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新たなる場所と仲間達  作者: サイレン
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第三十六話・召集

今回はようやく話が進みます、説明不足も有りますが追々説明していきます。


〜〜〜side無亜〜〜〜

夜の11時、ほとんどの人が寝静まった頃に、私、悠子ちゃん、秋那ちゃん、渡辺、舘内さん、柚原さんの六人は時計台の地下室、『銀の牙』の本部に集まっている、舘内さんからメールが来て、『重要事項がある為本日の夜11時に銀の牙本部に集合してくれ』という内容のメールが来たから私たちは集まった。

秋那

「隊長、重要事項って何ですか?」

全員集まったようだから秋那ちゃんが聞いた。

舘内

「よし、全員集まったか柚原、あの資料を」

奈由

「はい、ここにあります」

そう言って柚原さんは三枚の資料を持ってきた。

渡辺

「これはなんすか?」

読まなくちゃいけない資料のようなので、嫌そうに資料を持ち上げた。

舘内

「それは昨日の黒衣の男についての資料だ、調べてみたらアイツは別の場所でそれもとんでもないことをやって見せたらしい」

悠子

「とんでもないことって何ですか?」

無亜

「一体どんなことをやらかしたんですか?」

舘内

「ああ、アイツは隣町から吸血鬼を追い出すことをやったらしい、それに相手は元素たる七つの大罪のクラスらしい」

秋那

「七つの大罪クラスの吸血鬼をですか!?」

いつも冷静な秋那ちゃんが珍しく焦るが、それ以前に吸血鬼については会ったら必ず逃げろ、戦うなと言われただけで、詳しい説明を受けていない秋那ちゃんと舘内さん達以外の私たち三人は全く理解できない。

舘内

「ああ、それも奴が来てから一週間以内らしい」

秋那

「一週間以内!? じゃあSクラスのアービナルを所有しているのですか?」

次はSだの全く着いていけない、何を言ってるんだろう、理解できない。

無亜

「あの、盛り上がってるところ悪いんですけど、『元素たる七つの大罪』とかSクラスのアービナルとか言われても全然わからないんですけど」

その言葉にハッとして三人の質問を近くにいた奈由さんが答える。

奈由

「ごめんなさい、そういえば教えてませんでしたね、まず始めに言っておきますが、『元素たる七つの大罪』というのは私たち『銀の牙』にとって最優先に倒さなければならない敵よ、ある意味これが現れてから私たちの仕事は一気に増えたわ、まず『元素たる七つの大罪』はとある吸血鬼に付けられた名前のことで、言葉の通り数は七体で、普通の吸血鬼とは一線をかくす相手よ、自分で妖魔を呼ぶことが出来るし、身体能力、魔力どれをとっても普通にやり合って勝ち目はないの、だから吸血鬼とは会ったら必ず逃げろって言われてるの。」

その話を聞いて私は愕然とした、もしこの町にそれが現れたら、恐らく私たちは何の抵抗も出来ずに殺されてしまうだろう。

そんな姿を見てか、奈由さんは付け加える。

奈由

「でも、必ずしも勝てないとは限らないの、現にこの黒衣の男がやったみたいに町中の戦える人と共に戦って追い出したり、私たち『銀の牙』だって五年前に一体滅ぼしたしね、だから私たちがしっかり協力すれば勝てる相手なんです、わかりましたか?」

そう言ってニッコリとした笑顔を私たちに向けてくれた、それを見て少しだけど今まで通り戦う覚悟が出来た気がした。

渡辺

「そういえばSクラスのアービナルってものがあるってことはアービナルにもランクがあるんすか?」

秋那

「ああ、アービナルにはS、A、B、Cの四つのランクがあるんだ中にはこれのランクには図りきれないものもあるんだ、ちなみに君たち三人のアービナルのランクはC、つまり一番下のランクのアービナルだ」

私たち三人ってことは秋那ちゃんたちは違うんだ。

無亜

「じゃあ秋那ちゃんたちは何クラスなの?」

気になったことを聞いてみる

秋那

「私と柚原さんはBランクで、舘内隊長はSランクのアービナルを所持している、それに隊長と柚原さんは『担い手』と呼ばれる上級クラスだ」

また、知らない単語が出てきてそろそろ、いっぱいいっぱいだ。

悠子

「あの、その『担い手』って何ですか?」

次は悠子ちゃんが聞く。

舘内

「『担い手』というのは、その者が持つアービナルを限界まで扱うことが出来る者を指す言葉だ」

渡辺

「その『担い手』はどうしたらなれるんすか?」

強くなるためにはアービナルも強い方が早く強くなれるからか、渡辺が聞いた

秋那

「方法は色々だ、一つは一番確実な手として、暴走させる」

渡辺

「おいおい、暴走なんて明らかに危ない気がするんだけど」

さっきとはうってかわって弱気になる渡辺だけど、安心しなさい私も既に怖いから

秋那

「確かに渡辺の言う通り危険がかなり多いが心を強く持ち、それを乗りきれれば確実に認められる、アービナルにな」

(あれ? アービナルって生きてるの?)

無亜

「ねぇ、舘内さん、アービナルは生きてるんですか?」

私の質問に私たち三人の視線は集中する。

舘内

「ふむ、生きていると聞かれたら微妙だが、意思はあるぞ」

悠子

「それってどういう―」

そこまでいい欠けて、アラートが鳴り響く。

渡辺

「柚原さん、一体これは!?」

突然のアラートに声を荒げて問いかける。

奈由

「これは…妖魔の反応です東地区と、西地区に多数有ります」

舘内

「よし、ならば相沢と渡辺は西地区へ、麻布と三沢は東地区へ向かえ、私と柚原は不測の事態に備えて待機する、総員コールサインは覚えているな?」

全員

「「はい!!」」

東地区か、じゃあ昨日あの黒衣の男がいた公園の所かアイツまたいないかな?

元々この浅間町は、五個の地域に分けられている、一つは学校がある北地区、二つ目は海の近くの南地区、三つ目は役場がある西地区で四つ目は私たちが行く公園がある東地区、そして最後にこの時計台がある中央地区の五つだ。

秋那

「よし、無亜簡易転送の用意が出来た行くぞ!」

向こうは出発の用意が出来たみたいだ、私はインセレスを強く握り、秋那ちゃんの所へ向かう。

どうやら渡辺たちは既に向かったみたいだ、私たちも早く行かなきゃ。

秋那

「よし、ストーム3、麻布秋那行きます!」

そう言って転送されて行った、ストームとは私たちの部隊名らしい、私も早く行かなくては。

無亜

「ストーム5、三沢無亜出ます!!」

そう言って転送装置に走っていき、転送された。

〜〜〜side無亜end〜〜〜



―第三十六話―

―召集―

―完―


次回は戦闘に入ると思います。


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