第十四話・悪夢中編
予定どうりに投稿出来ましたが、内容が少し少ないですね。
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八年前の記憶を見終わった後俺はまた荒野を歩く歩いているとまた光に包まれて景色が変わる。
???
「ここは、やはり五年前の記憶か」
そこはまさに地獄絵図と言える様な状態だった。
???
「やはりあの場面か、まったく嫌な事ばかり見せられるな」
思わず溜め息を付くそしてまた過去を見る。
???
「やめろ、頼むから止めてくれよ」
グシュ!
一人、また一人クローの様な武器で貫かれる。
?
「ぐがああー!」
貫かれた奴等は断末魔をあげて動かなくなる。
???
「止めてくれ、頼む俺達が、俺達がいったい何をしたって言うんだよ?何で俺達がこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ?」
俺は串刺しにしているシルバーファングの隊長格の男に聞いたが、
シルバーファング隊長
「それが我々シルバーファングの任務だからだ」
先程から同じ言葉しか返さない。
???
「ならば、お前らは任務と言われたら自分の家族さえも殺すのか?」
今殺されているのは全員自分の第二の家族だった。
シルバーファング隊長
「それが任務ならば。」
グサッ
次の一人を刺す。
シルバーファング隊長
「それにしてもお前は五月蝿いな今すぐ消えろ」
俺は他のシルバーファングの隊員に両腕を掴まれ近くの崖に引き摺られる。
???
「なっ、止めろ離せ、離せよ、くそ!」
俺は精一杯の抵抗をするが、体はぼろぼろ気も、魔力も溜められない。
そして―ドンッ!!
俺は崖から落とされてしまった。
???
「うわあああー」
下は激流の川落ちたら万全の状態でも戻るのは辛いだろう、しかも今は体からかなりの血を流している。このまま落ちたら確実に死ぬだろう。
???
「くそっ、ちくしょうまだ何も知らないのに何で父さんと母さんが吸血鬼化したのか知らないのに、ちくしょう」
俺の意識はそこで一旦途切れる。
次に目が覚めたときは全身の痛みで起きた。
???
「っ、俺は生きてるのか?あのとき落ちた筈なのにどうして・・・ッ、こうしちゃいられない早く彼処に戻らなくちゃ」
痛む体に鞭打って体を動かす。
???
「はぁ、はぁ、どうやら一番下に落とされた訳ではないみたいだな」
俺はなんとかさっきの場所まで戻ることができた。
だけどそこにはシルバーファングの奴等は既に居らずそこには物言わぬ死体があるだけだった。
???
「晃、学兄さん!!」
俺は自分の兄弟代わりの人達の名を呼ぶ。
晃
「雲月か?お前は生きていたのかよかった。」
雲月
「そんなことはどうでもいいよ!それよりもう喋らないでくれ。」
学
「修也・おまえは・・・いきて・・くれ、ここか・・らいきのび・てふつう・・のせいかつをしてくれ」
学はそう言い残して動かなくなった。
雲月
「学兄さん、嘘だろ・・・目を開けてくれよ学兄さーん!!」
晃
「学も逝ったか、おれも・・・ゴホッ!」
晃は大量の血を吐いた。
雲月
「晃、もう喋らないでくれ今、手当てをするから」
俺は手当てをしようとするが晃はそれを拒む。
晃
「お・・れはもう、ておくれだ・・・おれ・よ・り、咲川のてあてを・・・!」
そう言い残し、晃も逝ってしまった。
俺は必死に仲間の死体の近くを探した俺にとって大切なことを教えてくれて最愛のあの人を。
その人の名前は『咲川由乃』俺にとって、いなければならない存在だった。
少しの間その人の名前を呼び続けた、すると少し遠くで俺の声に答える声が聞こえた。
雲月
「由乃ー!!」
俺は声がした方向に走って向かった。そこには絶望しかないと言うのに
〜〜side???end〜〜
〜第十四話悪夢・中編〜
完
今回もサブタイトルをつけるとすれば『絶望』でしょうか、次回は少し時間がかかると思われます。 では、本日はこれにて失礼します。