夢の狭間で
4人が掃除を始めてから1時間。
外はもう日が沈んでいて空はオレンジ色に染まっていた。
家の中はというと、最初の埃だらけな家からは想像ができない程綺麗になっていた。
中にはテーブルやイスの他に一応はベットも置かれているらしい。
木枠の窓の傍には例の鎌が立てかけられていた。
「やっと綺麗になったね。でも、女王様。そろそろ行かないと日が暮れちゃうよ?」
「ああ!そうだったわね!」
女王は手に鎌を取り、大きなバスケットを手にしたアリスと共に家の外へ出ようとした。
「どこへ行くのですか?」
「あ、ビルも一緒に来る?今の時期だと…ちょっと届かないかもしれないから…」
「……はい?」
外に出て数分歩いた所。
そこにはたくさんの実をつけた桃やさくらんぼがあった。
「…すごいですね……」
そんな木々を見上げながらビルが呟いた。
「もう少しするとあっちの梨も実になるわよ?でも、どうしても手が届かなくて…」
「なるほど。それで鎌なんて持ってきたのですね?大丈夫ですよ。私なら届きますから。」
「まぁ!私が小さいとでも言いたいの!?」
「まぁ…そうですね。」
空は、だんだんと藍色に染まっていった。
「ねぇ、チェシャ猫。本当はビルも…」
家に残っていたアリスは窓の外を見ながらチェシャ猫に話しかけた。
「ああ。そうだよ…女王もなんだろう?」
「…うん。…何でだろうね?おかしいよ…」
「アリス。現実はいつでも残酷なものだよ?だから夢を見る事ができるんだよ。」
「…私たちは、夢を少しでも長く、見せてあげようね……」
暫くして、扉の開く音が聞こえた。
「ただいま!アリス!」
「あ!おかえりなさい!」
終わらない夢なんてない。
そんなの分かりきったこと
でも、
信じるしかなかったんだ。
…眠いです。
一日一回更新はきついです;
今日なんかもうギリギリ……
何を打っているのかさえ分からんくなってきました;
…でも、あの人に「が」をツッこまれなくて良かった(笑)
「も」って書いてましたから;
あ。今日はこの辺で。