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花束と笑顔を皇子達に。  作者: はつい
第Ⅰ章:黒の皇子は決意する。
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佇まいと交錯と勘違い。(レイア→ミリィ視点)

今回は短くて済みません。

ところで、本当におんにゃにょこ視点って必要ですか?

つか、女は(人によるけれど)こんな簡単に男に惚れたりしないですよ、えぇ。

『そんな女性が素晴らしくないワケがない。』

 その方は私をそう評した。

今迄、女性として扱われる時は見下される事ばかりだった。

どんなに訓練しても、評価された事はない。

手合わせして勝ったとしても、女だから手を抜いてやっただの、長剣使いなんて邪道と戦っても意味がないだの。

正直、うんざりしていた。

この仕事だって、先の剣術指南役の存在が大きい。

双剣が正道のこの国で、唯一の例外が復職すると聞いたからだ。

まさか自分が仕える方、しかも皇族が長剣使いだという事実には心底驚いた。

しかし、同時に嬉しかった。

自分が認められた気がして。

昨夜だって、長剣使いを使う事が誇りや決意ならば歓迎すると仰って下さった。

まさしくその通りだったから。

そして、彼は更に言葉を続けた。

否定などしない、と。

我が主は、私の全てをお認め下さっているのだ。

女性としての私も、髪が綺麗だと褒めて下さった。

勿論、騎士としての私も。

それはつまり私の全て。

あの時に肩に置かれた手の温かさを思い出して、胸が熱くなる。

私は私の全てを捧げて、女として騎士として仕えるべき主。

アルム様を見つけたのかも知れない。

いや、アルム様が本当の私を見つけ出して下さったのだ。

そう思ったら胸どころか身体中、顔まで熱くなってまともに顔を見せられなくなってしまった。



『一番抱き心地良さそうだな。』

 抱くって・・・夜伽ですか?!

と、言うとかホリンさんやレイアさん、ミランダさん、シルビアさん。

そういう人達より?!

だって、皆、胸が凄く大きいし、抜群の身体つきだし・・・。

私なんて、ちんちくりんのソバカス娘なのに!

あんなに美人揃いの人達の中で・・・。

私が・・・一番・・・。

て、それって皇子って私を抱きたいって事なのかな?

こんなコトを言うなんて、そうなんだよね?

嫌いじゃないんだよね?

どうしよう・・・本当に頼まれたら。

迫られたりしちゃったら。

あー!!

胸がドキドキするよー。

今すぐにでもジタバタと暴れたい気分。

でも!でも!

よく考えてみたら、クビ寸前の私を拾ってくれて・・・。

未だに失敗だってしまくってるのに、怒らない。

勿論、クビにだってされてない。

・・・大恩人だよね・・・・・・。

皇子が望むなら、その、恩返しって、意味で・・・いいかな?

私、他に返せるようなモノ持ってないし。

皇子が私の身体でいいって言うなら、ね?

でも、想像しちゃったりしたら・・・。

「エヘヘ・・・。」

 顔が熱いや。

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