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好きだけど大嫌い

作者: ぷうぺ

なんか書きたくなったww


…はい。そうですよね。

連載の方をちゃんと書けってことですよね。

すいませんorz


息抜きってことで…

容姿端麗、眉目秀麗、成績優秀、生徒会長、学年主席、光輝微笑キラースマイル


それが陵大りょうだい君を表す四字熟語

後半は若干違う気もするが、とにかくこれが陵大君なのである


そんな陵大君と出会ったのは3年前

とある冬の出来事でした

ぶっちゃけちゃえば、義理の兄妹になりましたってとこ


なにも出会った時の事を今更ずらずらと書き綴りたい訳じゃない

なんたって彼は有名人

当時あたしは中学3年生、そして陵大君は高校2年生

中高一貫校の女子校にいるあたしだって知っている有名人

…女子校っていうのもあったかもしれないが


まぁ、ともかく彼は有名人

そんな人がいきなり兄になったとしてもなんだか実感が湧かない

1年経った今でも、時々夢を見ているんじゃないかと疑うくらいだ


義理の兄妹になったといっても結局は事実婚

あまりに陵大君が人気であるために、このままあたしの名字が変わると大変な事態に陥ることが目に見えていたから

そんな陵大君のファザーはとてもカッコイイ人

陵大君に大人の色気をさらにプラスしたバージョンだ

いや、元々高校生とは思えないほどの色気の持ち主なので今更もう必要ないと思うのだが


陵大君のファザーは龍大りゅうだいさんと仰りまして

スーツの似合うオトナな大人

陵大君と並ぶと兄弟に見えるほどの若さも持ち合わせていらっしゃる

ワイシャツをはだけてネクタイを緩めれば立派なホストの完成である


そんな色気ムンムンな龍大さんをゲットした我が母は

スラッとしたスレンダーな美人さん

学生時代、読者モデルをしていたというのもうなずける

今は立派に雑貨屋を経営しているが


2人はその雑貨屋で出会ったらしく

どうやらお客だった龍大さんが母に一目惚れしたらしい

龍大さんが雑貨!?と初めは驚いたがなんのこたーない

我が母の経営する雑貨屋は大部分が輸入品

外国の香水・紅茶・化粧品・アロマ・アメニティ・文具・洗剤などなど

龍大さんはその香水がお目当てだったらしい


そんなビューティホーなお方達に囲まれるあたしは

至って普通な女子高生

本当にこの母から産まれたのか不思議なくらいだ

まぁ、愛情はもらってるので変に荒れたりはしてないが


中身はちょっと残念なオタクである

○○萌え~とか言ってる連中とは一緒にしないでいただきたいが


あたしの場合、得意とするのはパソコン作業である

これならもしかしたら陵大君にかてるかもしれない

…しかしまぁ、彼は所詮チートな人種なのでやり方さえ教えれば完璧にこなすだろう

あたしは独学だったが


そんなあたしはいくつかのサイトの運営者

小説だったり、ブログだったり、コミュニティだったり、掲示板だったり

たぶん十数個はつくってる


中には陵大君のファンクラブだったりするものもある

これは、友達のお姉さんがファンクラブの会長さんで

頼まれて立ち上げたサイトだ


そんなんだから情報屋としても動いたりする

そんなあたしの毎日

それがあたしの日常


今更だがあたしは陵大君や龍大さんの容姿にまったくと言っていいほど興味がない

ミーハーではないのだ

ただ、家に目の保養となるものがあって嬉しいだけだ


その陵大君が最近おかしい

なんだかイロイロ違和感を感じることが多くなってきたのだ


今日は帰ってくるなりこんな事を言い出した


陽己はるきちゃん、一体いつになったら君は俺を好きになるの?』


頭沸いてんのかと思った

”流石に今の時期は忙しいのかな?あれでもこの人は大学は推薦で試験の心配はないはず”とも思った

高校3年生の冬に頭が沸くなんてだいたいそんなところだろう


「あの、言ってる意味がよく…」


『だからさ、俺ともう1年も同じ屋根の下だろ?よく我慢してるなぁって思ってたんだ

夜這いもなし。覗きもなし。盗撮もなし。言いふらしもしない。

今までで最高記録だったんだけど、そろそろ我慢の限界かなって思って俺から聞くことにしたんだ』


…ほんとに頭沸いてたよこの人


『これだけ我慢したんだからイロイロ言いたいこととかあるんじゃない?告白とかは流石に困るけど』


「…言いたいこと?」


『そうそう』


「言っていいんですか?」


『いいよ』


「…じゃぁ、遠慮なく」


「てめぇ頭沸いてんだろ腐れナルシスト」


『…え?』


「気に入らない男子生徒の彼女を寝取ったり、教師を退職まで追い詰めたり、イジメの主犯のくせして優しくしてみせたり、貰ったラブレターやバレンタインチョコはなんの迷いもなく捨てたり…

言いあげればキリがないが、あんたが最低ってのはよく知ってる

しかも本人たちは1人としてあんたの事は疑ってない…

あたしはあんたの事が嫌いだ

だけど、その演技力とよくできた面の皮。そして何種類あるか分からない性格を使いこなすだけの器用さには盛大な拍手を送るよ」


呆気にとられた彼の顔

元々嫌いだった

性格歪んでるんだろうなって、いろんな情報集める度に思ってもっと嫌いになった


吐き捨てるかのように言ってそのまま彼の視界から消えた

自室に向かい階段を上っている途中考えた


あたしは彼が嫌い。大嫌い。

今回のでもっと嫌いになった








だけど







すれ違うたびにいつも頭を撫でたあの手は嫌いじゃなかった

ご賞味ありがとうございました<(_ _)>


今後ともぷうぺを宜しくお願いします(゜-゜)


七夕の日・二カ所訂正しましたm(_ _)m

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