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花束と笑顔を皇子達に。  作者: はつい
第Ⅰ章:黒の皇子は決意する。
1/207

朝とオレと女中さん。(序)

あらすじ参照です。

作者、打たれ弱いです。

-朝-


 何時もの退屈な朝だった。

どれくらい退屈なのか?

と、問われたら、そうりゃもう何もかも。

こんな日々は、今に始まったものじゃないのだけれど・・・。

ここに至るまでは、本当、紆余曲折あったのだ。

・・・いや、そこまでではないか。

まぁ、それは追々話すとして。

至った結論は2つ。


・第Ⅰ案:自分の国を滅ぼそう。


・第Ⅱ案:諸国を旅して国を滅ぼそう。


・・・。

・・・・・・まぁ、深く突っ込むな。

そういうのも追々話すから。

「アルム様、朝食のお時間でございます。」

 ベットから起き上がったオレを呼ぶ侍女さん。

「ありがとう、ミラ。」

 濃い赤髪のショートカットに金の瞳、ミランダはオレの乳母姉弟だ。

彼女の母がオレの乳母だった。

その縁で、彼女はそのままオレ担当の侍女になった。

「いえ、私はアルム皇子に仕えるのが仕事ですので。」

 恭しく礼をするミランダ。

彼女は昔から生真面目だった。

無駄にオレを第一に考えようとする。

この国では、数少ない思想の持ち主だが、昔からずっと一緒に育ったオレとしては、正直寂しい。

あぁ、皇子というのは、オレはこの国、ヴァンハイト皇国の第二皇子というコトで・・・

一応、名前は【アルム・ディス・ヴァンハイト】という事になっている。

ちょっと周りくどかったな。

この名前は、本人的には余り好きではないんだ。

だって父である国皇が決め、国が決めた名前なんだぜ?

【アルム】は国皇、【ディス】は皇子の冠名で男って意味。

んで、【ヴァンハイト】は国名と。

一応って言った意味は、他にオレ自身が自分につけた名前があるからだ。

その名も【アルム・トウマ・ディス・ディーン】という。

国名もなく、何でこんなにややこしいかというのは、さっきの案に密接に関係してなくもない。

「ミラ、何時か一緒にご飯食べような。」

 着替えを終えて部屋を出ようとしたオレは、姉としての親称で彼女の名前を呼んだ。

彼女の名を呼んで、彼女の頬にくちづけをした。

やっぱり、オレの中では彼女は大切な姉で家族だから。

そして、そのまま彼女の返事も表情も見ずにオレは部屋の外に出た。

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