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新たなる場所と仲間達  作者: サイレン
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第四十二話・報告

今回は少し遅れてごめんなさい

〜〜〜side無亜〜〜〜

私はミッションを終えた後一人で割り当てられた部屋に寝っ転がっていた。

普段は寮で寝ているけど、今日みたいにミッションが有ったり、会議がある日は大体銀の牙本部の部屋で休んでいて、寮の方には銀の牙から連絡が行ってるので大丈夫だ。

無亜

「はぁ…」

やっぱりため息が出てしまう、理由はわかっている、高町のことだ。

無亜

「どうしてアイツは一緒に闘って欲しいっていったらあんなに怒ってたんだろ」

あの時高町は明らかに怒っていた、それはわかる、誰だっていきなり一緒に闘って欲しいなんて言ったら困惑したり、怒ったりしてもおかしくはない、だけどやっぱり思ってしまう。

無亜

「何であれだけの実力を持っているにも関わらず断ったんだろ」

死ぬのが怖い…? いや違う高町は誰かが死ぬぐらいだったら自分が死ぬとまで言ってたぐらいだ、そんな事じゃないだったら―

無亜

「高町は私か秋那ちゃん、またはどちらもが嫌いだった?」

その可能性は無くもない、高町はなんとなくだけど私と秋那ちゃんを避けている様な感じが出会った時から有ったからだ。

無亜

「でもなんとなくそれも違う気がするんだよなぁ」

私はベッドの上でごろりと寝返りをうった。

やっぱり高町が怒った理由はわからない。

(でもあれは私たち個人と言うよりは、何か別のもっと大きな事に怒っている? あれ、そういえば高町が嫌な顔に成ってきたのは『銀の牙』という私たちのグループを聞いてからじゃなかった? だったらまさかあれは私たちの中の誰かではなく『銀の牙』そのものに怒りを抱いていたんじゃ…いけない、早速秋那ちゃんに相談してみよう)

だけど今秋那ちゃんは私の代わりに報告に行ってくれた、渡辺と悠子ちゃんも一緒の筈だ。

無亜

「しばらく待ってよ」

そのまま眠りに着いた。

〜〜〜side無亜end〜〜〜

〜〜〜side秋那〜〜〜

秋那

「―――以上が今回の報告です」

私は今日起こった事を全て報告し終えた、無亜は少々体調が悪そうだったので部屋で休むように言って、代わりに私一人が皆が集まっているブリーフィングルームで今回のミッションの報告をしている。

渡辺

「なぁ、その今日出会った奴が高町だったって本当なのか?」

渡辺が確認のために聞く、私ももしもその場に居なかったら私でも聞くだろう

秋那

「ああ、間違いない実際に話したしな」

その言葉に隊長が反応して即座に質問が来る。

舘内

「質問は三つだ、一つその高町とは誰だ? そして二つ目はそいつは銀の牙に入ってくれそうか? 最後にそいつの記憶はしっかり消したか? 以上だ」

さすがは隊長だ家の部隊がどれだけ人数不足で悩んでいるかをよく考えている

秋那

「はい、高町とは先日この町にやって来た私たちと同年代の男の事です、勧誘はしたんですが、かなり怒った様子で断られたので、消失くんを使って、記憶を消しました」

舘内

「ふむ、そうか人材を増やせるチャンスだと思ったのだが、本人が断るのではしかたあるまいな」

通常銀の牙は一つの本部に付き、10〜20の人数が居るのだが、この場所の人数は私、隊長、柚原さん、無亜、悠子、渡辺の6人だけだ、非正規だがあと3人居るだけだ、これを足しても9人しかいない、だから隊長が人材を欲しがるのも無理は無い。

悠子

「あの、高町さんは何に怒ったんですか?」

それはわからない、あの時何故高町が怒っていたのかは不明だ。

秋那

「いや、実は私たちにも理由はわからないんだ、本人はこれ以上めんどうなことに巻き込まれるのは御免だって言ってたが、なんか怪しい感じがしたんだ」

渡辺

「はは、考えすぎだろ、あいつはそんな悪い奴じゃねえよ、きっと」

あははと笑い飛ばす渡辺だったが急に笑いを止めた

渡辺

「あれ? そういや、三沢が見たのは黒衣の男、加えて高町も黒衣だな、ひょっとして高町があの黒衣の男の正体だったりして………なぁーんてな、そんなこと有るわけないか」

渡辺の言葉に私以外がハッとした表情になるが、私は一人反論をする。

秋那

「いや、おそらくそれは違うと思う」

舘内

「何故そう思った?」

真剣な瞳で問いかけて来る隊長にこちらも真剣に、かつ単純に返す。

秋那

「単純なことです、高町はアービナルを出すどころか、その素振りさえ見せなかった」

舘内

「なるほど、そうだな」

今の私の発言でこの場にいるほとんどが理解したが、理解していないのは渡辺ぐらいだ。

渡辺

「なぁ、一体どういうことなんだ?」

面倒だが、今後の渡辺の為に説明をすることにした

秋那

「いいか、何故高町が違うと言ったかと言うと、高町はまずアービナルを出すのはおろか、出す気配すらなかった、これは実戦においては致命的なミスだ、熟練者でも、もし敵の動きが物凄く速かったら、アービナルを取り出す動作の間に殺された、なんていうのもザラにある。」

説明を終えると最後の方の殺されると言うことに反応したのか渡辺と悠子が顔を青くしていた。

奈由

「お二人とも、心配しなくても油断をしなければ大丈夫ですよ、それにしても手がかりが掴めそうだったのに、また探し直しですね」

舘内

「そうだな、だがなんにせよ、もうこんな時間だ今日のところはこれで解散だ」

その言葉を期に全員が部屋から出ていった、私は無亜の様子を見るために無亜の部屋に向かった。

〜〜〜side秋那end〜〜〜



―第四十二話―

―報告―

―完―

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