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プロローグ

あるところに、とても美しい王様と王妃様が治める小さな国がありました。

王様はとても聡明な方で、王妃様はとても愛情深い方でした。

王様と王妃様には一人の王子と一人の王女がいました。

その二人も、王様や王妃様によく似た、美しくて賢い子供達でした。

王子や王子や王様や王妃様に弟か妹が欲しいとお願いしました。

王様や王妃様はコウノトリにお願いしてみると笑って答えました。


それから年月が流れ、王様と王妃様にまた一人の子供が生まれました。

王様と王妃様、王子や王女が心から待ち望んでいた子でした。

生まれて来た子供は、王様や王妃様、王子や王女よりももっともっと美しい王女でした。


その国では、子供が生まれると精霊がやってきて、祝福をしてくれるのが昔からの決まり事でした。

王様は土の精霊、王妃様は水の精霊、王子様は火の精霊、王女様は風の精霊でが祝福してくれたのでした。

その王女には4人の精霊達がやってきて、各々祝福をしてくれました。

今までかつてない事に、王様や王妃様は大層驚きました。

しかし、4人目の精霊が祝福を授けた時、遠い遠い世界の果てから、冷たく響く声が聞こえてきました。


『美しき私の妻がこの世に生まれい出てきた。私は闇の国の王。その者は私の妻となるのだ。18歳になったら迎えに行く』


その場にいた者は、恐怖におののきました。

闇の国とは、地の果てにあると言われている国で、日の光も射さず、草木も生えない生きとし生けるものが屍となってさすらっていると言われている国でした。

王様や王妃様は精霊達になんとかならないかと尋ねました。

精霊達は、闇の国の王の力は強大で、自分達では敵わないと答えました。

ただ、空の精霊が言いました。


『王女が18歳になるまでに、真実の愛を見つける事が出来れば、闇の国の王に打ち勝つ事が出来る力を祝福として授けよう』


王様と王妃様が空の精霊に感謝をしました。でも、空の精霊はいいました。


『王女の美しさや賢さを隠し、それでも心から王女を愛し、また王女も愛されなければ、真実の愛は見つからず、闇の国の王に囚われてしまうであろう』


と。


『王女にそこのことを告げてはならない。この場にいる者だけの秘密だ』


空の精霊は言いました。そして王女に祝福を授けると、去っていきました。他の精霊たちも名残惜しそうに一人一人と去っていきました。

部屋から精霊達が全ていなくなった時に、部屋に残されたのは、くすんだ赤毛に薄い琥珀色をした醜い王女でした。


その場にいたのは、王様と王妃様、王子様と王女様、そして、王様の従者をしていた青年が一人いました。


以来、王様や王妃様は、末の王女を大層いつくしんで育てました。王子や王女も大事に大事にいつくしんでいました。ただ、王様達とは一人だけ容姿の違う末の王女は、皆に馬鹿にされていました。

妖精の取り換えっ子と陰口を叩かれたりもしていました。


それでも、王女は家族皆に愛されて育ち、心根の美しい王女に育ちました。





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