表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新たなる場所と仲間達  作者: サイレン
36/59

第三十五話・職場と料理

旦那が何かはわからないがアレを作ってもらっている間に相沢達の学校について話を聞いてみる。

悠子

「えっと、私たちの学校は光風学園って言って、日本で数少ない武術を鍛える学校なんです」

高町

「なるほど、じゃあちゃんとした流派を習っていないと入れないのか?」

だとすれば、少しばかり厄介なことになる、久保さんが言ってた学校というのは恐らく相沢達が通う光風学園だ、そこで俺の使う武術、雲月流と知られるのはとても不味い、この地区の『銀の牙』のトップがどれほどの奴かは知らないが、吸血鬼の最初の事件について何も知らないとは思えないし、雲月流は一子相伝の極意だ、余程の状況じゃなければ武術の特性や、技を他に教えない、だから調べられたら俺が怪しい人物だということになってしまう、いくら久保さんが理事長と知り合いでもこればかりは隠せそうにないしな。

しかし、俺が予想していた答えとは全然別の答えが相沢の口から返ってきた。

悠子

「いえ、武術を習っていない人でも入ることは出来るんですよ、ただその場合だとテストを受けるらしいんですけど…」

なるほど、武術を習っていない奴でも入れると聞いて少し変だと思ったが、そこら辺は考えてあるのか、ある程度の実力が無いと、遊びで入られても学校側が困るからな。

久保さんには武術を他の人にはやってないと言ってほしいと言っておいたので、俺はテストを受けることになるだろう、かなり面倒だが、仕方ない拠点が無いといざというとき隠れたり出来ないからな。

悠子

「あの、高町さんの武術の流派はどこなんですか? 以前聞いたときははぐらかされてしまったんですけど、よかったら教えてくれませんか? あ、で、でももし言いたくないようなら言わなくてもいいです」

うげ、完璧に前誤魔化したせいで怪しんでるよ、いや違うかこれは単なる興味本意で聞いてるだけか。

高町

「すまん、俺が習っていた武術は一度辞めてしまったらその武術については言ってはいけないことになっているんだ、それに出来れば言いたくないことなんだあまり良い思い出が無くてな、だから悪いが言えない」

そういうと相沢はあっさりと聞くことを諦めた。

悠子

「私こそすみません、高町さんのことも気持ちも知らずに、勝手に…」

高町

「いや、お前は何も知らなかっただけだ、俺こそそういうことを先に言わなかったのが悪かったんだ、だからすまない」

そう言って話を打ち切って沈黙が訪れる。

それを破ったのは旦那の声だった。

玄治

「ほれ、今回だけの裏メニューの特別ラーメン、スパイス麺だ」

スパイス麺? 聞いた事がない麺の名前だ、旦那の新しいメニューか、期待出来そうだな。

高町

「すまない、いただきます」

そう言って割り箸をとり、そのスパイス麺を食べにかかる、スパイス麺はスープの色は赤く、食欲をそそり麺は太麺で具は卵、海苔、豚の角煮、葱の四種類でシンプルな付け合わせだ。

早速戴こう、最初に食べる前にスープを少し飲む。

玄治

「どうだ、スープは美味いか?」

これが美味くない訳がない、確かに辛くないと言えば嘘になる、だが辛い=不味いと言うことはない、辛いとは言っても他の味を落とすとは思えないぐらいの辛さだし、他の麺や、具の味を殺さずに生かすと思う

続いて麺、具と一気に食べる、辺りには麺を啜る音と口の中の咀嚼音が鳴る。

そのまま一気に平らげて、両手を合わす。

高町

「ご馳走さまでした」

悠子

「あの、高町さん、どうでした? お爺ちゃんの特性メニューの味は」

食べ終わったのを見計らって聞いてくる。

高町

「最高だった、この辛さは他の物の味を殺さず生かしていてとても美味かったな、出来れば次も食べたいものだ」

だが次は無いだろう、旦那は作らないと言っていたから、あの人は有言実行が取り柄の人だからな。

玄治

「ふん、貴様にはもう作らんわ、今回は悠子がどうしてもと言うから作ってやっただけじゃからな」

やはり駄目か、まぁ予想はしてたから諦めがつくな

玄治

「が、もし貴様がまたここで働くなら、作ってやってもいい」

これは嬉しい話だ俺はこれで一気に美味い料理と、仕事場を得たことになる。

俺は即座に了承して、アルバイトとして雇ってもらえるようになった。

玄治

「それで、働ける時間帯はどうする? 前と同じの昼から十時までか?」

そうしたいが、学校に通うことになったから無理だろう、そう思い断ることにした

高町

「あー、悪いが入れそうなのは五時からだな」

玄治

「何故?」

高町

「ちょっと色々と問題が起こってな」

玄治

「ふん、ならいいわ、じゃあ明日の五時からしっかりとこい」

高町

「はいよ、わかった、そういうわけで相沢、俺はこれで失礼する」

悠子

「えっ、もう帰っちゃうんですか? あの、もし良かったら家に泊まっていったらどうですか?」

こいつは自分で何を言ってるかわかってるのか?

普通自分の家に好きでもない異性を泊めるか? 断じて否、泊めるわけがない、よってこいつは普通じゃない、はい決定。

高町

「それはよく考えて出した質問か? それとも何にも考えてないか?」

その質問に?マークを浮かべて考え始めた。

高町

「何にせよ帰る、じゃあ旦那また明日で」

そう言って怒りのオーラを出している旦那から逃げるように店を飛び出した、店を出るときまでも相沢は?マークを浮かべていた。

〜〜〜side高町end〜〜〜



―第三十五話―

―職場と料理―

―完―

ちょっと焦って書いた所が有るので、もしかしたら誤字や脱字があるかもしれません

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ