昔の思い出
冷たい空気を感じる…
ポツポツと軽快なリズムが聞こえる。
雨の匂い―――
「一応は予想はしていたけれど……まさかここまで見事だとはねぇ……」
女王がぼやくように言った。
「ま、仕方ないよ、こればっかりは……」
雨のせいで今日の予定がなくなった4人は家の中で雑談をしていた。
「アリス。もし予定があっていたとしたら何をするつもりだったんだい?」
「ベットはもう1つは必要でしょ?幸いここには材料がいっぱいあるし!あとは椅子ね。ずっと立ったままじゃ疲れるでしょ?」
なるほど、と言ってからチェシャ猫は何かに気づき、そういえば、と続けた。
「…ずっと気になっていたんだけど……この家は一体誰が建てたんだい?まさかアリスと女王だけで建てた訳ではないだろう?」
そこで一旦会話が途切れる。
数秒経ってから女王が答えた。
「……ずっと前の事だから、あまり覚えてないけれど……私達がまだ小さかった時に私達より3つくらい歳上だったかしら?男の子と一緒に建てたのよ。」
「…その人は今、どうしているんだい?もし、その人がその事を言ってしまったら……」
そこで、今まで黙っていたビルが口を開いた。
「大丈夫ですよ。その心配はありません。」
「何でだい?」
チェシャ猫の質問にビルは微笑し、
「なんとなく、ですよ。」
そう一言答えた。
それからしばらくして、女王がいきなりあっ!と声をあげた。
「どうしたんですか?」
「…ちょっと、確認しないと……」
そう言うと、女王は家を飛び出して行った。
「…陛下?……あ!」
ビルも何かに気づき、女王の後を追う。
「…何だろうね?まだ雨降ってるのに………!ああ!!」
不思議そうにしていたアリスも声をあげた。
「どうしたんだい?アリス。」
「忘れてた!…もう遅いか…」
そう言ってアリスは窓の外を見た。
「陛下!」
ビルは雨の中を走り回っていた。
「ビル!ほらみなさい!やっぱり私が取ったわよ!」
「まさか、陛下に先を越されるなんて…思ってもみませんでしたよ。」
女王の手には、小さなボールがあった。
「約束は約束よ!ちゃんと守りなさいね!」
「分りましたよ、陛下。」
「で。君らは一体何をしていたんだい?」
今まで何の意味も分からないまま家にいたチェシャ猫は3人に言った。
「さっきの男の子って私だったんですよ。」
「そうそう!で、昔遊んでた時にボールをね、木に引っかけちゃって取れなかったの。」
「で、それを取った人のお願いは聞かなきゃいけないって言ってたのよ。」
3人はこう答えた。
見事なチームワークにチェシャ猫は唖然としている。
「そういえば、陛下の願いって何ですか?」
「え?…そのうち叶えてもらうわ。」
今回は長めに!
いつもいつもこんなのに付き合って下さり、ありがとうございます!!
最近思ったんですけど、これって何か日記化してますよね?
すみません;;
正直、あとがきって何のためにあるのか分かんないんですよ!
でも、楽しいんですよ!(笑)
いや、今日は何故か雨が降ってしまいましてね。
電車で学校から帰らにゃならんかったのですよ!
んでその時にコレを書いてたんですけどね、
何しろ文字がメールより明らかに多いですからね!
すんごい変な目で見られましたよ;
見られたら恥ずかしいじゃぁないですか!
だから必死で隠してたんですけど、余計に変な目で見られました;;
さてさて、
このThe hoped oneもそろそろ作者としては面白くなってきました!
腐れ!青少年よ!(笑)
これからは恋愛要素をバシバシ入れていきます!
宜しくお願いします!