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新たなる場所と仲間達  作者: サイレン
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第五十二話・試験・後編

真田

『設定終了だな、よし、目を開けてみろ』

そんな風にアナウンスが耳元に響き、目を開けてみたら……

高町

「はぁ!?」

辺り一面木だらけでそれに微妙にだが地面がしっとりした感じがしている。

真田

『今俺はお前の耳付近にに着けてある通信機から話し掛けている、空気といい、木々といい凄いだろ、感触までもが届いてまるでその場に居るようだろ?』

確かに空気も先程まで居た地下の空気とは違い、空気が美味しく感じる。

真田

『時間も無いからさっさと始める、と言いたいところだが、ルールを説明するが至って単純、高山、清水ペアを相手に10分の間どれぐらい闘えるかだ、フィールドはこの森林地帯の2kmの範囲で勿論死亡判定が出てしまったらそこで終わりだ、だが、それは高山と清水にも言える事だから注意しろ、スタートは俺が合図する、準備はいいな?』

高町

「はい、こちらはいつでも行けます」

真田

「よし、それではスタート!!」

ピィーとホイッスルを鳴らす音と共に開始が宣言される、ひとまず周囲がどういう地形なのかぐらいは把握しておきたいので、出来るだけ腰を低くして木と木の間を移動して見えにくいように移動する。

そういえば武器はどこに有るのか、そう思ったが探し物は直ぐに見つかり、いつも着ているような真っ黒なコートの中に指定した通りの数の投げナイフが入っていて、腰に双剣、背中の部分にある剣の鞘ににトリックブレードが有るのを確認して、ちゃんとあの仕掛けがあるか確認してから背中の鞘に戻した。

(武器はOKだな、あとは自分と相手がどこに居るのかだな)

ひとまず自分はどこかの端に居るのは反対方向に進もうとしたときに、それ以上進めなかったから、自分は端にいることはわかったが、相手の居場所がわからない為、こそこそと隠れるように移動するしかなくなる、二人の腕前や武器がわからない以上、地道に情報を得るしかなくなる、ここで一旦木の上に登り上から地面を見下ろすと遠くで僅かながら何か黒光りする球体のような物が見えた。

(ひょっとして二人の内どちらかか?)

何一つ情報が無い今、情報を得るために、球体が有った方向へ木から木へ飛び移りながら接近する。

(あと少しのはずだな………、この辺りか?)

木から降りて周囲の気配を探るが、特に怪しい気配は感じられない

(やはり気のせいだったのか? それとも―)

いきなり全身から危険信号が発信されたので直感に身を任せて転がると今まで居た場所には大きな穴が空いていた。

高山

「へへっ、早くも見つけたぜ、勝負!」

そこに居たのは巨大な鉄球を持った健二だった。

高町

「くそっ、あれはやはり罠か」

俺も即座にトリックブレードを取り出すが、そこで一つの疑問が生じた。

(待てよ、健二がここに居るってことは近くに清水さんが居るってことにもなる、ならば何故同時に仕掛けてこない………? まさか、そういうことか!)

健二が振るう鉄球はその辺りの枯れ木などにぶつかり破壊していく。

高山

「ほらほら、さっさとなんとかしねえと逃げられなくなるぜ!」

大きく振り上げてからの振り下ろしを掻い潜り、懐に入り込むことに成功して斬りつけたが、踏み込みが浅かったらしく致命傷には至らなかった。

高山

「くそ、負けるか!」

お互い即座にバックステップである程度距離をとり体勢を立て直す。

高山

「やるじゃねえか、瞭これなら軽々と合格なんじゃねえの?」

高町

「さあな、だが手を抜くつもりはないがな」

その返答に満足したようににやけて、一気に突進してくる、突進に合わせて俺も受け流す体勢を取るが、思い出した、もう一人の闘うべき相手を、その場に踏み留まり、受け流そうとしたその健二の遥か後方が一瞬光ったのを見逃さず、わざと受け流しを止めて健二に向かって走ると見せかけて脇を通り抜け、一気に瞬動で加速して刹那の光を見た場所にたどり着く。

由香

「どうして私の居場所がわかったの?」

明らかに動揺を隠しきれていない声で俺に聞くが、あんなのは見つけてくれと言ってるようなものだろう、確かに後方から弓矢で支援するタイミングを図っていたのはわかる、しかし矢を射つならせめてこちらの視界に入らないように真後ろではなく、横から射つべきだっただろう、そうすれば確実に殺れていたと言うものを、本当に惜しいところだったのになと思った。

高町

「さて、なんでだろうな、なんにせよこれで一人目は終わりだ!」

止めをさそうとした瞬間後方から殺気を感じてサイドステップをしてから見てみると、やはり健二だった

(時間を使いすぎたか)

そんな後悔も一瞬だけで健二の猛攻を剣で防ぐのに精一杯だった。

高山

「殺らせねえよ、それにまだまだ、これからだ」

その宣言と共に第二ラウンドが始まった。

〜〜〜side高町end〜〜〜



―第五十二話―

―試験・中編―

―完―

はい、というわけで二話一気に投稿させていただきました、最近時間がなくてあまり小説に時間を割くことが出来にくくなっています、ですが最後まで頑張りたいと思います。


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