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act.3何か見たことのある展開だなぁ

 んーと、はい、見覚えのある展開が途中展開されます。そこを寛容な心で許容して下さる方は以後どうぞお付き合いくださいませ、よろしくおねがいします。

act.3何か見たことのある展開だなぁ

 ……はて、何でこんなことになってるのよ。俺何かした?


「動くなッ!」

「ひぃッ!?」

 ええと……ただいま私、市川 拓海は5人程の兵士と思しき方々に囲まれてます。銃向けられて。黒い軍服ですよ皆さん。おやおや私は迷彩服ですよ。装備? 今残ってるのは能力以外


にはハッシュパピーとナイフだけ。蒼鬼ボッシュートされました。うむ、これでやることは一つか。

 と思ったら、誰か一人でてきましたよ。黒い軍服だけじゃなく赤い帽子かぶってますよ。うんどっかで見た光景。

「アンタ……誰だ?」

「へっ!? ええと、誰、と申されましても……」

 とりあえず想像してた最悪のセリフじゃなくてよかった。ボスとかと勘違いされんでよかった。そしたら俺確実に……死んでる。

「何だと、なめてるのかッ!?」

「ひぃぃぃ、そう言う訳じゃないんですごめんなさいぃぃ!!」

「フン……とりあえず自分の分かる範囲で話したらどうだ。さもなくば……」

 赤い帽子をかぶった奴が左手を上げる。瞬時に全員がAK47カラシニコフみたいの向けてきた。

「ヒィィィ! おおお、俺は市川 拓海っつう者デス! ええと……他に何か喋らないといけないことは!?」

「お前、種族は? 黒髪黒目、見たことのない人種だし……」

「種、種族……?」

「うむ」

「……―――あーそういえば人間いないんだっけか。てことは多種族なのかこの世界―――人間……です」

「何……!?」

「ニン……ゲン!?」

「お、おいホントか!?」

「ハ、ハヒッ! ホントでふっ!」

 あー二回も噛んだ。短い応答なのに。てーかいい加減銃を下ろして下さい。

「ふむ……よし、ちょっと試してみるか」

 ボス格らしい赤帽子の奴は左手を前に振った。……え、まさかっ!?

「うわぁッ!?」

 まず一人、至近距離から撃ってくる。しゃあない、ゲームで見ただけだがやるしかないっ!

 即座に隠してあったナイフとハッシュパピーを抜き、そのままカラシニコフっぽいのを左腕で滑らせるように弾き、腕と襟をつかみ、脚を払って投げる。よし、上手くいった! さすが


俺天才っ!!

「ぎゃあっ!」

「くそぉっ!」

「ヒィィィッ!」

 今度は4人一斉に襲い掛かってきやがった。まず近くにいた一人をハッシュパピーで即座におねんねさせる。続いてもう一人を腕と襟を掴んで体の重心を崩し、ホールドする。一人にハ


ッシュパピーを撃ち込んだ。ちっ、肩に当たりやがったか。そのまま一人が突っ込んできたので掴んでいた敵を開放し、かかってきた敵の銃を跳ね上げ、一人目と同じように投げる。も


う一人も難なく投げる。あれ、CQCってこんな簡単でしたか?

 あ、忘れてた。さっき麻酔肩に撃ち込んだ奴まだ眠ってないじゃん。ま、そろそろ眠るだろうけど。フラフラになってるし。一応ハッシュパピーとナイフを目の前で構える。しかしそ


のすぐ後、ヤツは眠りについた。

「ホゥ……やるもんだな」

「はぁ……はぁ……くそっ」

 しまった、まだボスであるコイツが残ってた。ちょっとまて、説得タイム無しですか!?

「ふむ、コイツなら連れてっても構わんな……ふんっ!」

 なんか呟いた瞬間、奴はハンドガンを向けてくる。発砲前に突っ込み、照準を合わせさせない。くそ、争い事は本来キライなんだよッ! 奴の銃を右腕を捻らせて奪う。落ちた銃を即座


に蹴り飛ばし、距離を取る。このまま投げたら逆に隙になるな、今のは。

「くそっ!」

 どこに隠してたのか、サバイバルナイフだか短剣だかを取り出して斬りかかってくる。だがコイツ……使いなれてないな。難なく右腕からナイフを落とす。再び蹴っ飛ばす。フハハハ


ハハ、伊達に鉄の歯車やってねえぞコンチクショウ!

「くそっ……ん!?」

「……?」

 足音だ。即座に二人揃って警戒する。うん今コイツも警戒してるなら両方の敵ってとこだろう。

「動くな!」

「うおっ!」

「チィッ!」

 1、2、3……うむ、6人か。俺には無理。疲れた。

「む、貴様王国軍か!」

 緑っぽい軍服に身を包んだ敵さんは黒軍服赤帽子のコイツを指さして言う。何さ王国軍とか。

「ホウ、なんだ貴様らか。なら容赦はしないぞ?」

 おお、こいつら敵同士か。よしよしこのままこいつに処理させよ。

「調子に乗るな!」

 そう叫んだ敵兵が、次の瞬間ぐああ、だかぎゃあ、とか叫んで心臓撃ち抜かれた。ええええええ、コイツ強ッ!

 そのまま、6人いた敵さんは全員沈んだ。と思ったらコイツいきなり壁の辺り狙ってるよ? ああああああ……この展開は……

 やっぱりだ。壁から狙撃しようと敵兵潜んでた。勿論銃向けたら隠れてたけど。うんきっとコイツやるよ。

「フン」

 やっぱりね。鉄柱かなんか撃って見事に命中。やっぱコイツオセ○ットみたい。

 ってうお! まだ隠れてた! お二人さんこちらへご案なーい! 待て待て来るな来るな。俺もコイツは敵同士だよ!

 言ったところで聞いちゃくれないだろうからやっぱり投げる。うん、もう一人は来る前に眠ってもらった。

「ほう……流石だな」

「……あんたもな」

 お互い警戒は解いてない。おお、突っ込んできた。

 やっぱり俺はヤツの右腕を捻り銃を弾き飛ばす。今度は……投げる! 脚を払い、首から地面に叩きつければあら不思議、気絶しちゃいます。

「ぐあぁぁっ!」

 あれぇ、まだ意識あるよコイツ。

「くっ……!」

 ならお決まりのアレいっとこう。

「アンタはナイフでの戦闘に不慣れすぎだ。銃に頼る傾向がある。もっとナイフに慣れるんだな」

「ぐ……」

「だがさっきの早撃ちと跳弾での狙撃は見事だった」

 よしここで……!

「いいセンスだ」

 よし決まったぁぁぁぁぁぁ!!!

「いい……センス……」

「ああ」

 ここで気絶する。うーんまんまM○S3。だけど今はコイツに起きてもらわにゃあいけない訳で。



「う……」

「お、気がついた」

「くっ、貴様!」

「まあ待て待て。危害を加えるつもりはない。アンタの目的を聞きたいだけだ」

「……いいだろう、アンタは俺に勝ったしな。じゃあ、1つ聞かせてくれ、この草原の大猪を倒したのはお前か?」

 大猪? ああ、あのドスファ○ゴか。

「多分その大猪ってのは……俺が倒した奴で間違いないと思う。あの白い体毛の奴だろ?」

 ざわざわとこいつら山猫部隊―――もちろん仮称だ―――が喋り出す。

「……ふむ、なら是非俺達の城に来てくれ!」

「……はい!?」

 あれぇ? 城って何!?

「失礼した。俺は王国軍国王直属部隊第1隊隊長のアクトだ。アンタに俺達の城に来てほしい」

「なるほど……とりあえず俺も行く当てはなかった。連れて行って下さいお願いします」

 平身低頭、それが日本人。悲しい性であり輝かしき伝統文化。



 そんな訳で、今俺は馬車っぽい物にゆられて王国軍とやらの城を目指してる。あんまり座り心地は良くないけど……仕方ない。まあ木の板に馬車だしノンコンクリートな道路だから仕方ないよね。

 はい、見たことのある展開でしたね。そしてテンプレなみにベター。

 元ネタは本文に出てくるので割愛。


 今後とも、私ジョン.ドゥを宜しくお願い致します。

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