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花束と笑顔を皇子達に。  作者: はつい
第Ⅲ章:黒の皇子は世界を見る。
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Discover! 皇子は衝撃にただ苦笑する。【前】

意外と楽しいという事を発見してしまった・・・。

やっぱり以前思った、皆を着飾らせてあげたいという気持ちが強くなったよ。

ちなみに二人分、しかも一人分は丸ごと一式にかかった費用と決闘女一人分の費用では、かなりの差があった。

当然、お釣りは全て彼女に。

「さてと、さっさと次へ行くか。」

 いい加減、荷物が重くなってきた。

「オリエは、入浴してから着替えようね。もうちょいガマンだ。」

 彼女の髪は薄汚れていて、一刻も早く洗い流してやりたいのが本音なんだが、あと一軒だけ。

折角紹介してもらった好意も無駄にしたくない。

「君はどうする?あー、オレ等はこの街のちょっと特殊な武具屋に行くんだが。」

「特殊な、ですか?」

 首を傾げられてもな。

「想像なんだが、多分、銘入り製とか・・・いわく付きとか・・・いわく付きとか・・・。」

 想像だよ、あくまでも想像。

ともかく少しでもディーンの剣に対抗出来る武具を探さないと。

「あの、既に二振り、それも素晴らしいモノをお下げのようですが・・・?」

 あぁ、そうなんだよ、コレも中々の業物なんだが・・・。

自信がない。

多分、何合も打ち合えないと思っている。

それくらい、相手の力量差を無視した切れ味なんだよ。

「十分もつかな、一振り。」

「え?」

「いや、何でもないよ。色々と準備したくてな。」

「一緒に行っても?」

「構わないよ。」

 そうとなったら、さっさと行かないと。

地図を見ながら、テクテクと・・・あー・・・どんどん本通りから離れて行く。

「ミリィ、オリエ、離れるなよ。」

 多少の警戒を込めながら進んで行くと、確かに武具屋らしき佇まいっぽいボロ小屋が。

「うん、妖しさが想像通り過ぎて、逆にしっくるくるわ。」

 そこそこに小奇麗にしているが、いかんせん小屋自体がボロいせいか効果が薄い。

だが、何だろう?

子供心の何かをくすぐる佇まい。

ちょっとウキウキ。

「ちわー。武具屋の御老体からの紹介で来ましたー。」

 何の躊躇いもなくずかずかと足を踏み入れる?

「あん?客ぅー?しかも、おジジの紹介?二重三重に珍しいねこりゃ。」

 中から出て来たのは、真紅の下着姿の女性。

赤い髪をバッサリと短く切り揃えていて、身長はオレより高い。

というか、この中の誰よりも・・・いや、平均的な男性の身長よりも高い。

「はい、これ紹介状。」

 後ろの三人が固まる中で、彼女に紹介状を渡す。

「アンタ、この格好に驚かないんだね?」

 女性の裸体や下着姿は、何回見たかなぁ・・・この期間。

どちらかというと、今は目の前にあるであろう宝箱へのワクワク感のが高い。

「お姉さんが美人ですっごいってのはわかるんですけど、何というかガキなんで、好みの武具を見つけられる期待感のが・・・。」

「あっはっはっ、正直だね。確かにここは武具屋だもんな。」

 豪快に笑う女性は美しいというより、格好良い。

ふと視線を後ろに移すとミリィが、一振りの剣を手を伸ばそうとしていた。

「ミリィ、それはダメだ!」

「ひっ!」

 思わず大声を狭い店内で出していた。

でも、何か・・・。

「大声出してごめん・・・でも、何かその剣は嫌なカンジがする。」

 ディーンの剣を握っていたせいか、こういうモノい対する勘が鋭くなっているみたいだ。

アレは神器だからなぁ、格が違う。

「ほぉ、おジジが紹介状を書くワケだ。ここはオジジと私が集めたモノを置いてあるんだ。」

 ニヤリと笑いながら説明を始める。

「昔の時代に術をかけたものや、呪いだ何だと敬遠されたものもあるから気をつけな。」

 そりゃあ、おいそれとは売れない特殊なもんだ。

店内をぐうるりと見回す。

勘は鋭いからダメなのはわかるが、感知能力は無いからなぁ。

そういうのが得意な人達もいるけど。

「う~ん・・・。」

 何だろう?

色々と見ても違うんだよなぁ。

ディーンの剣級とまでは期待してないけれど、オレに合いそうなのがぱっと見で見つからない。

これはオレが悪いんだろうか?

「どうしたんだい?」

 興味深そうに聞いてくる女店主。

「手にとる勇気が湧かないかい?」

「いや、今迄使っていた愛剣のようにしくりきそうな感じがしなくてね。」

 全然使いこなせてなかったけどね。

「ふぅん。余程、凄い剣か魔剣だったんだね。」

 魔剣だったのかね、アレは。

「ま、長く使うもんなら、じっくりと納得いくまで選ばないとね。」

「ですよね。ん?どした?」

 ふとミリィの傍にいたオリエが、オレの横にいる。

あぁ、そうだ喋れないんだから、しゃがんで目と口を見ないとな。

「って、何?何?」

 しゃがもうとしたオレの袖を引っ張る。

なんだろう?

「一緒に来てもらいたそうですわ。」

 オレ様子を見て、そう告げる。

「そうなのか?」

 コクリと頷くオリエに、オレは従うことにした。

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