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act.17今日の特別訓練

 うんまあ閑話休題……


 あ、そうそう。ユニークアクセスが千を突破しました! 皆様のおかげであります。ありがとうございました。これからも宜しくお願いします!

act.17今日の特別訓練

「む……そろそろか?」

 今日も今日とて俺は国王直属部隊の訓練を監督しなくてはならない。めんどくさいが……最近何か楽しさを見いだしてきた。



「おーし、今日は特別メニューだ!」

 こういった瞬間、彼らの顔は目に見えて落ち込んだ。なんか俺が提案する度落ち込んでるなぁ。

「そう落ち込むなお前ら。むしろ今日は成績優秀者にはご褒美が――――――」

 ここまで言うと、落ち込んでいた彼らの顔がみるみる内にパァっと明るくなる。分かりやすい……しかしここで但し書き。

「無論……いつも通り成績が著しくない者にはご褒美とは対極の物をくれてやるから覚悟しろ!」

「く……もうここを二十周は嫌だぁぁ!」

「そ、それで……今日は何を?」

「いい質問だイゼフ。今日のメニューは……」

 ゴクリ、と全員が唾を飲む。ホント気持ちが表情に出やすいなぁコイツら。

「俺との試合だ。今までの組み手と違って魔法使用を許可、あるいは魔法以外の戦闘も許可だ。つまり実戦と一緒。

 どちらかが戦闘中に明らかに負けを認めた時を勝敗の決定とする。無論気絶したりした場合もだ。

 で、何か質問は?」

 皆一回だけ頷き、質問が無い事を伝えてきた。

「よーしじゃあ先ずは……よし、アクト。お前の隊からだ。誰から来ようと構わんぞ」

「……あれ? 先生、蒼鬼は?」

 あ、そう言えば忘れてた。ありがとうセシア。

「んなもんお前……使ったら即座に俺が勝つもん」

 左手を空に突き出し、人差し指だけ伸ばす。いわゆる某レスラーの決めポーズだ。宣戦布告に使っちゃったけど。

「で、俺が使うのはCQCと遠距離以外の魔法。お前らは何使っても構わんぞ」

 この挑発ともとれる言葉が彼らに火をつけたようだ。うむ、いいことだ。



 で、戦闘開始から数分。アクトの隊はアクトをトリに部下五人が最初は出てきたのだが。一人一分ともっていない。

「情けない……アクトの隊はアクト以外はお仕置き確定だな!」

 この死刑通告に等しい言葉に、第一隊隊員達は顔を蒼くする。ちなみにどんなことをするかはまだ伝えていない。

「さ~アクトー、かかってこーい!」

「後悔するなよッ!?」

 いきなり撃ってきやがった。風翔壁(今命名)を張る。あークシャル○オラの能力ってこんな便利だったのねー。

「なっ……反射!? くそ、バケモンめ……!」

「なんか傷つくな~……じゃ、そろそろ行くよ?」

 最近試してみたいのもあるし……それ使ってみようっと。

「フハハハハハ! 我が右手、発射用電力蓄積中!」

 無駄にVの体勢をとってチャージしてみた。メロンそこまで好きじゃないけど。

「消し飛べぇい! チャーグル・イミス……じゃなかった、電磁投射砲レールガン、投射!!」

 弾? そこらへんで拾った金属塊ですが?

「あ……しまった威力強くしs―――――」

 急きょ電力を弱める。予定よりかなーり遅く射出されていった金属塊は、アクトの足元に着弾した。流石に直撃はさせられん。

「ん……と……大丈夫?」

 アクトの死体……もとい吹っ飛んだ体が場外に転がっていた。死んじゃいないよね?

「ぐ……? く、流石、だ……」

 ガクリ、とアクトが倒れた。隊員達が駆け寄っていく。

「……むぅ、本気では無かったが……すまん、そいつ連れてってやってくれ」




 以後もまあ全員懇切丁寧に相手してやったが……結果は俺の全勝。

 アクトは電磁投射砲(メタ○ギア方式)

 レムはCQC

 ゼルキスは電磁投射砲

 セシアは雷の能力強化による高速移動体当たり

 イゼフは風での拘束からのブレス的なにか

 デフィアはCQCだった。

 ちなみに初撃をかわせたのはレムとセシア位だった。あと俺に攻撃できたのも。

「よし、レム、セシア、お前らはいいや。後……うん、後はおしおきだな。よし、ここから―――」


 俺が言い渡した罰はこう。

「ここから数km先に滝のある森があるだろ? そこまで全員ランニングで往復して来い。ケツから五番目までのヤツはもう一往復させるぞ?」

 この言葉を聞いた皆はかなり落ち込んでいた。まあしゃあないな。俺だってやだもん。

「で、レムとセシア。お前らは……まあ食堂で待っててちょーだい。コイツら終わったら行くから」

「分かりました♪」

「了解です」

 二人はまあ……かなり喜んでいる。彼らを出発させた後だからいいものの、恐らくいたら恨みを買うだろーな。




 食堂にて。俺は彼らに一品奢る事を条件にしていた。この世界、日本と比べて物価が安い(と、いっても彼らにはそれが普通だが)ので奢ってもそうそう財布に響くことはない。二人は食事に一品追加された状態で楽しく食事していた。が。

「お前ら……純粋だな―……」

 その他の者はみーんな泣いてる。特にデフィアが酷い。そんなに奢りが嬉しかったのだろうか?

「この世界では奢るという行為はあまりないんですよ。だからじゃないですか?」

 レムが|(上機嫌に)耳打ちしてきた。あーなるほど、珍しい行為ならかなり良いご褒美になった、と。

「そっかー。じゃあ明日からこのご褒美を行う事も考えておこうかなぁ」

 この一言を強調して言った途端に、彼らの目が変わったことは言うまでもない。さあ何日持つかなぁ……

 と、ゆー訳で閑話休題でしたー。

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