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赤い糸

「暑いわね…」

梅雨が明け、強くなった陽射しの中。

女王は一人、木漏れ日の下で呟いていました。

「陛下?何をしているのですか?」

そんな女王を見つけ、ビルが声を掛けた。

「…え?ビル!?何でここにいるの!?」

「それはその……たまたまですよ」

と、言いつつ、実はずっと探しまわっていたビルは額に少し汗がにじんでる。

「で、何をしているのですか?」

「……………何でもないわよ?」

10秒位経ってから返事が返ってきた。

「何なんですか、その間は。…何か隠していませんか?」

「なっ!何にもないったら!」

ビルは焦ったように返事をする女王に一言。

「浮気、ですか?」

それに対し女王は顔を真っ赤にしてうつ向いた。

「本当に…そうなんですか?」

「違うわよ!!もう!いいからついて来ないでよ!?」

「………陛下?」

ビルは後ろから女王を抱き締めた。

「…ちょ…!」

「行かないで下さい」

「だから!違うって言ってるじゃない!……もう!」

「…何が違うんですか?」

「それは………」

そこで女王は口をつぐんだ。

数秒の後。

「絶対に…笑わないでよ?」



そこには一本の小さな木がありました。

周りの木より小さく、その枝には小さいリボンが結ばれています。

「……これは?」

そのリボンに書かれていた文字を見て、ビルが女王に尋ねた。

「もう!だから嫌だって言ったのよ!」

女王は顔を赤らめながら答えます。

そのリボンには

『ビルとずっと一緒にいられますように』

こう書かれていました。

「陛下が書いたのですか?」

女王は返事をする代わりに頷き、そのまま後ろを向いた。

「陛下……」

「アリスがそうしたら願いが叶うって言ってたから…やってみただけよっ!」

そんな女王にビルはそっと近付き、また後ろから抱き締めました。

「大丈夫ですよ、陛下。私は陛下が望むのならずっと貴女の傍にいます。逆に、もう放したりしませんよ?」

「もう!そんなんじゃないって言ってるじゃない!」

「…そうですか?」

「〜っ!分かってるくせにっ!」

そこは、優しい風が吹いていました。




え?キャラが微妙に変わってないかって?

…そうですか?

私のイメージの中ではずっとこうでしたが?

いや、そうさせられてしまっていましたが?

全部疑問形だって?

気にしない方がいいですよ?

貴方…ビルじゃないですよね?

変な質問するなって?

ま、いいんじゃないですか?

え?

私のリアルな恋についてですか?

あれは自虐に近いですよ?

なんかだんだんおかしくなってきましたね?

また文句を言われそうですね…?

勘弁してくださいね?

あれはイタイですよ?

真面目に、ですよ?

皆さん、こんな私を許してくれますか?


ごめんなさい!;


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