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花束と笑顔を皇子達に。  作者: はつい
第Ⅲ章:黒の皇子は世界を見る。
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Discover! 皇子は衝撃にただ苦笑する。【後】

 一体、何処へ?

て、まぁ、そんな広い店内でもないが。

「ん?ん?」

 数歩、進んですぐに立ち止まる。

何だろう?オレ末っ子だからな、下に妹とかいれば多少はわかるんだが。

「何を見せたかったんだ?」

 オレは今度こそしゃがんで、オリエの目線の先に合わせようとする。

「どれ?」

 じぃっと数本の剣を見つめたままのオリエ。

「これ?」

 首を横へ。

「じゃ、これ?・・・も、違う。」

 指をさすオリエに対してアレコレ聞きながら。

手間はかかるが仕方ない。

これをひっくるめてオリエだしな。

「あ、コレ?」

 ようやくオリエが首を縦に動かして、一振りの剣に辿り着く。

単純な造りの長剣。

全体的に刀身の幅は、普通の長剣よりやや細い。

年代が古いのか、鈍い銀色をした金属でかなりくすんでいる。

柄は細い長方形の単調なモノで、左右は完全な線対称の形。

剣全体が一本の金属の棒のような鋳造型だ。

「コレ、格好いい?似合う?」

 剣と試しに腰にあててオリエに見せると、こっくりと頷いて軽い拍手をも頂けた。

「おし、じゃあ、まずコレだ。」

「そんなに簡単に決めちゃっていいんですか?」

 驚き半分、呆れ半分でミリィに苦笑される。

「オリエの女の勘を信じようじゃないか。折角、オレの為に選んでくれたんだしなー?」

 オリエに同意を求めるとコクコクと何度も頷く。

「本当に可愛いなぁ、オリエは。」

 ダメだ。

もうオレ、ベタ惚れ。

舞い上がってます、はい。

一応、オリエの選んだ剣は、手に取るとしっかりと馴染んだにのは確認したよ、勿論。

「お?」

 再びオリエが袖を引っ張る。

「今度はなんだ?」

 まだ気になるモノがあるんだろうか?

「コレって・・・。」

 次にオリエが示したのは、緩やかな湾曲の線を描く刀身の剣。

が、一対。

「オレに・・・コレ?」

 思わずオリエに聞き返す。

だって、オレ、彼女の前で一度も双剣を買うとか、使うとか行ってないよな?

言ってない。

じっと彼女の瞳を見る。

「オリエは、オレに似合うと思ったの?」

 首を傾げるオリエ。

彼女自身もよくわかっていないという事だろうか?

「とりあえず、コレがいいと思ったんだね?」

 彼女が頷くのを確認すると、オレは意を決してその剣を買う事にした。

「えっと、お姉さん!コレ、明日の朝までに使える様に出来る?」

 振り向いて女店主に声をかけると、視界一杯に下着姿のお尻が・・・。

「ん?何だって?どうした?」

「いえいえ、素敵なモノが視界に入ったもんで・・・。」

「ははーん、なかなかどうして珍しいね。アタシの尻に欲情してくれるなんてさ。」

「よ、欲情って・・・。」

 ニカっと笑う白い歯が眩しい。

「こんな筋肉質の大女の尻見たって、つまらないだろ?」

 確かに大きいな。

お尻がじゃないぞ?

平均より体格は大きいし、筋肉もついてて引き締まってる。

でも、それが格好良いんだけれどな。

「それはそれで格好良くて魅力的かと。」

 オレの端的な評価は、そんな感じ。

「物好きだねぇ。抱いてみるかい?」

 あぁ・・・女性は皆、時に狩人になるってコレか。

「それはそれで興味がそそられはするけど・・・。」

「ダメです!トウマ様!ミランダさんやレイアさんやホリンさん、シルビアさんにだって言いつけちゃいますよ!」

 ミリィ、それ反則。

「ラミアさんや、サァラちゃんにも言っちゃうんだから!」

 何故、その二人まで・・・。

名前をトウマと言えただけマシか。

「意外とお盛んなんじゃないか。」

「違います。姉が二名と従者二名と、妹と馬鹿一名です。」

 誰が何処に分類されるかは、想像に任せる。

「何だい、そりゃ。んで、お願いするとそこに入れるのかい?」

 苦笑しながら、女店主はミリィに問う。

「入れません!」

 爆笑された。

「とりあえず、コレなんだけれど、明日の朝までに頼めるかい?」

 話を打ち切って、元々の話題に強制的に戻す。

「ん?あぁ、大丈夫だよ。」

 それから代金の交渉をして前払いを済ませ、オススメの宿を女店主に聞き、部屋を取った。

一部屋で済まそうと思っていたが、予定外にオリエが入った為に二部屋を取る事に変更。

しかし、思った以上に散財したな。

「兄上の用意したお金だけど。」

 ・・・大概、オレも酷い弟だよナ。

作者、意外とこの女店主(名前はまた後に)好きです(苦笑)

それもかなり。

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