叶えたいコト
「ところで…この家にはいつまでいるつもりなの?あまり長くいても見つかってしまうわよ?」
ロウソクの火の光で照らされた部屋の中。
4人は床に座って話していた。
「それなんですが……しばらくここにいた方が逆にいいかもしれません。」
「え?何で?いくら誰にも教えてないって言っても、お城で捜索してるんだよ!?見つかっちゃうよ!」
アリスのもっともな意見に対しビルは…
「私の予想では…城の人々はきっと国外で私達を捜索していると思うんです。」
こう切り返した。
「なるほど。灯台もと暗しって訳だね?」
「えぇ。そうなるとここにいる方が安全かと……」
「それはいいとして、君らはこのまま逃げ回ってどうするつもりなんだい?最終的な目的はあるのかい?」
部屋の中が静まり返る。
ロウソクの炎が揺れる音が聞こえた。
「…無いのかい?」
「…ある…けど、言えないわ。」
また、しばらくの沈黙…。
「あ!えっと!ほら!それはまた今度でいいじゃない!どっち道ここにいないといけないんでしょ!?それより!今日は遅いからもう寝ましょうよ!」
アリスはそう言うと立ち上がった。
「明日は色々とやる事があるから!早く起きてね!?」
「分ったよ、アリス。今日はもう寝るとしよう。じゃぁ、ビル。僕らはここで寝ることとしようか。」
「そうですね。…では……」
「あ!いいよ!ベット使ってくれて!私たちは外に行くから!」
そう言って、アリスは女王の手を引いた。
「行こう!女王様!」
「え?あ…ああ!そうね!」
二人は家を飛び出して行った。
残された二人は…
「…ビル。僕らって、時々邪魔にされているように思うのだけど…」
「…貴方もでしたか……」
また、素朴な会話をしていた。
家の外。
そこからほど遠くない所に大きな穴の空いた木があった。
その中に女王とアリスがいた。
「ここも全然変わってないわね…忘れちゃいそうだったけど。」
「ね!……女王様。女王様の目的ってやっぱり…」
女王は静かに頷くと口を開いた。
「伝えるだけは、伝えたいな、と思ったのよ。一方的なら、ビルに何の危害も出さなくて済むから。」
「そっか…。うん、いいね。…でも、きっと……」
「え?」
「あ!何でもないよ!?…そろそろ寝よう!」
「そうね。おやすみ、アリス。」
良い夢を。
…お待たせしました!
もう10時半です;
ごめんなさい!!でも、頑張りました(笑)
今日は時間がないのであとがきは短めに!
さらっと♪
えー。
今回はですね、一部、影響された部分がいるんですよ!
猫とビルの痛々しいところが!(笑)
だって…内職なんですもん…w
気になりますか?
気にしないでください!