act.38撤退しないなら殲滅しちゃうよ?
とりあえず言わせてほしい。
ど う し て こ う な っ た !?
あ、ユニークが六千を超えました! ありがとうございます!
act.38撤退しないなら殲滅しちゃうよ?
「デッカイ花火でも見物しとけ!」
トリガーを引き、弾丸が投射されて着弾する。いままでとは比べ物にならない規模の爆発が起こり、数百と思われる敵兵が吹き飛んだ。たーまやー。
「さて……じゃ、バックアップよろしくゥ!!」
そう言ってレールガンの投射を終えた俺は櫓から飛び降りた。蒼鬼を抜き放ち、着地と同時に敵兵を数人薙ぎ払う。
「な、なぁっ!? い、一体どこからっ!」
「はっはっはー、それは君が知る意味があるのかな―?」
どーせ気絶しちゃうしねー。と、いうわけで雷での一撃。そうそう、蒼鬼でダイレクトアタック、上手くやるとフツーに気絶ねらえるらしい。イメージ的には物理的な物を切るんじゃなくて、精神的な物を切る。ああ、こんなこともできちゃうなんて、流石神の力(ご都合主義)だ!
「ちょっ!? せ、先生いつの間に!?」
「おっすアクト。手伝いに来たぜ」
「いや、先生なら主戦力になりかねないから。な?」
む、ゼルキス、それはけなしているのか褒めているのか分からんぞ?
「で、今危ない場所は? 敵が多いとか」
「ちょうどここから見えるあの場所だ」
アクトが指さしたのはここから数十mの場所。確かに敵兵が密集している。
「あそこは何人いる?」
「第一が一人、第三が一人。ちょっと配備が薄い部分だな……」
その言葉を区切りに、俺は再び飛ぶ。風の力でかなりの跳躍をし、真下にその集団を捉える。
「おらおらどけどけぇ!!」
飛天○剣流、○槌閃を繰り出す。土埃といくらかの砂が舞い、ついでに敵兵も舞う。
「おっす、大丈夫かお前ら。ちょっと待ってろ、よっ! と」
風圧で敵兵をなぎ倒し、吹き飛ばす。怯んでいる敵兵に容赦なく雷を浴びせ、戦闘不能にしていく。
「な、何だこいつ!」
「え、知らんの? 流石に顔割れてると思ったが……」
自惚れ、とかそういうんではないが、魔王を撃退したのだ。流石に顔が割れてしまっていると思っていた。
「……ああああ!!! コイツ魔王様を……!」
あ、やっぱ知ってたか。でもまあこれで怯んでくれれば……
「魔王様の敵討ちだ、束になってかかるんだぁ!!」
怯んで……くれれば……
「おぉぉぉぉ!」
ダメか……チッ。
「ええい、仕方ない!」
蒼鬼を鞘に戻し、出したのはCQC用のナイフ。敵さんは四名、なんとかなる!
「連ッ続!」
一番先頭の敵兵の右腕を左手、胸倉を右手でつかみバランスを崩し倒す。
「C!!」
次いで二番目をスルーし三番目の敵兵を、右腕を右手、背中を左手でつかみ地面に顔面から叩きつける。
「Q!!!」
四番目の敵兵は未だ飛びかかってきている為空中だ。膝を軽く蹴りバランスを崩したところを背後からホールドし、自分の体ごと回転させて勢いをつけて地面に叩きつける。
「C!!!!」
スルーしていた二番目が反応して振り向いた瞬間、俺は彼の喉仏あたりを右手で抑え、右足でバランスを崩し、そのままラリアットのように押す。やっぱり地面に叩きつける。
「ふむ、こんなもんか」
パンパン、と迷彩服(スニーキングスーツ迷彩)に、ついてもいない埃を払いながら呟く。いくらか地面にぶつかるついでに敵兵が敵兵にぶつかったからか、それなりのスペースがで
きた。て、いうか距離をとったらしい。うむ、良い判断だ。
「で、帰ってくれない? 殲滅しちゃうよ?」
あわあわと動かない敵兵達。その怯えた兵士は軍隊のほんの一部だが……きっかけを作ってやれれば構わない。
が、その時。
「ぐあっ!?」
「ゼルキス!?」
少しだけ遠くにいたゼルキスとアクト。そこから、ゼルキスの声が聞こえてきた。
「チィッ!!」
多分俺が行ったらこいつらは撤退しない。まあそれは殲滅すれば良い。今は仲間の無事を確認する方が先決だ!
「いっつぅ……どぉらあっ!!」
……うん、人がお星さまになったようだ。ゼルキスめ、身体強化した状態で生身の人を殴るとは…………普段からやっているな。
「大丈夫か?」
「ん? あ、ああ……多分な」
左肩から出血しているらしく、黒い軍服が多少赤くなっている。彼は右利きだが……
「バカ、一生左腕使えなくなるしそうなると体も思い通りに動かん! 一旦帰還しろ!」
その後も色々と口論になったが……すこーしだけ雷をちらつかせて強制退去させておく。
「さて……お前ら。覚悟は出来てるな?」
ゼルキスを傷付けてくれた彼らは、とりあえず殲滅しておくことにしよう。もっとも……気絶で済ませる程の理性は残っている。さて、ショウタイムだ!!
うぉぉぉぉぉ……まだ続く……いーくさは続く―よ、どーこまでーも……はい、すいません。
とりあえず次回は久々の無双になる予定です。