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新たなる場所と仲間達  作者: サイレン
33/59

第三十二話・顔合わせ

今回は短く、あまり内容が進みません、次回はもっと頑張ろうと思っています

三沢たちが発見されてから約三分後に渡辺が目覚めてそれから十分後にチビ女と三沢が同時に目を覚ますと頭をぶつけた。

(仲が良いことで)

無亜

「いったた、アンタ何すんのよ」

チビ女

「貴女こそ何をするのかしら? この私の頭に頭突きをするなんて良い度胸ですわね」

そう言って喧嘩が始まりそうになる前に二人の頭に拳骨を落とす。

ゴンッ!と中々良い音が辺りに鳴り響く。

(良かった、脳ミソはちゃんとあるな)

無亜

「アンタねえ、拳骨は、反則よ…」

チビ女

「この私に拳骨するなんて…私が誰かわかっててやってるの!?」

二人同時に文句を言ってくる、やはり仲が良いようだしかしそれに気付くと、二人共フンッと言ってそっぽを向いた。

高町

「俺は別にお前が誰だろうと知ったことじゃねえよ、自己紹介もしてねえし、ただお前らが喧嘩する事でここで遊ぼうとする子供達に迷惑がかかるから、事前に防いだだけだ」

俺の言うことの正しさを伝える為に指を差す、その向こうにはさっきまで公園で楽しく遊ぼうとしていた子供達がこちらが何時帰るかを見ていた。

無亜・チビ女

「「あっ」」

高町

「わかったか? さっきも止めようとして石を投げたのに、さらに激しくやりやがって、お前らガキか」

秋那

「まあまあ、高町その辺にしてやれ、二人共充分理解しただろ?」

無亜・チビ女

「う、うん(確かにこの場合私たちに落ち度がありますわ)」

二人共理解したようだ、良かった良かった、だがまだ終わりじゃない、何かが終わったら必ず後始末が必要だ、それをまだあの二人はやってない。

高町

「待った、お前らしっかり謝れよ」

無亜・チビ女

「「ごめんなさい」」

高町

「違う、俺じゃなくてあの子供達にだ」

そう言って未だに待っている子供達を指差す。

高町

「お前らが暴れるせいであの子達が遊べなくて困ってただろ、悪いと思う気持ちが有るなら、ちゃんと謝ってこい」

秋那

「しかしそれは君と白砂さんにも言えることじゃないのか?」

その言葉を聞いて鬼の首でも取ったように、こちらを見ている馬鹿二人。

高町

「確かにそうだが、俺の方は大丈夫だ」

悠子

「どうしてですか? まさか、暴力で…」

俺は一体相沢に対してどんな風に見られていたのかがよくわかる。

高町

「相沢、お前が今までどう思っていたのかがよくわかったよ、だいたい暴力で黙らせるわけないだろ、お前らが三沢達を探しに行ったときにしっかり謝ったんだよ、だから謝るのは、白砂と最初の二人とついでに渡辺だけだ」

無亜

「アンタが謝った…? 信じられない、正直アンタあんまり人に謝んない人の気がするのに」

こいつらは俺に恨みでもあるのか?

渡辺

「おい、何で俺まで謝らなくちゃいけないんだよ、俺は暴れてねえぞ!」

高町

「ハァ、お前なぁ確かにお前は暴れてないな、だがお前はあの馬鹿二人の闘いの審判役だったんだろ? だったら普通止めるだろ、止めたにしても、止めきれなかったら意味なんて無くなるがな」

渡辺

「うっ、わかったよ俺も謝りに行くよ」

よし、これで三人、後は一番難関な白砂だな。

そう思って振り向いたが白砂は居らず、子供達といつの間にか遊んでいた。

(あいつ、いつの間に謝りに行ったんだ?)

悠子

「さっ、三人共謝りに行ってください」

その言葉に渋々ながらも三人は謝りに行った。

高町

「さて、あいつらは少しの間戻って来れないから何すっかな」

悠子

「えっ? 謝るぐらいなら直ぐに終わるんじゃないんですか?」

それが、一般的な理解や、知識が有るならな、幼稚園児が知識が無いとは言わないが、年齢的にも大人とはいえない、だとすれば償いかたは単純かつ簡単な方法だろう、疲れるが。

高町

「おそらくあいつらは一緒に遊ばされてる筈だからな、帰ってこれないな」

その発言に二人共苦笑いをして、子供達の下へ行った三沢達を拝んでいた。


それから三十分後、あいつらは戻ってきた、その時一人だけ、他のげっそりした顔とは違い、楽しんできたというような顔で白砂は帰ってきた。

高町

「なぁ、今更何だがこいつらいったい誰だ?」

無亜

「あ、アンタ本当に今更ね、この二人は不本意ながらも同じ学校で、同じクラスの二人よ、あの金髪で小さいのが朝霧晶子であの茶色の髪の人が白砂琴乃さんよ、朝霧は微妙だけど、白砂さんはとっても強いわよ私たちでもほとんど負け越してるからね」

なるほどあの金髪のチビは朝霧家の人間かもな、だとするとやっぱりこの町は危険だな。

高町

「えーと、朝霧と白砂だっけ、白砂には名乗ったが俺は高町瞭だ」

晶子

「私は朝霧家の長女の朝霧晶子ですわ、こちらこそよろしくと一応言っておきますわ」

琴乃

「よろしく」

(やはり、関係者か、朝霧家の武器は確か鉄扇だった筈だな、これからこいつら誰一人にも俺の魔術は見られるわけにはいかなくなったな、面倒だ)

新たなる問題を抱えるようになってしまったが、それでも誓いを守るために、頑張ると意気込んだ。

〜〜〜side高町end〜〜〜



−第三十二話−

−顔合わせ−

−完−

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