第二十一話・別行動後編
前のお話で予告とはかなり違うふうになってしまい申し訳ありません。 しかも文字の多さが凄くてすみません、こんな無計画な作者で本当に申し訳ございません。 誤字や脱字などあるかもしれませんがよろしくお願いいたします。
〜〜〜side高町〜〜〜
俺は今、極限まで集中してコルク式のエアライフルを構えて、的である人形を狙っている。
正直、我ながら何をしているんだかと思うが、勝負を受けてしまったのでしかたないと諦める。
事の発端は今から五分前に俺がエアガンを買おうとした時だった。
〜〜〜五分前〜〜〜
俺はアービナルの特訓の為玩具のハンドガンを買いに3Fにやって来た。
辺りは子ども達とその親で一杯で、この階は他に比べてとても騒がしかった。
そんな中俺はエアガン売り場に行き、値段はあまり気にせずに、なるべく壊れにくそうで、装弾数が多いものを選ぶ、それは直ぐに見つかり、俺はそれを二つ取ってレジに持って行く。
ピッ、ピッ
店員
「お会計の方、合計で千八百円になります」
最近入ったばかりなのか、わからないが話し方がどうもぎこちない。
俺は千円札を二枚だし、会計を済ませた。
これでやることが終わったなと思っていると、急に一人の男が何を思ったのか此方に寄ってくる。
男
「お兄さん、今エアガンを買ったよね?」
俺に向かって話しかけてきた男は身長が俺の頭一つ分低く大体百七十センチくらいで、『御手洗シューティング』と書かれたエプロンを着けていた。
高町
「ああ、買ったが何か問題でもあるか?」
いろいろ突っ込み処が有ったがそれを流してそう言うと男は俺が怒ったと勘違いをしたのか少し焦りながら言ってくる。
男
「いえいえ、問題なんて無いんですが、今あちらの方で射的をしているんですが、よろしかったらいかがですか?」
男に言われた方向を見て見ると確かに射的の台や景品と思われる物があった。
しかし、あまり客足は良くないようだお客さんは一人か二人しかいない。
高町
「悪いがやめておく」
男
「そうですか、やっぱ外すのが怖いんだろうな」
俺がやらないことを言ったら、男は急に態度を変えてきて明らかな挑発行為をしてきた。
高町
「あのなぁ、いくら客が来なくて暇でもそういう挑発行為とかは不味いんじゃないか?」
男
「だって、本当のことだろ?」
やけに気にさわる言い方で挑発をしてくるが俺はそんな挑発には乗らない…はずだった。
高町
「そこまで言うならやってやろう、但し俺が当てたら先ほどの件は謝罪してもらうぞ」
そう、言ってしまった。
以上、回想終了。
ルールは簡単、弾数は三発で的から十メートル以上離れてからコルク式エアライフルで的の人形を狙い撃てば良いだけだ。
現在弾の数は誤差などを調整の為一発撃っているので残り二発、しかも銃身が少し右に曲がっているので修正しなければならない。
男
「おーい、どうした? 早く当ててくれよ」
先ほどからずっとヤジを飛ばしてくるが俺は完全に無視して、イメージして昔の勘を取り戻す。
もう、九〜十年前だが、俺は射的をやってほとんど外したことが無い、だから
早く昔の勘を取り戻す為に重さやこの集中する空気に慣れる。
そして…撃つ!!
ぱしゅっ!
そんな感じの音がするが弾は小さな人形に当たる前に右に逸れてしまった。
高町
「ちぃ、外したか」
悔しさのあまり思わず舌打ちをしてしまった。
そんな俺の気持ちとは裏腹に男はここぞとばかりにヤジを飛ばしてくる。
男
「おいおい、こんなんで当てられんのか?」
いちいち気にさわる奴だ、俺は密かに奴への復讐を心に誓うのだった。
最後の弾を装填して、狙い撃つ用意をする。
高町
「大丈夫だ、もう外さない!!」
小さく、誰にも聴こえないように、ゆっくりと呟く
そしてトリガーに指を掛けて……撃つ!
ぱしゅ!
最後の弾は小さな標的に吸い込まれるように、近づき、そして直撃して倒れた
高町
「よし、どうだ!」
命中して思わずガッツポーズをして喜びを露にしていた。
「うぉぉぉぉ!!」
いつの間にかギャラリーが大量に集まっていて、その歓声に驚くが直ぐにあの男のところに行く。
高町
「おい、見てたな? しっかり当てたぞ、ちゃんと先ほどの発言について撤回と謝罪しろ」
男
「まさか、本当に当てるなんて…さっきは本当にすんませんでしたー! あの俺、渡辺慧って言うんですけど、俺を弟子にしてくれないですか?」
微妙に最近聞いたような気がする名前だが、気にするべきはそこではない。
高町
「おい、お前今何て言った?」
渡辺
「え? 名前は渡辺慧ですけど」
高町
「違う、そこじゃないその後だ」
渡辺
「そこじゃないなら、じゃあ弟子にしてくれないですか? の所ですか?」
高町
「そこだ、俺は弟子何てとれないし、とらない」
渡辺
「そこをなんとか」
高町
「駄目だ」
しつこく食いついてくる渡辺を駄目だの一点張りで一蹴する。
そしてようやく諦めたかと思えば次はこんなことを聞いてきた。
渡辺
「じゃあさ、どうやって当てたかだけでいいからさ頼むよ」
その言葉に少し悩むがこう答えた。
高町
「強いて言うならば昔した努力の賜物と言うものだろうな」
渡辺
「そっか、やっぱり一朝一夕で身に付く物じゃないか」
そう言ってため息をつく渡辺だったがあまりにも長く話こんでいたので店の奥から経営者と思われる男が出てきた。
男の髪の毛はまるでジャングルのようにボサボサで服はきれいなのだが髪型のせいで滅茶苦茶である。
男
「おーい、慧くんサボってもらってちゃ困るよ、ほら早くお客さんに当てた景品を渡して」
渡辺
「あっと、すんません御手洗さん」
御手洗と呼ばれた男は渡辺に言うことを言って奥に戻り先ほど俺が当てた景品を渡辺に投げ渡した。
(って言うか景品を投げて良いのか?)
そんな感じの疑問が生まれたが、気にせず受けとる
渡辺
「あっそうだお客さん名前は?」
高町
「何故名前を言う必要があるんだ?」
渡辺
「いやー、実はちょっと興味があってさ、ほら、次に会ったとき楽だろ?」
確かにそうだ。
高町
「俺は高町瞭だ」
渡辺
「え?」
その言葉に反応して聞き返してくる。
高町
「だから、高町瞭だって言ってるだろ?」
そう言うと渡辺は、何か納得したような感じの顔で言ってくる。
渡辺
「じゃあさ、三沢無亜、相沢悠子、麻布秋那この三人の内誰か知ってる?」
高町
「ん? ああ、三人とも一応知ってるが、というかこのデパートに来てるぞ」
そう言った直後に少し嫌そうな顔をする。
渡辺
「げっ、あいつら来てんのかよ、じゃあもしかして高町は荷物係か?」
高町
「まぁ、そんなところだ、そういえば思い出したお前があの『渡辺くん』ということか」
渡辺
「え? あのって? どういうことだ?」
俺は三沢たちと会ったときのことを話した。
渡辺
「なるほどそういうことか、それにしても俺パシりってさ、はあ」
納得しつつもため息をつく渡辺だったが、急に俺の携帯に連絡が入る。
ぶぅー!ぶぅー!!
高町
「ちょっとすまん」
そう言って俺は携帯をポケットから取りだす、画面には相沢悠子と出たので直ぐに電話に出る。
高町
「ああ、俺だが」
悠子
「あっ、高町さんですか? 私たちの買い物が終わったので荷物持ちお願いできますか?」
高町
「こっちの準備は大丈夫だが待ち合わせ場所はどうするんだ?」
それを言ってから少し焦っているのが電話ごしにだがわかる。
悠子
「えっと、待ち合わせ場所はこのデパートの屋上で良いですか?」
高町
「そこで構わない、じゃあ後でな」
そう言って電話を切り、渡辺の方を見たら渡辺は何か驚いたような顔をしてこちらを見ていた。
渡辺
「いっ、今話してたのって相沢さんだよな!?」
やけに焦った感じで言ってくるのであまりの勢いに
「あっああ、」としか言えなかった。
渡辺
「すっげーな俺あいつらとはある程度一緒に居たけど相沢さんが男に連絡先教えるなんて初めてじゃないか? はっ、ひょっとしてもうそれなりの仲に…」
一人で暴走し始めた渡辺に近より、気は使わず腕力だけで頭に拳骨を落とす。
ごんっ!
そんな感じのいい音が鳴り、それと同時に渡辺が頭を押さえてうずくまる。
渡辺
「いってえな、いきなり何すんだよ」
高町
「お前が有ること無いこと勝手に妄想してるからだろうが、むしろ感謝して貰いたいとこだがな」
渡辺
「何故に!? 何で殴られて感謝なんだよ!? 俺はMじゃねえよ!」
高町
「違う、お前がへんな妄想をいつまでもしているから殴って止めてやっただけだ、いわばお前を妄想から助けてやったんだぞ」
そうちょっとふざけて言ってみた。
渡辺
「あ、なるほど確かにそうだな、ありがとよ、おかげで妄想から抜け出すことができたぜ」
今わかった、こいつは正真正銘の馬鹿ということが
高町
「そうだ、すまん俺は今から屋上行って荷物持ちしてくる」
渡辺
「そうだな、俺もバイトさえ終われば行っても良かったんだけどなぁ」
などと心にも無いことを言っているので、
「何かしらの罰が下りますように」と心の中で祈った。
その祈りが届いたのかは知らないが先ほど現れた御手洗という男が封筒を持ってこちらにやって来た。
御手洗
「ああ、慧くん今日は人来ないしもう上がっていいよ、これ今日の給料ね」
そう言って封筒を渡辺に渡して店を畳む用意をしに行く間際、俺に向かって話しかけてきた。
御手洗
「君は慧くんの友達なのかい」
高町
「ええ、彼と直接会ったのは初めてですけど」
俺は完全に大人や敬意を払う相手に使う言葉使いをして会話する。
御手洗
「おや、そうなのかい? 僕は御手洗哲也、慧くんとは親と知り合いでね」
高町
「そうなんですか、私は高町瞭です、以後お見知りおきを」
御手洗
「あはは、そんなにかしこまらないでいいよ、こちらこそよろしく」
と見ていて気持ちの良い笑顔のまま挨拶してくる
御手洗
「じゃあ、僕は店の片付けがあるからそれじゃ」
そう言って、店の片付けの為奥に入っていった。
そこで先ほどから、(今日は上がっていいよと言われてから)固まっている渡辺に作り笑顔をして言う。
高町
「なあ、渡辺店の手伝いがなければ荷物持ち手伝ってくれるんだよな?」
その言葉に小さく
「はいっ」と言う渡辺に満足して引きずりながら屋上に向かう為エレベーターに向かった。
〜〜〜side高町end〜〜〜
第二十一話・別行動後編
完
次回こそ合流させたいと思います。 この小説も先日やっとアクセス数が5000を越えたのでお礼を申し上げます。 本当にありがとうございます。




