魔王だって復活したい! 50分
人類の平和を脅かしてきた魔王。その魔王に対抗するために生まれた勇者。
勇者は世界に蔓延っていた魔王の部下を打ち倒し、遂に魔王との最終決戦を迎える。
彼らは何者の邪魔も入らない空間で、剣を交える。
「魔王! お前は俺よりも弱い。諦めて降参しろ!」
「ふはははは!! 確かに私は貴様より弱い。だが、降参するのは勇者、貴様だろう! 自分が不利な状況に置かれているは理解しているだろう」
「くっ! 不利なものかよ……! “もう一度”死んでしまえ」
勇者が大きくステップをし、魔王との距離を詰める。
そして魔王の懐に入った所で、気合一閃。
「はっ!」
勇者は声を出しながら、剣を振るい魔王を切り滅ぼす。
「グ……流石は勇者だ。“またしても”我を死に追いやるとはな」
魔王の体は光に包まれ消えた――
「これで魔王は死にました。めでたし、めでたしってならないかな」
――かのように見えたがそれは間違いであった。
光に包まれた魔王は、先程切られたのは夢だと言わんばかりに、無傷な体であった。
「はあ……」
「はっはっは、我再誕! 勇者よ、溜め息など吐くな。折角の復活だぞ?」
「吐きたくもなるだろう。なんでお前まで残機を持っているんだ……勇者だけの特権じゃないのかよ」
「魔王も学ぶからな。今まで歴代の魔王が滅ぼされてきた1番の原因は、貴様ら人間が開発した残機とかいうふざけたものがあったからだ。で、勇者よ。貴様の残機はいくつだ?」
「お前も言えよ? 10機だ。お前の部下に散々殺されたからな」
「ふっ。10機しか残っていないのか。我は貴様の3倍の30機だ! これで負けるはずがなかろう!」
「本当いい加減にしてくれよ……それにしてもやっぱり勇者の奴と同じか。ちなみに2回殺したからあと28機だぞ」
「細かいことはいいのだ! 勇者よ、貴様もわかっている筈だ。貴様に勝ち目がないことぐらいな。今降参するのなら仲間にしてやる」
「確かに勝ち目が薄いのは事実だ。だけどな、ここで降参なんかしたら、歴代の勇者に合わせる顔がないんだよ。それにな勝つばかりが戦いじゃない」
「強情だな。ならば死ね!」
「死んでたまるかよ!」
彼らはまた剣を交える。
魔王が勝つのか、勇者が勝つのか。はたまた違う結末を迎えのか。
それはまた別のお話。
字数オーバーしちゃったけど仕方ないね!




