつで受け止めた。そして、俺が反撃しようとすると、

「はい、そこまで。」

と、今教室に入ってきたのであろう、担任の、山田やまだ 真理亜まりあ先生に手を掴まれた。そして、先生が次の言葉を発しようとした時、教室全体が、白い光に包まれた。

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