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act.23しかしまわりこまれてしまった

 ユニーク、二千を突破しました! 本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします!

act.23しかしまわりこまれてしまった

 あの「K-592」での防衛戦を終え、俺達は数台の馬車(とはいえど馬なんて近しい動物、ってだけで額に角生えてますがね!)でのんびり和やかに帰路を満喫していた。

「先生、その右目は大丈夫なのか?」

「むー、結局もう元にゃあ戻らんらしい」

「そ、そんな……! 何も方法は無いのですか!?」

「無いな……まあ、ホントに大事なもんは失ってから気付くもんだから……お前らも気ぃつけろよ?」

「それにしても右目を失うとやっぱりキツイものなのか?」

「当り前ですよ。何せ視界の右端は無くなりますし距離感だってつかみにくくなる……ですよね?」

「お、セシアよく知ってるな? まあそのとーりだ。まあ、俺としては右目だけで済んでよかったよ。下手したら即死コースだったからな、あれ」

 あれ、とは言うまでもないが俺の右目を抉りやがった魔法の矢だ。

「……しばらくは激しい運動を控えた方がいいんじゃないか?」

「わ、私もそう思いますよ……?」

「ええ。訓練とかそんなこと言ってる場合じゃないと思われますが?」

「あ? んなもんお前……これは慣れなきゃしゃーないもん。いつも通りの生活をするさ」

 この台詞を言った途端に皆の顔が青くなった。そんなに訓練嫌なのか……



 そんなこんなで帰路も半ばについたころ。と、言っても二時間程しか走っていないが……

 とにもかくにも昼頃の出発だったため、既に日は西日になりかけている。今日はここで野宿をする事になった。俺も経験したことがあるが、野宿をする際の準備は早めにするに限る。何故ならこう言った山奥は日が沈みきらぬ内にも山の陰になって陽が遮られ、みるみる内に暗くなっていき、終いには視界の確保すら困難になってくるからだ。明りと言えば精々星や月のみなのでたいへん危険である。故に、まだまだ陽が高い今の内に準備を始めたのだ。


「じゃ、奇数の隊はどっかで水汲んでこい。で、偶数の隊は俺と一緒に薪を拾うぞ。食糧確保はその後だ」

 割り振りを適当かつ大胆に決め告げると、一つだけ質問が帰ってきた。レムからだ。

「先生、野宿は見こしていましたから食料はまだまだありますよ? 新たにとる必要は……」

「なーにをゆー。とれる時にとっておかないと何時どんなアクシデントに見舞われるか分からないだろ? まあ蛇とか食いたくないのは分からんでもないが」

 そう言った途端、第一から第六までの隊員は以前の山籠りを思い出したらしく顔色が悪くなった。

「蛇? 何の話なんですか?」

「あー、イースは知らんよな。いやね、コイツらと以前訓練を兼ねて山に籠ったんだが……」

「先生はいきなり蛇を捉えて食ったんだ……ありゃあ俺でも恐ろしかったぜ……」

「待てゼルキス、なんだそれは。まるで俺が奇奇怪怪な妖怪みたいじゃないか!」

「事実、だとおもうぜ、先生……」

「だまらっしゃいこのMr.食いしん坊! お前だって最終的には食ったじゃないか!」

「あのー……」

「どうした?」

「蛇食べるって……そんな驚くことですかね? 私達は訓練で食べさせられましたが」

 あー……そういや軍隊ってそういう訓練もあるよな。って俺の提案が元だけどさ、この国じゃ。

「なっ……!? まて、イース。それは本当か!?」

「ええ、そうですよ?」



 そんな不毛なやりとりをして時間を潰してしまい……結局俺達は大急ぎで水と薪を確保していた。その時だ。

 パキリ、と枝を踏む音が聞こえた。しかし、その音を聞いた俺は殿を歩いていたはず……?

「誰だ!?」

 ハッシュパピーとナイフを即座に構え、後ろを振り返る。すると、数名の魔王軍らしき人物らが剣やら斧やらを構えてこちらを睨んでいた。

「テメェら……魔王軍か。全く、ここで戦う事の不利さを分かっているのか?」

 デフィアの優しい優しい問いかけにイラッときたのか、魔王軍はいきなり飛び出してくる。キレやすすぎだろ。カルシウム採れよ?

「むぅ、撤退はしないよなぁ……?」

 俺が一筋電撃を放ち一人を眠らせた途端、敵兵の動きが一瞬止まった。その隙を見逃さず、ほぼ全員が弾幕のように魔法を展開、攻撃していった。

 少し土煙が立ち込め、弱い風で段々と視界が晴れていく。視界が完全に晴れた時には、既に敵兵全てが気絶していたのがわかった。

「お前たちよくやった。で、だ。薪は無事か……ってどうしたお前ら?」

 何か知らんが完全に引かれている。俺は最近この状況によく置かれるが……おかしい事を一つも言った記憶が無いのだが。

「まて、心配するとこはそこか! そこなのか!?」

「当然だろう。薪が無ければ全員死ぬぞ? 凍死は辛いぞ~、なんせ一思いに死ねないからな。しかも段々体が動かなくなってても、意識はずっとあるんだぜ?」

 実際凍死なんて安らかに眠れるまでに幾多もの辛さがある。生きたまま食われるようなもんだ。

 そう言うと皆は大人しくなり、無言で薪を拾い始めてくれた。俺も薪を拾い始め、まだ夕陽の内に拠点に戻って行った。



 拠点に帰ると既に水を汲んで来ていた奇数の隊が戻ってきていた。といっても彼らの戻ってくる様を見たところからほぼ同じタイミングだったらしいが。

「なんだ、そっちも今帰って来たのか? てっきり敵の襲来があったこっちよりもっと早いかと思ったぞ?」

「何? そっちもあっただと!?」

 なるほど……敵さんはこちらの動きを把握しているのか?

「……そこかっ!」

 いきなりイースが木の枝部分にナイフを投げた。すると誰かに当たったらしく、ドサリと落ちてきた。緑色の軍服、つまり魔王軍の兵士である。左太ももにナイフが刺さっており、そのナイフは雷を帯びている。それが彼の動きを止めているらしい。

「さて……洗い浚い話してもらいましょうか?」

 そんな敵兵A君に近付き、優しい声と顔で近付くが……どう見てもその顔は紫っぽいオーラに包まれている気がしてならない。

「へ……甘いな王国軍!」

 敵兵Aが抵抗するや否や、俺達を囲う様に生えていた木々がガサガサと揺れる。その数おおよそ十。しかも部下達は既に食料確保を命令してある為……しばらくは戻らない。

 囲まれた。それも、人数的に不利な状況に。そう気付いた時には既に遅かったようだ。 

 とゆー訳で次回戦闘です。でも短いかな?

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