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新たなる場所と仲間達  作者: サイレン
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第四十一話・勧誘

今回はギリギリ時間内投稿ですが、次は少し延びるかもしれません。

〜〜〜side秋那〜〜〜

妖魔を倒し終わった後に私は高町を気絶させ、後で尋問の様な事をして話を聞かなければならない、無亜はあまりこの事に納得していなかったが、今後高町を危険に晒さない為だと言って納得してもらった。

無亜

「ねぇ、高町を尋問する必要があるの?」

無亜には私の代わりに高町が逃げられないように魔法で拘束してもらっている、私はまた妖魔の襲撃があるかも知れないから、周囲の警戒をしている。

秋那

「尋問とは言っても少し聞くだけだ手荒な真似はしないさ、私だって友達にそんなことしたくないからな」

そう答えると無亜は何も言わずに拘束をし続けた。

(それにしても、高町は一体何者なんだ? 初めて妖魔を見たわりには、やけに冷静だったし、攻撃のキレも渡辺と闘った以上に凄くなっていたし、魔力の耐性や氣の密度も見事な物だった、あれ程の実力なら戦力に加わってくれれば、私も状況に応じて後衛でバックアップに加わる事が出来るのに)

そう思ったが、最終的には高町の意思次第だ、高町が私たちを信頼して力を貸してくれるならば良いのだが、力を貸してくれないならば、銀の牙製の特性スプレー、『消失くん』を使って一時間前までの記憶を失ってもらう。

この消失くんは相手に吹き掛けて使うもので、一度使うと同じ相手には12時間の間使えないが、護符や、耐魔力が強くない限り確実に対象の記憶を今から一時間前の記憶を消してくれる優れものだ。

高町の方を見るが、まだ起きそうにないが、時間はあと30分以上あるから大丈夫だろう。

そのまま、時間が経つこと約5分、高町が「ううん、」と唸り、ゆっくりと眼を開けた。

高町

「おい、お前らこれは一体どういうつもりだ!」

高町が憤りを隠さずに激昂する、しかしそれは当然だろういきなり変な生き物に襲われて、それを撃退したあと何の説明もされずに、気絶させられて理解出来ない物で縛られているのだから、もし私がこうされたら確実に怒るだろうから。

高町

「まさか…」

何か心当たりがあるのか?

高町

「まさかお前らにこんな趣味があるとはな、縛りプレイとはマニアック過ぎだろ、しかも今日会ったばかりの奴にやるとは、常識はあるのか?」

(ヤバイ、本気で説教したくなってきた、パニックに陥る以前に馬鹿にするなんて、殴りたくなってきた)

私の怒りを象徴するように周囲を風が吹き荒れる。

高町

「そ、そんなことより何で縛ったんだ、しかもこれ滅茶苦茶硬いぞ」

私の怒りを悟ってか、今度は真面目に訊く高町、最初からこうすれば良いものを。

無亜

「ねぇ、高町アンタ、『銀の牙』とか『アービナル』っていう言葉を聞いたことがある?」

今まで黙っていた無亜だったが、最初は気まずさだったが、次の高町の縛りプレイとか言う言葉で絶句していたようだ、高町はその質問を暫く考えるようにしてからゆっくりと言った。

高町

「いや、聞いたこともない、それよりお前らは何なんだ? わけのわからない生物を簡単に殺す、それにあの竜巻みたいな風、お前らこそ何者なんだ?」

(中々厳しい所を聞いてくれるな、全てを話すことは出来ないにせよある程度は話しても平気だろう)

無亜

「私たちは銀の牙って組織に入っていて、さっき出てきたの、私たちは妖魔って呼んでるんだけど、それを倒して出来る限りだけど他の人を守ってるの」

私の代わりに無亜が代弁する、言ってはいけない所は言っていないのでセーフということに感心した。

高町

「なるほど、だがそれを俺に言ってどうするつもりだ? まさか協力してくれなどと言うつもりではないだろうな」

無亜・秋那

「………」

高町

「まさか本気で言うつもりだったのか、俺は御免だ、厄介事に巻き込まれるのは御免だからな」

(駄目か、だったら忘れてもらう!)

私は即座にポケットに入れていた消失くんを高町に吹き掛け、無亜との鼻を押さえて臭いを吸わせないようにする。

ドタッ、と音を発てて地面に沈む高町、これで今あったことは全て忘れた筈だ、後は撤収するだけだ。

秋那

「無亜、急ごう早く行かないと、高町が起きてしまう、そうしたら記憶を消した意味がなくなる」

無亜

「………」

秋那

「お、おい無亜?」

何の返事もしない無亜の肩を掴んで呼び掛ける。

無亜

「…うして」

秋那

「え?」

無亜

「どうして高町は協力してくれないんだろう」

やはりその事か、だが今ここで話合ってたら、本当に無意味になる、私は舘内さんに連絡をとる。

舘内

『どうした、ミッションは完了したか?』

秋那

『はい、少しイレギュラーなことも有りましたが、二人とも無事です、詳しいことは後で言うので簡易転送装置をお願いします』

舘内

『わかった、その位置で待ってろ』

そう言って通信が切れた

秋那

「無亜、その話は後だ、ちゃんと話し合おう」

無亜

「わかった、うん」

それから直ぐに私たちは簡易転送装置の光に包まれた。

〜〜〜side秋那end〜〜〜



―第四十一話―

―勧誘―

―完―



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