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超短編シリーズ   作者: ネームレス・サマー
1章 500字以内で完結
5/12

佐藤くんは生まれながらのモテ男(表) 40分

 

 「結婚を前提にお付き合いしてください!」


 「ごめんなさい。名前も知らない人とはちょっと。学校に遅刻しちゃうんでこれで!」


 朝から何人も告白をしに来て大変だよ……学校まで20分で行ける距離なのに、1時間もなんて酷い話だ。もう少し寝たいのに。


 「やっと学校に着いた。寝たい……」


 「おっはよー! 佐藤くん元気ないね。いつもの?」


 「ああ、慣れてても中々疲れるよ。あさく――」 


 「あら! 佐藤さんおはようございますわ! 朝から会えるなんてまるで運命ですわね。それで結婚のことは考えてくれました?」


 「あはは、おはよう。結婚のことは高校を卒業するまで待って欲しいな」


 「いけずですわ」


 「ちょっと花ノ宮さんいっつも邪魔して! ひどいよ!」


 「あらあら、浅倉さん。いましたのね」

 

 「もう!」


 二人共元気だな……僕はもう疲れたよ。


 「あんたも朝から苦労するわね」


 「心夢。幼馴染なら助けてあげようとか思わない?」


 「生まれてきてからずっと似たような光景を見てたのよ? いいから早く教室に行きましょう」


 「ちょっ腕を組まなくても行くって!」


 ああ。大変な一日になりそうだ。でも今日はちょっと幸せかな。

 女の子とならまだ背後を気にする必要はないから――

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